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2025-12-05

映画】決戦は日曜日を見た

ポリティカルコメディの佳作。増田政治クラスタは見たら笑ったり怒ったりできると思う。72点。

 

衆議院解散直前に地盤ガチガチ大物議員が倒れ急遽娘、宮沢りえを担ぎ出すことに。10秘書を務める窪田正孝政治世界世間も知らない素人娘のサポートてんやわんや。なにもかもうまくいかない選挙活動を続ける中お互いの心境変化があって……

というお話

 

個人的に若干ノイズだったのが宮沢りえの役が「バカ政治家」をカリカチュアしすぎていて現実感が薄いこと。

作中でどうやら父親に金を出してもらってネイルサロンを開いてそこのオーナーをやっているらしいことが示されるが、それ以外のパーソナルな情報をごっそり削ぎ落とされているので「そういう存在」として突然生み出されたような違和感がある。

政治家の娘でずっと秘書をやっていたので世間のことがわかっていない。はわかる。

政治家の娘だけど政治に関わっていなかったので政治のことがわかっていない。もわかる。

政治家の娘だから世間のことがわかってないし、政治に関わってないか政治のこともわからない。

は、そんな奴おるかなぁ……?になってしまう。

いちおうネイルサロン従業員雇ってお商売やってるわけじゃん。いろんな人と話するわけじゃん。たぶんワイドショーとか好きじゃん(偏見)。世間一般的炎上政治リテラシーは備わってるんじゃないかなぁと思うのは、もしかしたら自分所属するレイヤー以外を俺が甘く見すぎてるだけかもしれないけど。

それくらい宮沢りえ過去バカ政治炎上事件タスクを次々こなしていく。まぁそれが楽しいんだろと言われれば、確かに笑いましたけど!?逆ギレするしかないんだけど、一方でこんなことするかなぁという気持ちもあったというお話

ただ宮沢りえ自体バカで無神経で甘やかされて育ったお嬢様を溌剌と演じていたし、政治世界の波にもまれワールドイズマインだった自分が崩れていくさまを細やかに演じていてよかった。

 

ポリティカルコメディとしては面白くも何気に先進的。

例えば、爆笑エピソードとして記者に「少子化問題について一言お願いします」と問われた宮沢りえが「結婚してないのに子供を産まないのは怠慢ですよね!」と答え、それを日本国アイコンが絶賛するというシーンがあるんだけど。これ実際に2025年参政党の神谷街頭演説でやってて反応もその通りで笑っちゃう2022年映画なのに。

また、途中で目的が変わって意図的炎上しに行く展開になるんだけどその中で、敵対陣営街頭演説中に乗り込んでいって拡声器で怒鳴りたてて妨害するというめちゃくちゃしよるシーンがあるんだけど、これも2024年補選つばさの党がやって大問題になったことと類似する。

今見て面白映画だと思う。

 

気になる人も多いと思うけど逆にそれが面白いと思ったのはこういうズレを笑うタイプ作品に登場しがちな「世間の目」役のキャラが今作では登場しない。

地方議員も後援者も選挙事務所の面々もみんな政治世界にどっぷりのアウトローたちだし、そこに紛れ込んでくる異分子である宮沢りえ世間感覚ゼロのヤバ女。アウトローたちは普通感覚で見ればおかしいことを言ったりしたりするのを宮沢りえが「それってマジ?」とツッコミ宮沢りえ政治的におかしなことをするとアウトローたちがツッコむという構図が楽しかった。

そういう意味ではこの作品では世間の目で見てまともなことはほとんど行われない。

 

また非常にシニカルにかつ現実的政治世界を捕えていて、賄賂の分配は非常にロジカルに単なる業務として行われているし、なによりフフってなったのは公示日に新人秘書に「当選しますかね」と聞かれた窪田が「するよ。世論調査の結果もらってるし、見てない?」と答えるところ。既に圧倒的地盤があるので、それをひっくり返されるだけのトラブルがなければ当選することは最初から決まっているという地方政治のある種の冷たさ。シビれるね。

 

後半の展開としては父親政治スキャンダルが報じられさらにそれが事実で他の政治家のように秘書尻尾切りされてシャンシャンになるところを目撃したり、実は父親意向ではなく擁立で利害が対立した地方議員たちが「全員で操って各自利権を最大化するためだけ」に自分が選ばれたことを知ったりして、すっかり政治世界に嫌気がさした宮沢落選することを決意する。

また窪田も病院自分生き方を振り返っていた宮沢父親から「お前の考える自分の娘の幸せはお前が自分幸せ押し付けているのではないか。もし(窪田の)娘がお前が考えるのと違う道を行こうとしていてもそれを受け入れてやれ」と言われ"選挙"の正しさを見失っていた自分気づき宮沢に協力し共に落選を目指す。

ここから政治スキャンダル証拠暴露したり、さら自分でもスキャンダルを起こしてそれを拡散してどんどん炎上しようとするのだが、そのたびに別の大きな社会的問題が発生し話題はかき消え、スキャンダルは別方向から評価されむしろ評価が上がって行ってしまう。

このあたりのドライヴ感はめっちゃ楽しい。こんな都合良くいかんやろ~とも思うのだけれど、小泉内閣の後半に支持率が下がりそうなタイミングでなんか別の大きなトラブルが起きてそれの対応に奔走しているうちにまた支持率が持ち直して、みたいなことが実際あったよなぁとも思ってしまう。政治という大きなうねりの中では個人意思など問題にならないのだ。

そして最終的に宮沢当選する。秘書の一番偉い人はこう言う「投票率いからね」。そう、最低得票数が決まっている以上、投票率が下がる=浮遊票が減れば公示日に「当選する」と言われていた通り何もしなくても看板議員当選する仕組みになっているのだ。言外のメッセージとして非常に強いものを感じる。

特筆してなかったけど窪田正孝はいい役だった。達観しながら諦観していて"政治的"常識人でありながら一児の父としてかろうじてつま先を現実に残している。

特によかったのは宮沢選挙の裏側の汚さをマスコミ暴露すると騒ぐシーン。

宮沢に対して「たぶんメディア相手にしない」と告げつつも「仮に報道されてもこちらとしては把握してないとリリースを出すし、本人に問題があるので信頼できる情報とは言えないとしてこちらが把握している過去あなたスキャンダルをどんどん出していくことになる。そうなった場合、仮に落選することができても貴方のその後の人生にも多大な影響を与えることになる」とめちゃくちゃ申し訳なさそうに腰を低く脅迫する。

こいつ終始腰が低いのにデリカシーないしズバズバだしめっちゃいいキャラなんだよな。

宮沢との共闘前の印象的なシーンとしては、ノンデリ発言宮沢ともめた後に事務所屋上から「みんなからの扱いが雑で許せない。政治世界おかしい!改善されないならもう辞める!」と訴える宮沢に対して屋上に向かい「いまさらやめられない、そういうもんだ」と政治うねりの中にいる人物として言外にシステム冷徹さを示し、宮沢ビルから突き落とし(下には緊急用マットが敷いてある)、その後自分飛び降りるシーン。

最後自分飛び降りるところで「こいつはなんだかんだ自分も渦中に寄り添える奴なんだな」と言うのが示されていてこういう人物描写好き。他人やらせるだけのやつじゃないっていう。秘書の鑑。

 

全体的に静かなトーンで進行して敢えて面白おかしく描こうというよりも世間常識永田町非常識という言葉があるようにそのズレがコメディとして成立していると確信して作られている強度が高い。真面目に作られているからこそ笑えるコメディ

なんとなく伊丹十三スーパーの女とか思い出した。あっちのほうがもうちょっとコミカルだったけど。

政治大好き増田オススメ

2025-11-01

anond:20251101141637

そのへんのやつらがちょうど選挙権を得たこ郵政民営化選挙がきて小泉内閣圧勝させたし

今でいう参政党支持者みたいなもんだからなあ

今は参政党支持してたりするのかね

2025-10-21

そういえば小泉内閣の時は閣僚見て全戻しだったな

2025-10-09

安倍晋三イメージって、進次郎みたいだった記憶があるんだが

小泉内閣内閣官房やってたころの安倍晋三って、おとなしくて育ちがいいお坊ちゃん、みたいなイメージだったんだけどな。

まんま進次郎。

2025-09-23

anond:20250923211728

えっでも少数与党でしょ? どこと連立組むの?

高市が下がったとして小泉内閣閣僚入りするなら最悪公明党も分離でしょ

2025-08-21

anond:20250821225744

せっかく小泉内閣の時に日中歴史共同研究をやったわけだから、その成果を基にすればいいんだよ。

なんでその成果を無視してボヤキ始めるのかわけわかめ

anond:20250821222405

小泉内閣の時に日中歴史共同研究をやってその成果が公開されているからそれを見ろ。

wikipediaにも引用されているよ。

またはAIに聞いてもいいだろう。

2025-08-15

anond:20250815210237

B層って小泉内閣の支持者の低IQ層のことでどっちかというとグロバリスト寄りだったはずなのに本来意味は忘れ去られてとりあえず気に入らない奴はB層と呼ぶみたいになってるな

ちなみに構造改革否定的で低IQなのはD層な

anond:20250815145639

騙されてはいないだろう。

小泉内閣の時にやった日中歴史調査南京事件はあったことは確定しているわけじゃん。

被害者数は数千人、数万人と諸説あるけど。

せっかく国が費用かけて、双方の専門家たちが調査したのになぜにこの成果を無視するのかよくわからん

2025-08-14

anond:20250814010616

なるほど、あなたは「政権単位議論したいんだね。それで論点が様々ある解釈を「支持」 「不支持」のうち、どちらかに収斂する感じなんだね。

俺は『政策単位議論したいのでそこがズレているみたい。

自分はこう言う議論をするとき、どうしても今ある問題から過去政策がどうなっていたかを見ていくので批判が中心になっちゃうので特定政党特定政権批判的に見えるかも知れないけれど、それは自民党が長い間政権を担っていたと言う事の結果にすぎず、それ以外の党は批判するようなこともしていないと言う話でしかない。

なので支持・不支持という仮説を立てて、そこに向けて事実解釈していく流れとは考え方が異なる。

というわけで、これ以上はいくら話をしても論点が一致しそうにない、議論が成立しそうにないですね。


ただ、そこを敢えてちょっとだけ乗ると、、平成初期の細川内閣からはじまる一連の奴らがバブル崩壊後の政権の中で最悪だと思っている。悪夢民主党政権かいうやつがいるが、あいつらに比べると全く悪夢ではない。

あいつらが政争に明け暮れて不良債権放置したのがこの失われたn年の根本原因の一つだ。今から当時の記録とか読むと、お前らなに遊んでいるのか、そんなことをやっている場合か、仕事しろと言う気持ちになる。もちろん後知恵バイアスなんだが、それでもいくらなんでも無いわと思う。

小泉内閣でおこなわれた政策現在の一連の流れを作り出した直接的な原因だと思っているけど、そこに至るまでとしては、橋本内閣苦し紛れ英国サッチャリズムモデルにした新自由主義政策を進めたがある。その帰結として小泉内閣にいっているというのが俺の歴史認識

振り戻しが小渕内閣森内閣で多少はできそうになったのだが、森内閣があまりにもアレで、さらにこの期に及んで社民党が実務を無逸した政治思想関係の論争で、自由党国会内の政争理由責任を放り投げたので、さら新自由主義方面に降られて小泉政権ができ、ブレーキが外れてああなったとも思っている。だから今、現役で嫌いな政治家と言ったら、小沢一郎福島瑞穂を筆頭に上げる。

ただこれは、あなたと同じで、統計もクソもない個人の感想なんだけどね。あと全然建設的にならないのでこれまでにする。

2025-08-12

anond:20250812172742

実際エンジニアだとそう言う人いるんだよ。

無茶苦茶スキルで、問題を整理するプロみたいな人。

ところが1時間の単価が数万円とかで、本人も「ぼくがいるだけで赤字なっちゃうから最小限で」って感じで。

で、どうしても動かないプラントなんかに出張ってもらって診断すると、本当に原因言い当てちゃうの。


元々派遣社員ってのはこう言う高スキルの人をスポットで雇う場合にだけ許されてたんだよな。

それがまずIT系に拡大されてしまって問題が始まっていたところに、製造業でも解禁されたというのが小泉内閣で行われたやつね。

2025-07-20

1998年小渕内閣以降の内閣支持率と時事トピックス(過去27年分) (4回目)

2025.7.22 追記

https://anond.hatelabo.jp/20250722002739

元増田の中段以降の各首相支持率変動は以下のような感じなのでリンクさせてもらう

~~~~~~~~~~~~~~~~

何やったのか当時の反応を含め記憶曖昧なので内閣支持率を元にトピックスを書きだした。

毎月のNHK世論調査数字使用

前月と比較して7%以上内閣支持率の増減があったときのみ書き出した。

5%増減だと時事を調べるのが面倒で無理だった為。

今まで書いたのは、2022年8月2023年11月2024年11月。今回は9カ月分を追記

1ヶ月で7%以上も支持率が下がった事柄が2回あった。

トピックス以外の雰囲気を掴む為、次のようなものも合わせて記す。(適当に作った)

支持率上昇率=(前月より5%支持率が上昇した月数)/在職月数
支持率下降率=(前月より5%支持率が下降した月数)/在職月数

以下、当時の支持率数字と()内の数字が前の月との増減値。

小渕恵三 在職期間:1998.08~1999.03 1年8ヶ月 就任時:37% 退任時:35% 最高:53% 最低:20%

支持率上昇率:15.0%   支持率下降率:20.0%

森喜朗 在職期間:2000.04~2001.04 1年1ヶ月 就任時:39% 退任時:7% 最高:39% 最低:7%

支持率上昇率:23.1%   支持率下降率:46.2%

小泉純一郎 在職期間:2001.05~2006.09 5年5ヶ月 就任時:81% 退任時:51% 最高:85% 最低:39%

支持率上昇率:18.5%   支持率下降率:21.5%   ※2001.09 アメリカ同時多発テロ

安倍晋三 (第1期) 在職期間:2006.102007.09 1年0ヶ月 就任時:65% 退任時:34% 最高:62% 最低:29%

支持率上昇率:16.7%   支持率下降率:41.7%

福田康夫 在職期間:2007.102008.09 1年0ヶ月 就任時:58% 退任時:20% 最高:58% 最低:20%

支持率上昇率:8.3%   支持率下降率:25.0%  ※2008.09 リーマンショック

麻生太郎 在職期間:2008.09~2009.08 1年0ヶ月 就任時:48% 退任時:15% 最高:49% 最低:15%

支持率上昇率:8.3%   支持率下降率:41.7%

鳩山由紀夫 在職期間:2009.102010.05 8ヶ月 就任時:70% 退任時:21% 最高:70% 最低:21%

支持率上昇率:0.0%   支持率下降率:75.0%

菅直人 在職期間:2010.06~2011.08 1年3ヶ月 就任時:61% 退任時:18% 最高:61% 最低:18%

支持率上昇率:14.3%   支持率下降率:42.9%   ※2011.03 東日本大震災 この月世論調査なし。 2011.02 21% 2011.04 27%

野田佳彦 在職期間:2011.09~2012.12 1年4ヶ月 就任時:60% 退任時:20% 最高:60% 最低:20%

支持率上昇率:0.0%   支持率下降率:31.3%

安倍晋三 (第2期) 在職期間:2013.01~2020.08 7年8ヶ月 就任時:64% 退任時:34% 最高:66% 最低:34%

支持率上昇率:15.4%   支持率下降率:21.5%  ※2019.12 コロナ中国で1例目発生

菅義偉 在職期間:2020.09~2021.09 1年1ヶ月 就任時:62% 退任時:30% 最高:62% 最低:29%

支持率上昇率:0.0%   支持率下降率:23.1%

岸田文雄 在職期間:2021.102024.9 2年11ヶ月  就任時:49% 退任時:20% 最高:59% 最低:20%

支持率上昇率:2.9%   支持率下降率:17.1%  ※2022.02 ロシアウクライナ侵攻開始、2023.10 ハマスへの報復目的とするイスラエルガザ侵攻開始

石破茂 在職期間:2024.10~(継続中) 9ヶ月  就任時:44% 退任時:-% 最高:44% 最低:31%

支持率上昇率:22.2%   支持率下降率:22.2%  ※2025.01 アメリカトランプ大統領就任、以降関税交渉外交勃発

内閣支持率の出典

https://www.nhk.or.jp/bunken/yoron/political/1998.html

https://www.nhk.or.jp/senkyo/shijiritsu/

2025-07-09

anond:20250709003441

しろ野田右派やろうにな

石破も小泉内閣くらいはネトウヨにもてはやされてたけど

安倍対立し出してから左翼扱いされるようになった

2025-07-07

参政党がデマだなんだ叩かれてるけど

小泉内閣支持率が高いときで80%近く、低いときでも40%くらいあったんだぞ

はてなにも当時投票したり支持してたのに今じゃ素知らぬ顔で叩いてる奴とかいそうだよな

2025-06-01

anond:20250601215802

でも橋本内閣小泉内閣構造改革生活がよくなりましたよね?

はーいろんぱっぱ🤪

2025-05-16

anond:20250516161234

氷河期世代小泉内閣が実現したのになんで不満そうなんだろうな

2025-03-16

高額療養費制度医療財政SNSそれから機動戦士ガンダムについて

3月7日、石破総理のもとで提唱された高額療養費負担上限の改正案は取り下げになりました。

この改正低所得者負担上限が殆ど上がらない反面、高所得者負担が大きく増加するため不公平であるとの反対がありました。

また、高所得者といっても年収1000万円程度で月の負担額が25万円ほどになると治療を諦めてしまう恐れが強いとの反発も多くあがりました。

さらに、高額療養費負担上限は70歳以上と未満で別れており、また収入によっても細かく分類され複雑な制度となっています。この分類のなかで負担額を大きく増やされるのは現役世代であり、医療費の大部分を占める高齢者負担額を増やさなければ医療財政根本的な改革に繋がらないとの指摘もありました。

ただ一方で、現行制度のままでは行き詰るのは明白である医療制度現実的改革していく動きとして肯定する意見もありました。

公平性が一つのテーマでした。近年の急速に進む円安インフレ危惧する向きから財政規律を重視する人たちは増えていますしかしそのような人たちの間でさえ、この改正には反対する意見が多かったように見受けられました。それにはこの改正が、高齢者ばかりが優遇されているように見える"現役いじめ"として受け止められた側面がありました。

しかし、公平性とは一体何でしょうか?それはおそらく人によって異なります医療に頼らなければ生存を脅かされる状態にある人にとって負担上限を大きく引き上げられることはほぼ死を意味します。そしてそういう状況の人は明らかに高齢者ほうが多いでしょう。(もちろん高齢者に対する無意味医療は山程ありますしかテーマでないためここでは一旦脇に置いて下さい。)彼らからしたって、金が無いから命を諦めろと言われても簡単には受け入れられないのもわかります

なぜ自分が死ななければならないのか?そんなの不公平だ。そう感じるのはとても自然なことです。

たとえ医療制度の持続性を高めることが結果的により多くの人を救うことがわかっていたとしても、目の前の命を諦めることは簡単ではありません。

また、完全に公平な制度を作ることは現実的不可能です。民主主義は数の力で決まります高齢者が多数を占める日本高齢者優遇された制度になってしまうことをある程度受け入れなければ、実現しない目標をただ追い求める空虚理想家になってしまうでしょう。そういう人、多いですよね。

今回の改正が取り下げられたことが良かったのかどうかは判断の分かれるところです。

ところで今回の高額療養費負担上限の改正は、半世紀近く続く医療財政の立て直しの一環でした。

1973年田中角榮内閣は70歳以上の高齢者医療費無料しました。1960年岩手県沢内村で老人医療費無料化が日本で初めて実施され、その後1969年には東京都でも無料化されるなど全国的な老人医療費無償化の流れを受けてのものでした。

しか1973年から1978年の5年間で医療受診率は1.8倍、医療費は約4倍に跳ね上がり、過剰受診問題になりました。財政負担は深刻化し、見直しの機運が高まりました。

1982年自民党鈴木善幸内閣において老人保健法が制定され83年から高齢者自己負担が再開しました。それは外来で月400円、入院は月300円という少額のものでしたが、その後84年には健保加入者は1割負担となりました。

そこから長く停滞して、17年後の2001年小泉内閣では原則1割負担に、2008年麻生内閣では後期高齢者医療制度が始まり75歳以上は独立した医療制度になり現役並みの所得がある人は3割負担となりました。

更に14年ほどして2022年岸田内閣で、200万円程度の収入のある人は2割負担へと変化していきました。

これらの改革が全て自民党政権時に行われていることは興味深く感じますね。

このように、医療財政の逼迫に対して蝸牛の歩みで対応してきた歴史があります。なぜこれほどまでの長期間必要だったのでしょう。

いきなりですが、TVアニメ機動戦士ガンダムの有名なオープニングをご存知でしょうか?

ガンタムではまず、「人類は増えすぎた人口宇宙移民するようになった」というナレーションからまります

機動戦士ガンダム放送された1979年から1980年、人々の関心の中には少子高齢化など微塵もありませんでした。代わりにあったのが人口爆発。人が増えすぎて食料不足になると危惧されていたのです。

しかし、1970年代には既に合計特殊出生率は低下してきており、1974年には人口の維持に必要2.0を切っていました。

この統計データは当時から普通に公開されていましたが、将来の少子高齢化予測していたのはごく少数でした。我が国厚生省人口問題研究所は優秀なことに1974年には人口長期予測のなかで21世紀初頭の少子高齢化予言していましたが、その言葉一般化するのは1990年代を待たなければなりませんでした。

統計データ少子高齢化を正しく予測しても、その事実が広まるまで15年以上かかったことを考えると、高齢者偏重医療制度改革が40年以上かかっていることもおかしな話ではないように見えます

ところで1974年は今現在2025年の51年前です。現首相石破総理は68歳。当時は17歳でした。ちなみにアメリカドナルド・トランプ大統領は78歳で石破総理10歳年上です。

トランプ大統領貿易赤字解消を掲げ、関税多国間協定を行おうとしていますが、これは当時経済大国として台頭してきた日本を押さえつけた80年代プラザ合意感覚です。

高齢政治家なかに自身活躍していた時代感覚いつまでも抜けず、時代錯誤を起こしている場合がありますが、トランプ大統領はその好例(高齢だけに)のように思えます

それは政治家だけでなく有権者も同じでしょう。現在高齢者なかに少子高齢化を知らない人間は居ないと思いますが、感覚として重大なものと感じている割合若者に比べて少ないはずです。それを変えていくことはなかなかに難しいだろうなぁとトランプ大統領の頑なな態度を見ても思います

私は政治家の若返りは医療制度の持続性を高める上で、解決策になるとまでは言わないまでもベターなことだと思っています

高齢者偏重医療制度がなかなか改革できない原因はその数の力にあり、シルバー民主主義と呼ばれています

これを少しでも正そうとするならば若者投票率を上げるか、高齢者投票率を下げるかの2つしかありません。

若い政治家言葉のほうが若い有権者に届きやすいのは自明です。同じ時代に似たような感覚で生きてきた人のほうが、自分たちの境遇をより理解していると期待できるからです。

逆に高齢者若い政治家言葉などに耳を傾けることは少ないかもしれません。若い政治家活躍するようになると高齢者投票率は下がるのではないかと思います

若い政治家が増えたほうがシルバー民主主義が緩和する可能性が高いと言えるのではないでしょうか。

最近国民民主党れい新選組支持率の伸長をみると、SNS活用で多くの高齢政治家よりも若い(玉木雄一郎は55歳、山本太郎は50歳)政治家の躍進が目立ちます。彼らの政策には現実味のかける部分が多く混乱(財務省解体デモなど)の原因あるいは遠因となっている面がありますが、投票率の低い若年層を投票に促している点では有意義と言えるでしょう。

私が現実的に望むのは、自民党の若返りです。

前述の通り、高齢者医療負担増加を実行してきたのは自民党です(老人医療費無償化したのも自民党ですが)。

それが支持率低下を招くことは百も承知しょうが、それでもなんとか通してきました。

もしも今よりも若者投票率が高ければ、ここまでの改革に40年もかかっていなかったかもしれません。

先の衆院選から自民党凋落が止まりませんが、自民党存在感を完全に失うほど弱体化する未来は今のところ見通せません。であるならば自民党自体に変わってもらうことは日本シルバー民主主義を食い止めるために有効であると言えるでしょう。

SNSの普及にあわせて公職選挙法改正していくこと。そして政治家SNSを上手く使いこなすようになること。これが出来れば若手の政治家が増えていくのではないかと思っています

SNS扇動に踊らされて財務省解体デモに繰り出す人たちを境界知能と呼ぶのはその通りなのかもしれないけれど、そもそも知能は正規分布するものであり、知能の高い集団もいれば低い集団もいるものです。

先程年齢の近い政治家言葉のほうが届きやすいと言いましたが、おそらく知能においても同じでしょう。

高い知能集団に属する一部の人の考えを、低い知能の集団に伝播するために必要なのは、大多数を占める知能が高くも低くもない普通の人たち(自分もここに属すると思っています)かもしれません。

とかく相手罵倒しがちなSNSで分断を融和に変えることはひょっとしたら不可能なのかもしれませんが、だからといってこのまま分断していくに任せるというのも違うと思います

罵倒嘲笑を自制する道徳のようなもの必要なのでしょう(自戒)。

地球全体で見たら、合理的多角的視点を含んだ考えを上から下まで国中に速やかに伝達していく競争が始まっているのかもしれません。

罵倒嘲笑は分断を生み出しその速度を遅めてしまう。

この点では恐らくどの国も横並びでしょうから、"日本人は礼儀正しい"と自認している我々がその本来国民性を発揮していくことを期待します。

「敢えて言おう!クズであると!」

演説したギレンは惨敗しました。この過激セリフは多くの視聴者記憶に残り、今でも時たまネットスラングで利用されるほどです。一方彼の父親はギレンほどの名言を残しませんでしたが、あのとき連邦と和平できていればララァも死なずに済んだわけです。

ギレン型の言説で目立つことばかりが持て囃されるSNSに対し、疲れている人も多いはずです。

穏健でつまらない話を欠伸しながら語り合うほうが、実は平和で良いのです。

多くの普通の人たち、とくにSNSで沢山フォロワーを抱えたりしていない人たちはぜひそのままでいるべきです。なんだか世の中には他人フォロワーが少ないことを馬鹿にするひともいますが、私はそのままで良いと思います

ただ、もしSNS上で愚かな言動をしている人をみかけても罵倒嘲笑をせず、どうしても目障りならミュートやブロックをして関わらないようにするだけでもいいと思います

仮に鋭い罵倒皮肉で多少耳目を集めることが出来たとしても、砂浜に描いた落書きのようにすぐネットの海のなかに消えていくだけです。

相互理解や変化に繋がっていくことは無いでしょう。

と、つまらない話しかできずネット上で目立つこともないことへの自己弁護をしてこの長々とした話の結びと致します。

もし読んでくれる人がいたとしたら、ありがとうございました。

2024-10-29

anond:20241028205733

小泉内閣田中真紀子外務大臣は本当にひどかった

今また政治漫談家としてテレビに出てるが、あんな人の言うこと真に受けたら駄目だよと伝えたい

2024-10-28

1998年小渕内閣以降の内閣支持率と時事トピックス(過去25年分) (3回目)

何やったのか当時の反応を含め記憶曖昧なので内閣支持率を元にトピックスを書きだした。

毎月のNHK世論調査数字使用

前月と比較して7%以上内閣支持率の増減があったときのみ書き出した。

5%増減だと時事を調べるのが面倒で無理だった為。

2022年8月2023年11月にも書いて、今回は首相も変わったのでここ1年分を追記

しかし、1ヶ月で7%も支持率が増減したイベントは何もなかった。

トピックス以外の雰囲気を掴む為、次のようなものも合わせて記す。(適当に作った)

支持率上昇率=(前月より5%支持率が上昇した月数)/在職月数
支持率下降率=(前月より5%支持率が下降した月数)/在職月数

以下、当時の支持率数字と()内の数字が前の月との増減値。

小渕恵三 在職期間:1998.08~1999.03 1年8ヶ月 就任時:37% 退任時:35% 最高:53% 最低:20%

支持率上昇率:15.0%   支持率下降率:20.0%

森喜朗 在職期間:2000.04~2001.04 1年1ヶ月 就任時:39% 退任時:7% 最高:39% 最低:7%

支持率上昇率:23.1%   支持率下降率:46.2%

小泉純一郎 在職期間:2001.05~2006.09 5年5ヶ月 就任時:81% 退任時:51% 最高:85% 最低:39%

支持率上昇率:18.5%   支持率下降率:21.5%   ※2001.09 アメリカ同時多発テロ

安倍晋三 (第1期) 在職期間:2006.102007.09 1年0ヶ月 就任時:65% 退任時:34% 最高:62% 最低:29%

支持率上昇率:16.7%   支持率下降率:41.7%

福田康夫 在職期間:2007.102008.09 1年0ヶ月 就任時:58% 退任時:20% 最高:58% 最低:20%

支持率上昇率:8.3%   支持率下降率:25.0%  ※2008.09 リーマンショック

麻生太郎 在職期間:2008.09~2009.08 1年0ヶ月 就任時:48% 退任時:15% 最高:49% 最低:15%

支持率上昇率:8.3%   支持率下降率:41.7%

鳩山由紀夫 在職期間:2009.102010.05 8ヶ月 就任時:70% 退任時:21% 最高:70% 最低:21%

支持率上昇率:0.0%   支持率下降率:75.0%

菅直人 在職期間:2010.06~2011.08 1年3ヶ月 就任時:61% 退任時:18% 最高:61% 最低:18%

支持率上昇率:14.3%   支持率下降率:42.9%   ※2011.03 東日本大震災 この月世論調査なし。 2011.02 21% 2011.04 27%

野田佳彦 在職期間:2011.09~2012.12 1年4ヶ月 就任時:60% 退任時:20% 最高:60% 最低:20%

支持率上昇率:0.0%   支持率下降率:31.3%

安倍晋三 (第2期) 在職期間:2013.01~2020.08 7年8ヶ月 就任時:64% 退任時:34% 最高:66% 最低:34%

支持率上昇率:15.4%   支持率下降率:21.5%  ※2019.12 コロナ中国で1例目発生

菅義偉 在職期間:2020.09~2021.09 1年1ヶ月 就任時:62% 退任時:30% 最高:62% 最低:29%

支持率上昇率:0.0%   支持率下降率:23.1%

岸田文雄 在職期間:2021.102024.9 2年11ヶ月  就任時:49% 退任時:20% 最高:59% 最低:20%

支持率上昇率:2.9%   支持率下降率:17.1%  ※2022.02 ロシアウクライナ侵攻開始、2023.10 ハマスへの報復目的とするイスラエルガザ侵攻開始

石破茂 在職期間:2024.10~(継続中) 1ヶ月  就任時:44% 退任時:-% 最高:44% 最低:44%

支持率上昇率:-%   支持率下降率:-%

内閣支持率の出典

https://www.nhk.or.jp/bunken/yoron/political/1998.html

https://www.nhk.or.jp/senkyo/shijiritsu/

2024-10-04

anond:20241003230836

わかる

俺は第一小泉内閣くらいの頃から普通にネトウヨ日本の癌だ」って叫び続けてるけどだれも聞かなかったのに、「なんか叩いていい雰囲気」が十分出来たなと思ったら今度は雑に叩いて満足するためにネトウヨ韓国人云々とか言い出すただのヘイト反転が多数派になった

統一教会を「朝鮮カルト」とか民族に結びつける差別してる奴が反ネトウヨ面すんなと

2024-09-22

悪夢民主党政権」というのは的確な評価だと思うんだけど、小泉内閣~麻生内閣はそれ以上の悪夢だったやんなぁ、という話。

2024-04-15

anond:20240415182130

新自由主義流行ったというのは要するに小泉純一郎政権期のことだろう。

任期間は2001年2006年から氷河期世代1970年1982年まれ)が主に20代の頃である

では当時の年代別の支持率はどうだったか

https://www.crs.or.jp/backno/old/No569/5691.htm

20歳30歳代40歳50歳代60歳代
全期間42.544.844.247.556.7
田中更迭以前62.261.061.163.967.9
田中更迭以降37.539.038.441.852.3

20代けが特に小泉を支持していたとは思われない。むしろ若干低めである

ただし他の政権ではもっと低かったので、相対的小泉政権若者支持率が高かったとは言える。

若者政治に対する意識2001年7月参院選

https://www.mdr-j.co.jp/jisyu/seiji/index.html

若者政治に対する意識2「小泉内閣を支持しますか」(2002年2月

https://www.mdr-j.co.jp/jisyu/seiji2/index.html

若年者の就労に関するアンケート2004年6月

https://www.kkc.or.jp/data/question/00000034.pdf

29歳以下の意見感想

◆それが将来実を結ぼうと結ぶまいと、意思のあるフリーターには賛同いたします。何か目的があり、そのためにがんばっている今のフリーターは全く問題がないと思います。そうではなく、楽な道を選んだ結果のフリーターが増えるようならば、後々大きな社会問題としていろいろな方面顕在化してくるように考えます。確かに、近年老若問わず我慢」することに耐性がない人が増えているのは事実のように感じていまして、その大きな原因は個人的に(1)親の教育、(2)学校企業教育、(3)それを許容している社会環境制度にあると思っていますある意味、法で取り締まれる分野でなく、モラルで守られてきた範囲であるがため、余計に難しい課題のように感じるのですが。

◆今の会社正社員減少を進めることによって企業を建て直している。一方フリーターパート派遣社員等の流動的な労働力を歓迎している。現時点だけを見ればいいのかもしれないが、将来的には問題は大きいと思われる。新しい安定した雇用を生み出せたらと強く思う。

◆この春から新入社員として「働く」ことになりました。仕事があるだけマシという思いもありますが、入ってみて技術知識の面でまだまだな自分を突き付けられた思いです。日々の出来事に追われ、余裕のない自分がやっていけるのか、スキルを高め、役に立てるのか不安いっぱいのスタートです。大学時代自分としては一生懸命勉強していたつもりなのですが、仕事必要ものとの分野としてのギャップも感じます。昔、大学は出たけれどという言葉がありましたよね。時間に余裕のあるうちに、何が必要なのか情報を得ていれば、少しは違ったのかなと思う新入社員です。

◆若年のうちは気楽にフリーター生活でもやっていけるが、将来を考えると不安が大きい。

企業人件費を抑える為に、派遣を多く採用してしまい、そのため社員にならないフリーターが多くなってしまったりと悪循環ではあると思う。最近、がんばっても給料も上がらないし、評価もされないし、給料体系は学歴で決められてしまうので、社員としてのメリットがないと感じています

現在大学3年生で就職活動を行っているが、希望する企業はどこも募集人員が少なく、面接をする前の書類選考で落とされているところがほとんどで、紙面でしか判断されていないという

ことを悲しく感じる。やりたい仕事があるのに“できない”ということで、どんどんやる気がうせる。このまま希望している職業に就けなかったら、妥協して別の仕事を探す人もいるが、私はバイトパートという形でもやりたい仕事を選ぶと思う。しかしこの考えは親は反対で、何でもいいか就職しろと言う。現在もまだ進路は決まらない。

◆昨年就職活動を行い、この4月から社会人としてスタートを切りました。就職活動を始めるまでは、若年のフリーター増加や早期退職には否定的に考えており、本人の働くことに対する意識の低さ、忍耐力の無さが主な原因と思っていました。しか就職活動を通して、自分希望する会社入社できる学生は一握りという現状を目にし、学生意識を変えるだけでは問題解決しないと実感しました。

私自身、新卒入社した会社を1年で辞めており、今回のアンケートは興味深いです。私について述べれば、会社退職した理由はやはりがまんが足りなかったという事だと感じておりま

す。

◆私も小さい頃から、両親共働きの家庭で育ちました。そのためか、大学卒業後は働くのが当たり前だというように思っていました。やはり、親の姿を子供に見せる(コミュニケーション

ことが、とても大切だと思います

当時の感覚が窺い知れて面白かった。

当時の世論調査でも、中年層をリストラして若年世代雇用を創出するって政策の是非について世代別に聞かれたこともあった

ソースを出してくれ。

2023-12-16

日本野党必要ない

岸田政権が終われば次は石破か小泉内閣が生まれることになるだろう

派閥同士で競争するのが実質的政権交代の役割果たしてから野党なんて必要ないんだよ

もちろん、得票数的には与党野党の票数はそこまで差があるわけじゃないから、やり方次第で政権交代は可能なんだが、それは野党自身放棄してる

今の形が国民の望む最適解になってるんだよ

政権交代は自民党派閥政治が担う

野党アンチ自民党国民の為にやいやい言ってやってるふり

国民が望んで今の形があるんだから文句言うな

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