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2024-09-20

anond:20240920010056

ほんまそれ。

ダブスタクソ親父はダブステップ死ね

2024-04-09

アラフォーおじ、邦楽2020年前後の雑感


アラフォーなんだけどコロナ前辺りから邦楽新譜全然聞かなくなったのに気づいて今年はじめからサブスクガンガン聞いて楽しかったのでここに残しとく。

だいたい2020前後から直近の曲までビビッと来たもの感想と昔の曲を添えて。あ、下記は全部自分が好きになった曲になります。リピ確定な。



・mabataki / Vaundy

むぉしきみぃぐあー、好き。テンポを早くしたCreep(レディオヘッド)。コード進行もほぼ同じ(厳密だと3小節目がsus4)。

Vaundyの別曲、踊り子って曲も同じような進行。ばらの花(くるり)感があるのはストリングス8分刻みのスタッカートのせいかもかも。


Cry Baby / Official髭団dism

サビ4小節目の転調すばらしい(0:56あたり)。大サビ(2:39あたり)のメロがきれいに一旦終了してカタルシス

AメロGlitch Hopリズム雰囲気Closer / Lemaitreをめっちゃ意識してると思う!(当たって!)

ヒゲダンコード進行キレイさってKANっぽくて整理されてて文句言えない隙がない。ヒゲダンの息子だったら生きにくいよな。


・The Diamond Four / ももいろクローバーZ

ももクロココ☆ナツと走れが好きなんだけど、このラップも好き。

ファンキートラックリップスライムFUNKASTICを思い出す。


・the Moment / Ryohu(呂布カルマではない)

Harfby味あるゴスペルサンプリングベーシックにしたトラックに何言ってるかわかんねえけどカッコいいラップ曲。

増田ゴスペル好きだったので。appleCMに使われてた思われるんだわ。


・イージーゲーム / 和ぬか natsumi

アコギリズムギターとタム回しがきもちい。Aメロ終わりのコードD♭が予定調和崩壊キモ

声質はとにかく今旬の量産型だけど女の子の歌がYUIの歌をR&B風にした感じと男女で歌ってるのが好き。


・DOGLAND / PEOPLE1

サビで爆発&マリリン・マンソン(デスメタ)ぽいダーク感。ぬーさん(king gnu)風味もある。

ヴィジュアル系追っかけゴスバンギャ大人気!(おらバチボコしたんぞダウナー女子大人気!)

こういう三連符メロ&リズムは今の主流だと思うけど、水戸黄門テーマソング「あゝ人生に涙あり」のタンタタタタン

がピッタリハマる。ということで里見浩太朗は偉大なのだ


さよならクレール / 中村佳穂

コード進行がD♭M7 →EM7 →B♭m/E♭ この3コードだけ(アウトロは変わる)なのでシンプル

4HEROジャミロクワイっぽいストリングス

アウトロサンダーキャットぽい動くベースキモい、いや気持ちいい。この質感は音楽モンクレールや!


喜劇 / 星野源

Youtubeでよく聞くLo-fi hip hopサウンド表現しつつ自らのファン層に「やっぱりおしゃれなんです、僕」をちゃんと伝えてて好き。

こういう打ち込みはDJ Mitsu the beats(gagle)が心地いいので良かったらぜひ。

声質のせいか星野源の歌ってメロディーが聞こえにくい曲が多いんだけどこれはよく聞こえる。そうそう、喜劇はまさに星野源やないかーい。


・ただ君に晴れ / ヨルシカ

令和夜シリーズ(YOASOBI ずとまよ)の一角ヨルシカ。ゆるく歪ませたサウンドペントニック地獄最近には珍しくギターソロがある、うまい

ギターヒーローはまだ死んでなかった。良かった、太陽がまた輝くとき 矢を射るよ。


セーラムーン太郎 / マハラージャン

サビ4小節目のディミニッシュコードオサレ&エモでキュン死。ジャケもムチムチ死。

1サビ終わり(1:10~)からギターでいとしのレイラ/クラプトンを弾いている。私より先に弾くとわ気に食わないけど愛しい。


・踊 / ado

最近の曲、"唄"はいいんだけど"踊"より大衆迎合した感があってウルトラソウル透。

どどどど(1:43)が好き。

トラックダブステップラテン〜しゅわしゅわハウス〜みたいに飽きのこないアレンジ


ビビデバ / 星街すいせい

Vの事は何も知らんがadoライクの唄&音。PV面白いトラックの中でずっと117時報が鳴ってて□□□の00:00:00を思い出した。

ひとつだけ残念なのはトラックプロいので完成されていて予定調和なところ。でもPVかわいいからあいいか!ってなる。


・グッドな音楽を / ねぐせ。

シンプルバンドサウンド。ほんと何も考えなく聞ける。あ、ウルフルズ!それな。

1回聞けば覚えるサビメロが好き。


およげ!たいやきくん / MONO NO AWARE

「たいやきの尻尾を集めてCome togetherで煮込みました。ね、面白いでしょ?」感がすごく、ウザ過ぎて好き。


・dasu . Hikage no onna / Otoboke Beaver

いてこますでえ!!!


・あふれる / tricot

イントロからポップなんて大嫌いっ!感あふれる三和音sus2コードギターリフというかカッティングが印象的。

今っぽくない透明抜けするボーカルが心地良い。


クレイジークレイジー / アイドルマスター

ハイパーポップの代名詞(でいいよね)。サビはDubstepから派生Bメロからリズムがサビで半分になって

アホほど気持ちシンセアルペジオとトゥントゥン降りてくるタムもからまって、

こっちがおかしなっちゃうよ♡


Still in my heart / PSYQUI ぷにぷに電気

これもハイパーポップ(だと思う)。このあたりのぶつ切り感(1:30)とかおもいっきりテレビですわ。

まじサブカルハイパーテクノヴィレッジヴァンガード


・OPENING / KMNVERS

二人のラップバランスが好き。ラップ言葉の置きどころがHALCARI風で今っぽくはないがそこがいい。

トラックドラムベースSEブラスサンプルぐらいなのでシンプル。そのせいか声が聞きやすいぜよお疲れSUMMER


・WurtS / Talking Box

「こんな夜中に卓球でもしてんのかお前」みたいな速さで、ゆるふわピッチベンド全開シンセ気持ちいいイントロ

イントロフレーズ待ち構成がこの曲のカタルシス。サビで倍速リズムになればどの曲も大抵楽しい

歌は何言ってるかわかんねえけど…山嵐の未体験ゾーンも何言ってるかわかんなかったわ。何言ってるかわかんねえくらいでいいんだわ。


・New Jeans / New Jeans

ほんと2STEPガラージHOUSE2000年くらいにM-floもよくこのリズムを取り入れててcome againのサビなんか2STEP

K-POPって生バンドサウンド文化が少ないから打ち込み文化なんだろね。クラブサウンド昇華させて耳障り良くするのがうまいよね。

2024は2STEP流行くるかなー過去二回失敗してるからこねえだろなー。


Away With Me / Tomggg, raychel jay

テイ・トウワっぽくもありPOPうううううう。渋谷を思い出す。この雰囲気は悪いこと起きない

歌詞は英詞だけど多分日本人


・救われ升 / ポップしなないで

月曜AM4:00くらいに小便で起きまして。中年中途覚醒まっしぐらですわっはっは!

でね、テレビにね前日卓球の中継みてたかテレ東が写ってて。

そんでもって変な曲だなとおもったらサビの歌詞が良くて、ああいいなあなんて思いながらまた寝ちまったんです。

で朝起きたら私、透明になってたんですね。。もとい、この曲ベースが無いから粋で好き。


エナジー風呂 / U-zhaan, 坂本龍一, 環ROY, 鎮座Dopeness

教授のenergy flowベーシックに、U-zhaanタブララップがうまく融合した作品

とにかくラップがいい。1:23~からの"たぶん"と"ざぶーん"の応酬がもうきもちいい。

むかしリゲインCMに使われてたと思うんだけどあの頃はリラックスとかブームだったねえ。


拝啓生きとし愛おしきあなた / AAAMYYY

禅問答なのかこれは”と意識させられそうなディアンジェロほっこりシンプルイントロ。こういうの好きマジ大トロ

寝起きで歌ってんかおまえ的な声はBONNIE PINK好きならマストバイさよならバイバイ、元気でいてね


・あわいに / TOMOO

畠山美由紀のような声を持った聖女は転生して歌手になる!」みたいな曲。

アレンジは、ほぼ恋 / 星野源なので安心して聞ける。フルートや他の管楽器も聞こえてほっこりするね。

好きな人はいると思うけど、まじ嫌いな人を作らなそうな声と歌詞。Presentっていう曲もよかたよ。






総評

最近の曲の歌は言いたいことが多く、説明も多い。本当に多い。(←まじ老害)

これはSNS映像コンテンツ歌詞文字の影響なのか。また、一曲の長さが2分台はザラ。時間節約でまじタイパ。

トラックに関しては全体的にコード感が無い曲も多い感じ。

コード感ていうのはマッキー「どんなときも」でいうとイントロからシンセピアノが鳴るんだけど、よく聞くとAメロやサビでもずっと鳴ってて曲を通して和音がわかりやすく全体を支えてる感じ。

あと楽器は歌の裏でクリーントーンエレキが一人で遊んでたりベースがうねってる。ジュディマリみたいにやんちゃ

うそう、ベースの音量大きいよね。リズムも。DTMダンスの影響かな。

管楽器も多いと思う。米津玄師もよく使ってるよね。

あれかな、2000年くらいに管楽器ブームがあってエゴラッピンとかスカパラとかWhat's Loveとか流行ったけど(あの時は椎名林檎すらエゴラッピンに寄せてたよね)あんな流れと似てる。

いうても実は響けユーフォニアムの影響なんですけどね。3期もたのしみ。

さいごに、、、歳をかさねても新しい文化ちゃんと浸れるのはうれしい!たのしい!大好き!



2023-06-13

3大○○の象徴と思われているがそうじゃないもの 2/2

前編→https://anond.hatelabo.jp/20230613182451

 

蓋が丸い宝箱

土中に埋められたり海中に沈んでいたりする宝箱。天蓋が丸いがあれは宝箱の特徴ではなく、昔のトランク全ての特徴。

船や馬車で運ぶときトランクは室内ではなく馬車の上や甲板に置かれた。雨に塗れるので天蓋に水が溜まらないように丸く加工した。重ねる事を考えるようになったのは室内に入れる 鉄道旅行流行してからで、その時天蓋は平たくなった。

 

車のボンネット

ボンネットは車の部品の事ではなく、つばが無い帽子全般のこと。冬に被るニット帽インディアン羽根のやつもつばがなきゃ何でもボンネット

最初期の車のエンジンフードは逆U字型の鉄板を上から被せる形式ですっぽりと「帽子を被せる」ものだった。google:image:Mercedes-Benz SSK engine

 

バルク品

パソコンHDDメモリーを安く買える簡易梱包品と思われているが、大量注文の事である。対するリテールは小売りの事。

部品メーカーは末端消費者部品を売らない。取引相手法人だけであり、数か月先に100トレイ、総個数4000個などの単位しか取引しない。単価も数量に応じて変化する。

一方PCユーザーHDD増設等で部品単位で買いたいがメーカーを通すと猛烈な上乗せされ不要サービスが付いてくる。修理増設自由がない。

そこでオンライン書類だけで取引してくれるオープン海外メーカー相手バルク(大量)注文して売り捌く問屋小売店が現れた。

これらは不当な商行為でもあるから差止め、取引停止も可能だ。

だがシーゲート社はこの流通経路で買った消費者故障保証が受けられる国際ダイレクトRMAサービスを始めた。バルク品の小売りが認められたのだ。

これに他社も追随するようになった。PC世界では一般化しているが通常の流通から見たらかなり珍しい形式だ。

 

ウグイス

うぐいすパンとか山手線の色はうぐいす色、などの。抹茶色を差すが、抹茶色をしているのはメジロである。うぐいすは一般的な野鳥茶色である

 

カーキ

最近アパレル界では暗緑色を指すことが多いが、もともとチノパンの薄いベージュの色。軍服作業服の乾いた土色を指していたが、軍服オリーブドラブをも指すようになり混乱が始まった。

20年前のファッション誌には暗緑色をカーキという用法は無かったのだが、いつの間にか軍服関係の混乱が持ち込まれたようである。今ではアパレルでカーキと言えば殆どが緑系を指す。

GAPが昔「Gap - Khaki」ってキャンペーンをやってたよな、と思って検索してみると確かに1999年ではカーキは土色だった。

https://youtu.be/nYPWqy4XUMQ

カーキの暗緑色化は世界的な現象のようだが、なぜこうなったのかは不明である

 

小坂明子あなた

ラブソングだと思って披露宴で謳ってしまう人がいるが、歌詞をよく見ろ。失恋の歌だ。歌ってはならぬ。

 

忍者のサイ

釵と書く。真ん中の棒が50cmくらいでつばにあたる部分が三つ又になってる武器だ。両手に片手持ちする。海外では忍者武器と言ったらこれか苦無だ。

だがサイは琉球武術武器だ。殺傷力も低い。本土忍者が使う訳がないものだ。

この誤解の犯人ニンジャ・タートルズだ。これ以降の忍者ブームで誤解がブーストした。モタコンのミレーナもサイで相手バラバラにしたりしてるが、そんな事にはならない。

 

しゃもじ

もとは独立言葉ではなくて単に杓という意味

「あの娘にほの字」のような、何でも最後に「の字」「文字」を付ける姐さん言葉の一つでしゃくがしゃもじと言われていたが、独立した単語認識されるに至った。

 

欧州救急車パトカーサイレン

パープーパープーというちょっと間延びしたようなサイレン音が特徴的だが、これは元々はそういう音を狙って作ったのではない。

車のホーンは軽トラなど最低グレード以外は和音にするために高音と低音の電磁ホーンが二つ付いている。

この二つを交互に鳴らしていた。

今ではサイレンアンプ人為的にこの音を鳴らしている。

 

タイプライターのチーン

タイプライターのリターンレバー操作時にチーンとなると思われているが、設定したマージンまであと5文字くらいで鳴る。

あとは単語の末尾か、5文字じゃ末尾が来ない長い単語場合分節ハイフネーションして改行せよというサイン

タイプライターの音を入れるのが特徴的なルロイ・アンダーソンの曲「タイプライター」の演奏ではこういう理由でチーンの音を合わせるのが難しい。大抵は別のベルを用意してお茶を濁している。

 

船の舳先でエンダー

エンダァは『ボディガード主題歌ホイットニー・ヒューストンI Will Always Love You』であってタイタニック主題歌はセリーヌ・ディオン『My Heart Will Go Onである混同されやすい。

 

天使の笛

子供みたいな天使が笛を吹きながら降りてくるシーンが絵や映画などで見られる。愛の歌を奏でているような感じで。

しか天使笛吹いて降りてくるのは世界が終わって最後の審判が始まる時である。異教徒は全て地獄行きだ。笛も恐ろしい音のはずである。形からしてブブゼラアメリカ機関車のようなけたたましい音だろう。

 

上位天使

天使は中性/両性具有青年子供、上位天使は威厳のある青年の姿で描かれることがある。

しかミカエルより上の上位天使は人の姿をしていない。もの凄い数の目玉がついた多数のリングに大量の翼が付いた姿、目玉に多数の翼が生えてその翼に目玉が大量についている姿、人や動物の顔が沢山ついた頭があり多数の翼があって高温で燃えている姿などだ。エゼキエル書にそう書かれている。

これはエゼキエルがキ印だった可能性が高いと言われているが神の国に入れなくなるのでこれ以上の評価はしない。

いずれにしても人の姿ではない。google:image:biblically accurate angels

 

ハウス

おしゃれなボーカル入りアコースティック寄り電子音楽シカゴ由来のハウスと呼ばれているが、シカゴハウスもっとハードテクノ寄りの音だった。

ボーカルハウスNYパラダイスガラージ発のガラージュに由来する。だが今はガラージュというとダブステップの事を言うので、、

 

 

以上三つお届けした

2023-05-21

YOASOBIの「アイドル」の良さがわからない老害

私は40代おっさんで、長いことDTMをやっていて、ボカロ初音ミク発売日に買って、オリジナル曲ニコ動で「殿堂入りしたことあるし(野尻抱介氏の「南極点ピアピア動画」でもタイトルをぼかして取り上げられた)、自主制作アルバムを作って即売会で売ったこともある。

さて、タイトルだ。

私も分からんのだ。分からんというかピンとこない。

でもめちゃくちゃバズってるのでモヤモヤするのだ。

日5chのDTM板のSynsisizer Vという合成音声のスレを見てたらこういう流れがあった。

Synthesizer V Part5

https://egg.5ch.net/test/read.cgi/dtm/1678885927/

625 05/17(水) 04:49:24.81

推しの子主題歌のYOASOBI『アイドル』のテトSVカバー100万再生超えてるんだが…

もしかしてSynthVの楽曲100万再生超えたの初めてじゃね?

https://youtu.be/qObmE2YRA7s

---

634 05/18(木) 15:29:34.31

1億再生っていうから聴いてみたけどここのと同じようなゴミゴミ歌だった

なんであんなのがウケてんの?

今のJ-POPって低質すぎだろ

音楽的じゃなくゲームのやつみたい

---

636 05/18(木) 15:32:33.79

>>634

じいちゃんあんたの時代は遠に終わっとる

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637 05/18(木) 15:39:54.92

>>634

悲しいけどこういう感覚になったら音楽なんてやめた方がいいんだろうな

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639 05/18(木) 15:56:29.05

>>634

反面教師

こうなったら音楽人生本格的に終わりやね

5chの専門板なんて私含めて全員老害だと思うんだけど老害老害老害だと罵倒する非常によく見る光景・・・それはおいておいて、私はこの634ではないしゴミ曲とまでは思わないが、なんでウケてるのかは本当にわからない。

からいか理由しりたい。

その後こういうレスがあった。

656 05/20(土) 11:01:10.86

オリコンストリーミングランキングでは先日既に1億回を超えていたYOASOBI「アイドル」がYouTubeでも1億再生を超えた

この曲のどこがいいかからない、なぜこれほどまでにウケているのか理解出来ないと言ってる人がいたけど

自分が見た範囲ではこの曲のヒットを裏付けるように作曲家ライターはこの楽曲の作りに驚嘆してるよ

そのうちの一つを紹介

https://popnroll.tv/articles/32989



上記リンク記事より抜粋

これほどまでに世界中で恐ろしいほど聴かれている「アイドル」の何がすごいのか。このコラムをずっと読んでいただいている熱心な読者様ならおわかりだろう。“イントロと間奏らしいものがない”、“中低音ブラス”、“語尾をキュッと締める歌唱”……といった、“ポピュラーミュージック世界トレンド”や“K-POPの魅力”として取り上げてきたものが数多く入っているのである。いわば、ポピュラーミュージックダンスミュージックアイドルポップス、アニソン……、J-POPセオリー海外ポップトレンド要素がすべて詰まっているという、掘れば掘るほどよくできている怪曲なのだ

BLACKPINK的なアラビアン雰囲気メロディと、『カルミナ・ブラーナ』的な、いや、Linked Horizon的と言った方がわかりやすいか。迫り来るのはアラビックスケール使用した不穏かつ荘厳な合唱パートリズムと音が緻密に練られたAメロからの、REAL AKIBA BOYZによるPPPHを入れたBメロからの転調サビ。ダブステップ的なダウナーラップパート。落ちサビを挟んで、半音下げに転調するという暴挙。と思えばそこから一気に1音上がってラスト昇天。ようやく現れた後奏はそのままハッピーにと思ったら、冒頭の不穏な合唱パートクロスしていくという最後まで息つく暇ない展開。これだけの情報量があるのに3分ジャストというコンパクトにまとめた恐ろしい手腕。最初はあまりの性急な展開についていけず、ついついリピートしてしまうのも現代トレンドだ。

世界流行に乗った構成歌唱

・不穏かつ荘厳な合唱パートを最新の手法アニソンに取り入れるセンス

暴挙に近い転調を繰り返す

この辺がポイントらしい。

なるほどな。

合唱部分(後述)含めてアレンジメロディが斬新か、と言われるそうでもないように思うのだけど

「繰り返される転調」

どうもここがキモじゃないかと思うのだ。

米津玄師の「KICK BACK」でも突然3度上に転調したり戻ったりを繰り返すんだけど、若い人がそういう転調の箇所ですげーみたいな反応する動画結構たことあるし、効果は抜群ぽい。

この転調の多様、2010年以降のボカロP中心に流行りだした手法なんだよな。

ふつう転調はきっかけを綿密に作るんだよ。

AからBに転調するときは両方の調に共通するコードを挟み込んだりII-Vという安定したコード進行の「型」を使って転調したりする。ガチガチお約束を駆使して繰り出すのが「あるべき転調」だった。

でもそういうお約束を一切しない転調を突然繰り出して、しかも何度も繰り返すのが最近流行り。

この脈絡ない転調は実は小室哲哉がヒット連発してたころにもやっていて、作りためたストックコピペでつぎはぎしただけ、みたいな言い方されてたこともあり、音楽をやってる人からはウケがとても悪かった。特にテクニック知識がいらない手法なのでプロっぽくなかったのだ。

でも実はそれこそ、プロ敬遠するからこそ新しいサウンドだった。

2010年以降のボカロムーブメント若いアマチュアクリエイターが牽引したこともありその新しいサウンドに気づいためざとい若手がこぞって使い始め爆発的に流行る。

それがYOASOBI「アイドル」でも多用されている。

他の要素、例えば不穏なコーラスだってアニソンレジェンドの「残酷な天使のテーゼ」でもやってたし斬新かと言われると?だ。斬新であるとするとこの転調手法しかないと思う。

ちなみに「残酷な天使のテーゼ」のこのコーラスアニメ中の「使徒が敵」ということからグレゴリオ聖歌風というか、宗教風のモチーフを借用してきたんだと思う。この曲はどうもあんまりアニメの内容しらされない中作ったぽいので数少ない与えられたモチーフだったんだろう。

一方、「アイドル」のほうは、この不穏のコーラス作品脈絡がなくちぐはぐに感じる。

この曲は【推しの子】という作品を深く理解して合致した内容がウケてる理由でもあり、歌詞原作を読み込んだ上で作り込んだと思わせるものなんだけど、このコーラス作品とさほど脈絡がない。

サスペンス展開の不穏さあるし、一応曲中でこのコーラスの声でヲタ芸っぽい合いの手を打ち出す箇所もあるので繋がりは出来てはいるけど、この合唱コーラス必要性はあまり感じない。あきらかに浮いている。

じゃあなぜこんなコーラスを?と思うんだけど、Ayaseは今回どうも本当に狙ってアニソントップを取りに来てる野心があるっぽいのだ。

からこそトップ・オブ・ジ・アニソンの「残酷な天使のテーゼ」をモチーフにして、あえて取り込んだんじゃないかと思われる。

ここまで自分流にアナライズしてようやく腑に落ちた。

まあ今更そんな転調なんて当たり前ですよ、と言われるんだろうけど。

そういう老害おっさんが見逃してる、ちょっとした「新しいこと」の膨大な積み重ねが「斬新さ」を生み出しているんだ。

他に私が気づいていなさそうなこの曲の新しさを指摘してもらえればありがたいです。

2022-04-28

[]

D-Operation Drop「Rockin' Da Nation

https://youtu.be/W8qZyV9Pe9E

ン年ぶりに聴いたけど全然色褪せないな

みんなもオススメダブステップとかあったら教えてね

2021-08-28

anond:20210827125554

これは寄せてるでしょ。そういう発注だったんじゃない?

コードシンセの音とか

リズムセクションは持ってるサンプルで手癖で作ってるっぽいけど

あとトラバでfuture bassとか書いてあるけど、どっちもfuture bassじゃないと思う

future bassリズムダブステップ派生のタメ感があったり、

リードシンセの音ももっと倍音強調してる感じだったりするけど、この2曲には特にないし

言うなれば"ポタロビっぽいエモい4つ打ちEDM"くらいだと思う

ちなみに"ポタロビっぽいエモい4つ打ちEDM"はYouTube

"HOW TO SOUND LIKE PORTER ROBINSON"とかで検索すると作り方解説動画結構出てくる

2020-06-13

ゲーム音楽が好き

キャッチーインストなのが好き

J-POPのサビのようにキャッチーかつメロディーがはっきりしていて、なおかつインストらしさもある曲ってあんまりない。

単に歌のない曲というだけならクラシックジャズ現代音楽ハウスにチルにダブステップフューチャーベースとそれこそ無限にあるんだけど、

どうしても技巧的過ぎたり先鋭的だったり退屈だったり、わかる人にはわかる!って感じで自分には楽しみ方がわかりにくい。

無調性や変拍子を追求していたりとかね。それはそれで面白さはあるんだけど、もっとJ-POP聴くように体を揺らしてメロディーを楽しみたいわけだ。

その意味ゲーム音楽は良い。歌詞が乗っていてもおかしくないくらいはっきりしたメロディーAメロBメロ、サビ!とでも言いたげな構成

それでいて、色々な楽器エフェクトが登場したりといったインストらしさもある。最高だ。

テーマがはっきりしてるのが好き

クラシック音楽とかでよく「このフレーズ小川の流れを表現していて~」とか「戦争に対する強い反骨心が~」とかあるけど解説読まないと何もわからない。

まあわかるときはとても楽しいわけだけど、そういう経験は稀にしか得られない。

でもゲーム音楽だと間違いなくそれが伝わってくるんだよね。

ああここは村だ。ここは海だ。ここは空だ。これは戦闘だ。ゲームをやっていなくて音だけ聴いてもそれがわかったりする。

背景が分かるから、どういう音をどういう風に使って、それを表現しているという技術的な部分も伝わってくる。それも面白い。

いろいろな音楽ジャンルが融合してるのが好き

ゲーム世界表現する。だからその音楽も当然同じことをする。

様々な地域民族音楽を取り入れてみたり、教会音楽のような古い様式を使ったり、逆にダブステップサイバー感マシマシにしたり。

何よりすごいのがそれらを最初に書いた「キャッチー音楽」にまとめ上げているところ。

ガチもんの民族音楽って聴いてて眠くなることもしばしばあるんだけど、ゲームだと民族の特徴を残したままなんかものすごいロックになってたりね。

あとジャンル同士の重ね合わせ方がすごいよ。

ルオーケストラとロックバンドを合わせたような音楽って、ゲームボス戦ではもう当たり前のようになってるけど、そんな音楽ジャンルある?

俺はゲーム音楽以外でそんなの聴いたことない。

同じ曲がアレンジされるのが好き

ほら、同じステージでも二回目訪れると滅んでいたりとかさ、過去未来で同じ町が発展していたり、あるいはパラレルワールドの同じ場所とか。

そういう時にゲーム音楽って期待を裏切らない。同じ曲を使って、しっかりとその違いを踏まえたアレンジをしてくる。

元が同じで、かつ、何を踏まえてアレンジしなきゃいけないのかっていうテーマがはっきり決まっているから、より純粋編曲者脳内がわかって好き。

他には、新作で過去作の音楽アレンジされるやつとか。あれも良すぎる。ステージリメイク音楽リメイクみたいな。

すごい昔のゲームリメイクだったりすると、ゲーム音楽自体進歩を取り込んでいたりして面白い。

あと作例は少ないけど、ゲームの状況に合わせて音楽リアルタイムに変わるのは狂うほど好き。

立ち止まってたら落ち着いた曲になるとか、ある場所に近づいたらその場所の曲が混ざり始めるとか、時間制限が近づくと曲調が変わるとか。

レースゲームファイナルラップだけ曲調が激しくなるのとか。

これってまさに現代に蘇った変奏曲って感じで、好き。

2020-02-10

anond:20200210174221

ベースのやつはまだ聞けてないんじゃ!

でも生ダブステップってやつはめっちゃ良かった

あれは後々精査じゃ

環境ありがとう

2020-01-11

anond:20200111170258

自分は「バンドミュージシャンが誰か」で音楽聴くタイプじゃないんだ。(あ、そういえばダブステップ聴く

ラジオを聴いて、良いな、と思うもの聴くだけ。その中でも良く聴く、気になるバンドミュージシャン、はあるけど。

ぱっと思いつくのは...

シンセウェーブだと、Fixions、Perturbator、MICROCHIP TERROR、The Algorithmなどなど。最近の一押しジャンル

エレクトロポップだと、Ladytron、The Good Natured、Krause

ハッピーハードコアは、Blumchenをずっと推してる。あとはBrisk、S3RLとか

ユーロビートavexSEB系で古いのは聴く(KING&QUEENとかANNALISEとかVanessaとか定番もの)

トランスダブステップは、思い出すバンドミュージシャンはなくほぼ使い捨て聴く感じ。

ロックだと、WeezerMetallicaMuseとか定番かな。

ポップスもまぁ聴くけど、これも定番な物がほとんど(Taylor swiftとかAvril LavigneとかLady Gagaとか)

クラシックはど定番コンポーザーならどれでも。

...結構書いたなw

JPOPは挙げるとしたら中田ヤスタカさんかな?シティ・ポップ最近流行りだして聴きなおしてたりします(竹内まりや山下達郎など)

2019-01-14

anond:20190114120119

80年代 ゲーム好きで、ゲーム音楽自然と好きになる。インストゥルメントつながりでクラシック聴くようになる。邦楽殆ど聴かない。

90年代 ↑と似ている、(avexCD)テクノ/ハウス/ユーロビート聴くようになる。MIDI全盛期で音楽作りもするように。

95年代 ↑と似ている、ハッピーハードコアMP3聴くようになる。MP3日本ではまだ知られていない時代

00年代 ↑と似ている、ダンス系/トランス/チップチューンも、このころ流行りだしたインターネットラジオ経由で聴くようになる。

05年代        ダンス系で良くカバーされるポップス聴くようになる。

10年代 ↑と似ている、ダブステップ/エレクトロポップも、YouTubeなど動画サイトなど経由で聴くようになる。

           チップチューンで良くカバーされるロック(オルタナティブ系)も聴くようになる。

15年代 ↑と似ている、シンセウェーブ聴くようになる。

2018-10-13

[] 【1】2018秋、ベトナムホーチミン

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anond:20181013111225





Day 1



1日目 成田ベトナムの翼、タンソンニャット


羽田深夜便だった前2回の旅行と違い、今回は成田発で、昼出発。

しかもややメンタルに不調を抱えているとあって、余裕を持った出発を心掛けたかったが、時間勘違いして、ギリギリ成田エクスプレスに駆け込み、その上方向を間違えて折り返すという失態を演じてしまった。

南国ホーチミンに行く前に国内でもう汗ダクだ。

肝心な時には何かバタバタする傾向がある自分なので、「またやってしまったー」と思ったが、どうやらチェックインには間に合いそうで、成田エクスプレスの車窓から畑を眺めながら、「この旅行に行って何になるんだろう」と愚にもつかない事を考えた。

別に何が起こるわけではない。

ただ若いからずっとボンヤリあった心象風景、雨のベトナムで川を眺めながらお茶料理を食べる、その画をこの目で見て来るのだ。

メンタル不調なんて、ボンヤリするのに格好の舞台装置じゃないか


前回の香港旅行では、事前に広東語フレーズをいくつか覚えて行ったが、「話せるものの聞き取れない」という致命的な見落としがあり、結局中学校時台成績2の片言にもほどがある英語と、メモによる筆談で乗り切ることになった。

ベトナム語も広東語と同じ声調言語(音の高低と発音意味が決定する言語)であり、しかもその声調というのが「コブシを効かせるようにいちど下げて上げる」「波のようにうねって上げ下げして上げる」という難解極まるモノで、もう「ありがとう」「これください」「トイレはどこですか」以外のコミニュケーションは投げている。

今回も筆談翻訳機とGoogle mapが頼りだ。


今回搭乗したベトナム航空は、ベトナムフラッグシップのようで、エコノミークラスといえど、タイガーエア台湾香港エクスプレスとはモノが違う。もちろんTGATやHKEXが悪いって訳じゃないけど、地上職員日本語ができるし、機材も大型で安定していて、シートには枕やブランケットが用意され、機内食も出る。

さらに、シートにはモニターが設置されていて、映画その他も見られる。

海外に行くときはその地のポップカルチャーを予習して行きたいのだが(香港前に発見したアガサ・コンは最高だった)、ベトナムはまだYoutubeでの情報が少なく、これと言った映画アーティスト発見できずにいた。

そこでモニターポチポチやっていると、果たして良さげなベトナムアーティスト(多分)を発見したのだった。

ホアン・ティエン・ミン・トリ

英語詞の曲とベトナム語詞の曲が半々。音楽性はR&BEDMダブステップの様な強めじゃないムーディーなやつ)とジャズを掛け合わせた様な感じで、ジャスティン・ティンバーレイクを思わせる。

これでラップが入ってきたら完璧だ。

機内では検索できないので、あとで調べよう。

朝飲んだ安定剤が効いているのかな、憂鬱な気分が後退してきていい感じだ。


ややあって、海外旅行なら一度は聴いてみたい、「pork or fish rice ?」というフレーズと共に機内食サーブされた。

ベトナム航空会社なのに機内食和食が出るという不思議仕様でもっぱら噂のベトナム航空だ。

ここで「fish」と答えれば和食が出て来る事は間違いなく、折角の海外旅行しかも出発便の機内食和食というのもどうかという事で、「pork」と答えると、豚の唐揚げ煮物チャーハンぶっかけたようなご飯と、海鮮春雨サラダパンデザートが出てきた。

春雨の方はヤムウンセンとかそれに類するもので明確にアジア料理だが、ぶっかけご飯の方はなんだか分からない。

付け合わせが椎茸煮しめだったり、桜の形に型抜きされたニンジンである事も地味に混乱する。

味はというと、エコノミーでこれだけの物が食べられれば充分満足で、その後、暖かいコーヒーサービスがあったり至れり尽くせりだったのだが、あれはベトナム料理だったのだろうか。

カラトリーがまとめられた袋の底に、スパイスの小袋が入っており、「甘利香辛食品株式会社」と書いてあった。京都伏見会社であるという事だった。


機内食で腹を満たし、少し微睡む。

眼が覚めると機内は消灯されていた。

英語スポーツチャンネルを見ながら、「早くホテルで横になりたいな。でも何を楽しめるんだろう?テレビをつけても何言ってるか分かんないだろうし」という思いが浮かんで来る。

チャンネルでは、MTBアーティスト大木バランスボール建築物ワインディングロードなど様々な障害をキッカーにしてトリックをキメていた。インスピレーションを色々なものから受けて、驚くべきビデオやショーを生み出すらしい。

他の人から無意味に見えるもの価値見出して楽しみ、アートを生み出している。

意味不明に見えるけど羨ましい。

普段自分もそういうキャラなんだけど、ダメかもなぁと感じてしまう。

多分、朝飲んだ安定剤が切れる頃合いだ。

自律神経失調症で襲って来る不安無力感安定剤を飲んで感じる旅行への期待。

正常と狂気の境は曖昧だと思っていたが、こうして自分のものだと思っていたものが揺れ動くと、もっと根本的な、「自分」や「個性」というものが虚ろなものに思える。

深追いはしないでおこう。

しばらくして血糖値が安定すれば、少し収まって来るに違いないから。

今日はまだ頭痛は襲ってきてない。


「間も無く、当機はホーチミンに到着いたします。到着は19:30、ホーチミンの気温は38℃です。」

機内アナウンスに耳を疑った。

今年の異常熱波関東平野都市化が高気圧をブーストしており、バンコクより気温が高い、なんだったらユーラシア大陸で一番高いとさえ思っていたが、勝手思い込みだったようだ。飛行機を降りると湿った空気を感じる。日本人の歪んだプライドは常夏のホーチミンの湿った熱波が吹き飛ばししまった。


19:50、国際空港入国審査というのはどこか陰鬱雰囲気ものだが、イミグレーションを抜けてもタンソンニャット国際空港は静かだった。

思った以上に質素空港

香港国際空港羽田と比べると、まるで石垣空港みたいだ。

改めて旅程について説明しておくと、3泊5日というのは、帰国便がこのタンソンニャット国際空港 6:25発であり、ホテルのチェックアウトが当日では到底間に合わないので、前日にチェックアウトして空港で出発便をまつ、という事だ。

帰りはここで夜を明かすんだろうか。

そう思って建物を出て驚いた。

なんと半解放の広大なスペースに待合ベンチが設置されている。

軒を並べる飲食店、溢れる活気、びっくりするほどの騒がしさ。

タンソンニャット国際空港はこの半野外のスペースも含めての空港だった。

こんな空港日本ではまずない。

「ははは、スゲーな!」薬が抜けてるに決まってる時間帯だが自然に笑ってしまった。

たことがない光景だ。やっぱり先生の言う通り、この街に来て正解だった。


【2】2018秋、ベトナム、ホーチミン Day 1|ベトナムの名誉 へ >>

2018-08-25

気分の良くなる音楽おしえて

こないだのスネ夫のやつはとても良かった。フワフワと気持ちよくなっていく感じ。

よく知らないんだけど、ダブステップ? とかミニマル? とかいジャンルに当たりがありそうな気がしている。気持よさ成分多めの曲が聴きたい。

2017-02-24

ダブ・レゲエを聴きながら大麻衰退なあ

ダブステップトリップホップGorillazみたいのは既に好きだったけど

最近ダブにハマった

リーペリーオーガストプロコラボアルバムとか

キングタビーのスーパーエイプとか

日本ドライアンドヘビーとオーディオアクティブ

最高

2016-07-14

2016年・夏アニメの第1話 感想まとめ

なるべく放送順。原作はすべて未見で事前情報ほぼなし。

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タブー・タトゥー

あらすじ:特殊能力持ちの人たちが戦うっぽい。

貶すだけで終わらしたくないので5分ほど考えたがよいところが思い当たらない。原作が11巻出ているのが不思議ですらある。話の展開がよいのだろうか、とも思ったが続きを見る気がしない。シリアスギャグ唐突に挟み込まれるわざとらしく古くさい「萌えイメージキャラクター感情の起伏、背景のトーンとキャラのやりとり、あらゆる点がちぐはぐな感じ。opやedを見る限り、なんかやたらに露出度の高いチャンネーが多いのも個人的に気に食わない。あと主人公髪型昭和フォークシンガーみたい。いわゆる「中二」ぽいのは大好物だけど「かっこいい」のが前提だから…。

甘々と稲妻

あらすじ:お父さんと娘と女子高生うまい飯を食うっぽい。

上記「タブー・タトゥー」と続けて見たんだけど、開始10秒で冗談じゃなく、こんなに違うものかと驚いた。ちょっとした描写に神経が行き届いており、見ていて気持ちがよい。「ちょっとした描写」を丁寧に積み重ねることが、この作品にとってよい方法であることを制作側がはっきり意識しているのだと思う。キャラクターもよい。微妙に力の抜けたデザインもよいし、演技の方向性が第1話にしてまとまっており、トーンが統一されているのがすごい。モブ(お父さんの同僚)ですら! もう1回見る。もちろん視聴継続。あ、一点気になることがあった。「手作りの飯」を持ち上げるために「コンビニ弁当」を貶めているところはちょっと気になる。やむなしか。

「NEW GAME!」

あらすじ:みんなでゲームをつくるぞい。

最近、たまにある「仕事モノ」。明らかに「謎部活モノ」の系譜である舞台を「仕事」にすることで「みんなが気になるあの現場実体は?」みたいな小ネタで興味を引けるのかなーとか思ったけどそんなことはどうでもいい。なんというか今の日本萌えアニメのド直球、ドノーマルはここだ、という感じのアニメ普通を極めた感がある。新しさはないものの極めているだけに出来はよい。しかしここまでのレベルでなければもはや「普通」にもなれないのだ、という意味で業が深い。原作見てないけどアニメ版作品としての品質は段違いなんではなかろうか。とりあえず2話までは見てみようと思います

サーヴァンプ

あらすじ:イケメン吸血鬼が戦うぽい。

いかにも腐ったお姉さん方が喜びそうな雰囲気がすごくて二等身キャララバストみたいなのがじゃんじゃん出る未来がありありと見えたと思ったら翌日まさしくゲーセンで大プッシュされておりさすがえげつないと思った。こちらこそ「中二」作品本命というかベッタベタながらキャラの立ったキャラ、まじめとアホのメリハリもしっかりしていてだいぶ見やすい。あと音楽川井憲次で驚いた。役者もそろっており、手堅くまとめてきた感がある。グッズを売らなきゃいけないんだね…。お兄さんが変な演技をするのが好きな人なら見たらよいと思う。自分はもういいです。

この美術部には問題がある!

あらすじ:美術部で片思いするっぽい。

部活モノ日常系かと思いきや片思いする女子主人公のまっとうなラブコメだった。部長がぐうたらという設定や、その風体あいまってどこか昔懐かしいアニメっぽさ(「あ~る」とかあそこらへん)を感じる。そのうえで女子に慕われる男子は「二次元大好き」と言ってはばからない今風(?)な人物という設定のミスマッチちょっと楽しい。あと女の子がイキイキと動いているのでよいのではないでしょうか。第1話にしてちょっとした山場をちゃんと持ってきたのはすごいなーと思いました。ラブコメ全然見ないけど個人的には「デンキ街の本屋さん」の方がアホっぽくて好き。それはそうと男子生徒が描く「理想二次嫁」のセンスが壊滅的では。

「魔装学園HxH」

あらすじ:ちちくりあって戦うぽい。

なんかそういうのがあるっていうのは聞いてたんですよ。なんかそういうエロバカ枠みたいのがアニメにはあると。「これか~なるほど~」てなった。「セーフティエフェクト※」じゃねぇわ。ちょっとおもしろかったです。よい経験になりました。ありがとうございました。

※際どい部分を隠すための要するにボカシ処理なんだけど妙にデザインが凝っててそれを「セーフティエフェクト」と言い張っている。

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン

あらすじ:若者頭角を現すっぽい。

絵がとにかくすこぶるダサい時代に取り残されている感がある。21世紀アニメと思えない。銀英伝でも始まったのかと思った。なんとなくNHKっぽい空気がある。それで「うっわー」と思いながら見てたんだけど、なんか見ているうちに話がおもしろいような気がしてきて次回も予約してしまった。謎。あと主題歌が「天鏡のアルデラミン」ていうんですよ。「作品と同じタイトル主題歌に付ける」とか、そもそもタイトルの「ねじ巻き~」ていうセンスとか、やっぱり昭和時代にお蔵入りした企画かなんかが四半世紀を経て平成も終わりそうな今、やっと日の目を見たんでは。

91Days

あらすじ:怒って酒を売るっぽい。

復讐譚とのこと。終始重々しく暗い画が続くがきれいである。第1回のみと思われるopもかっちょよかったが次回からは凛としてる人の曲になるんだろう。ずっとこれで洋画風を貫いてもよかったのに。復讐燃える主人公とトンチの得意な友人、という2人はエレンアルミンぽさある。主人公境遇もそこはかとなく似ていなくもない。アレをリアル世界に置き換えたらこうなりましたみたいな感じだろうか。それはそうと何もかもが淡々としており、主人公が急に巨人になるとか実はみんな巨人でしたとかヒロインの腹筋がバキバキ割れてるとか、アニメもっとはっちゃけてほしい自分としてはここまでというところ。

タイムトラベル少女

あらすじ:昔の偉人に会うっぽい。

なんだこれ。文科省ご推薦アニメかなんかか。Eテレで午前中にやってる知育番組と言われたら信じるレベル(AEDの使い方も教えてくれるよ!)で、そう思うとキャスティングも「とりあえず金はあるから!」って(微妙に旬の過ぎた感のある)有名どころを適当につまんだ感じに見えてくる。タイムトラベルしたのは制作スタッフなのではないかと思える90年代ぽい絵柄や演出(目がハートになるとかマジかよ)をなんで今!? 誰が? どうして? としか思えず個人的アニメ枠の今季暫定No.1を思うがままにしています

一人之下 the outcast

あらすじ:ゾンビキョンシーです。

小森霧絶望先生)みたいのが飛び回りながら包丁ゾンビ無双をする様が見たい、ぜひ見たい、という方がおられましたら見るとよいと思いますが第1話だけでは世界観あんまりよくわからなかったのでおすすめかと言われると何とも言えない。原作制作中国スタッフだそうで、絵柄も日本アニメアメコミ中間といった感じで珍しくおもしろかった。「へー、ゾンビものなんだー」と思ってたら「キョンシー」の一言で我に返る。edは恐らく日本人制作で非常にわかやす日本人(のおっさん)の萌えが溢れており本編とのテンションの差が愉快ではある。

クオリディア・コード

あらすじ:県を背負って戦うぽい。

「ぼくらの」が好きなんだけど、鬼頭莫宏の冷たい目線で「ベタロボットものを描いたらこうなりました」っていう。思えばエヴァだってある種の「リアル」を打ち出した作品だけども、「ぼくらの」もっとずっと「死」が身近でウワワと思ったものです。翻って本作は「子供戦争に駆り出される世界」を描いているんだけれども、そこに「死」のにおいは一切なく、しかしそれが「あえて」であって少しずつ表面化してゆくのならおもしろくなるかもと思いました。何しろあのお姉ちゃんの歌はファンタジック能力を装いながらあからさまに戦意高揚だし、千葉神奈川東京は陸・海・空軍だし、また学生服とは即ち軍服であるダブステップ(今更感もあるが)をbgmに敵をブッ殺しまくっている少年少女を見ていたら、なんだかアメリカ軍人は分厚いヘルメットの中で大音量メタルを聴きながら作戦遂行している、みたいな話を思い出したりして。果たして「9条改憲」だとかいった話が取りざたされる昨今、この作品が放映されているのは偶然なのかそうでないのか。個人的には、より陰惨な展開になることを期待しています

アンジュ・ヴィエルジュ

あらすじ:世界の滅亡を防ぐっぽい。

風呂アニメ。本編24分(op・ed含む)のうち、実に12分(思わず計った)にも渡り風呂に入っている。しかも視聴者を飽きさせないように大浴場、露天風呂サウナ、打たせ湯と種類も豊富日本アニメ界が過去数十年に渡り研鑽を重ねてきた「謎の湯けむり」「謎の光」といったセーフティエフェクト(覚えた)の髄を見た気がする。次回以降もぜひこのテンションでやっていただきたいと思います。見ないけど。片翼のキャラの背後に広がる雲が、失われた翼のように見えるカットはきれいでした。

あまんちゅ!

あらすじ:海に潜るっぽい。

「ARIA」原作アニメも割と好きで、こちらの作品に於きましても「うぴゃー」だかなんだか、あーいつものって感じ。のほほんとした空気をまといながらも見る人を相当に選ぶソリッドな作風であり「恥ずかしい台詞禁止」ってこっちの台詞だわ、といった向きもあるのだが、それも含めて海のように広い心で見ることができれば平和のもの先生の言葉に体の力が抜けてしまったり、ぴかりかわいい! とかツイッターに書いたりすることになる。同じ画面で(各キャラごとに用意されている)デフォルメの顔と素の顔が共存するあたりからも、そういった「差」を乗り越えて全部まるっと母なる海のように受け入れるぞ! という世界観が快い。ちくしょう! なんだかくやしい! と思いながら継続します。ところで勝手に「海女」の話と思ってたけど、どちらかというと「スキューバダイビング」の話なんだろうか。

モブサイコ100

あらすじ:霊を清めるっぽい。

おっしゃれー。原作の人は相当に絵が下手だったような気がするんだけど、下手な絵故の「空白」がたっぷりあってそこにもうアニメーション可能性がみっちみちに詰め込まれ状態である。話がどうとかは割とどうでもよくて「わーこんな絵が! 今度はこんな絵が!」といった楽しみ方ができます。つくってる方も楽しいんじゃなかろうか。個人的にはハマらなかったけど。

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以上、2016年・夏期アニメ14本の第1話を見た感想でした。

視聴継続は「甘々と稲妻」「天鏡のアルデラミン」「NEW GAME!」「あまんちゅ!」の4本。

今までアニメ新番組の第1話を全部見る、ていうのやったことなくて、

さすがに全作品は無理と思ってできる範囲でやってみたが大変に疲れた

それにしても、これだけの数と品質アニメが毎週無料放送されているとは、

なんて贅沢なことだろうと思いました。日本人でよかったね! おわり。

2016-02-25

渋谷系っぽい」音楽イメージは如何にして形成されたか

質問「渋谷系ってどんな音楽なの?」

回答「渋谷系とはムーヴメントであり、音楽のジャンルを示したものではない」


渋谷系というワードは定義が非常に難しい言葉である

Wikipediaによれば、「東京・渋谷(渋谷区宇田川町界隈)を発信地として1990年代に流行した日本のポピュラー音楽J-POP)の一部の傾向を分類化したものである」とのこと。

代表にフリッパーズギターピチカートファイヴオリジナル・ラヴなど。流行は90年代後半には終息していったといわれている。

渋谷のCDショップを中心に発信された流行(ムーヴメント)を表す言葉として用いられたのが始まりらしいが具体的な起源はよくわかっていない。

ミスチルスピッツ渋谷系として扱われたこともあったらしい。

こんなに曖昧でよくわからない渋谷系だが、本来は流行そのものを類型化したものであり、特定の音楽ジャンルを指したものではなかったという認識は間違っていないだろう。


だがしかし、「渋谷系っぽい」音楽というものは存在する。

2016年現在、「渋谷系っぽい」という感覚は一定数の人間の共通の認識として共有されているように感じられる。

”渋谷系っぽい” - Twitter検索

しかも、渋谷系というワード好意的に使っているのは、なぜか渋谷系ムーヴメントを経験していない20代以下の若者たちが多いようなのである

あくまで自分の観測範囲での話だが、確実に若者にとっての「渋谷系音楽」というものが存在するのだ。


お笑いでいえば「エンタ芸人」「レッドカーペット芸人」「あらびき芸人」みたいなもので、そういった括りはお笑いジャンルではないのだけれども、

エンタ芸人っぽい」という感覚はなんとなくであるが存在する。

あるいはビートたけしの「ダンカンこの野郎!」のようなものかもしれない。


   *


ではなぜ、「渋谷系っぽい」音楽のイメージが形成されたのか。

あるいは、なぜムーヴメントから20年経った今でも渋谷系という言葉が使われるのか。

これは個人的な考えだが、それは「渋谷系以降の音楽が渋谷系の文脈で語られ過ぎた」ことに起因していると思う。

音楽は語られることで歴史となる。

当たり前の話だが、語られなかった音楽は音楽史に残らない。

渋谷系があまりにも語り手によって評価されたために、その後の音楽にも渋谷系の文脈が用いられてしまった。

そして、「渋谷系の文脈で語られた渋谷系以降の音楽」(≒渋谷系フォロワー)が現在影響力を持つようになり、それらを語るときに、渋谷系という言葉を使わざるを得ない状態にあるのだ。

私の考えでは「渋谷系っぽい」音楽のイメージ形成に大きく影響を与えたのは、渋谷系の人物ではなく渋谷系以降の人物なのである


さて、ここでは、広がっていった「渋谷系っぽい」という認識に対して「定義が曖昧だ」とか「間違ってるよ」といった指摘はしない。

ここでは、実際のところ若者たちはどんな音楽を「渋谷系っぽい」と思っているのかを、曖昧なワードらしく曖昧に書き連ねていく。


2012年3月、NHK-FMで「今日は一日“渋谷系”三昧」という番組が放送された。

渋谷系で10時間番組を持たすというだけでもNHKすごいなと思うのだが、この番組でのプレイリストが大変に興味深い。

フリッパーズギターピチカートファイヴなどの曲が多く流される中、ブームが終息した1990年代後半以降の曲もいくつか放送されている。

ROUND TABLECymbalsカジヒデキChocolat、Chappie、南波志帆などなど……

NHK-FM 今日は一日渋谷系三昧のプレイリストまとめ - NAVER まとめ

これらの音楽も広い意味では渋谷系と認識することができる(されている)ということなのだ。


注目したいのはカジヒデキ

彼は「最後の渋谷系」「遅れてきた渋谷系」と評されることが多いが、彼は現在の渋谷系イメージ形成においてかなり重要な位置を占めている。

なぜか。それは2008年の映画「デトロイト・メタル・シティ」に関わったことによるものである

同名漫画が原作の実写映画で、渋谷系音楽を愛し、ポップミュージシャンとしてデビューするため上京した主人公が、なぜかデスメタルバンドとしてデビューし、しかもカリスマバンドとしてブレイクしてしまうというお話。

そして、映画において、主人公・根岸の歌う「甘い恋人」を作曲したのがカジヒデキなのである

ある意味で作中における渋谷系の象徴となるこの曲は、視聴者渋谷系イメージを強く印象付けた(同時に公然猥褻カットも強く印象付けた)。

――「DMC」では、根岸君が思う渋谷系=可愛くてポップ」という、かなり表面的なイメージで描かれていますよね。

渋谷系=可愛くてポップ」という解釈はちょっと? だったりしますが、実際僕の歌詞もそう言う側面を持っているし

(中略)「可愛くてポップ」は渋谷系の要素としては小さいと思うんだけど、フォローアーにはそういう人が多いことを考えると、決して間違った解釈ではないんでしょうね(笑)。

DMC特集 カジ ヒデキ インタビュー|MUSICSHELF


さて、最近、「渋谷系」を前面に押し出した若手バンドが2つ現れた。

ひとつが「OK?NO!!」というバンドである2015年に既に解散している)。

全員平成生まれ渋谷系宅録ユニット、OK?NO!!によるフル・アルバム。ポップだけど、どこか骨太で、ビートで踊れてパーティな新感覚ビートポップ・グループOK?NO!!。Cymbalsの影響を多分に受け、"Beat Your Cymbal!! Life is a party!!"を声高に叫びながら遂に全国リリース!

OK?NO!! | 全員平成生まれの渋谷系宅録ユニット、OK?NO!!

もうひとつがPOLLYANNAだ。

最新型渋谷系ポップバンド POLLYANNA / ポリアンナ

2014年6月に結成。都内を中心に活動中。

http://www.pollyanna.me/

OK?NO!!にいたってはCymbalsの影響を公言しているし、POLLYANNAも「TAKE ME WITH OVERLAND」という曲を聴けばCymbalsの影響を受けたのだろうと推測できる。

(実際に影響を受けた旨の発言もある)

彼らにとっての渋谷系Cymbalsなのだ


Cymbals渋谷系ムーヴメントより後に出てきたバンドである

しかし、Wikipediaを見てみると「ポスト渋谷系」と表記されている。

当然、彼らは渋谷系アーティストの真似事をしていたバンドではない。

あえていえばThe Whoなどのブリティッシュロックの影響が強い。

にも拘らず彼らを表すときには「ポスト渋谷系」などといった言葉がどうしても付きまとう。

それ故に彼らを知った若い世代は彼らの音楽を渋谷系音楽だと認識するのだ。

Cymbalsの初期のバンドコンセプト「かわいくっていじわる、ただしパンク」を渋谷系を表す言葉として捉えている者もいるようだ。


Cymbalsで現TWEEDEESの沖井礼二はあるインタビューで以下の発言をしている。

TWEEDEESのライブには、高校生のお客さんも来てくれます。で、彼らが何で僕の存在を知ったかというと、ゲームミュージックだったりするんです。北川くんの場合はアニメだったかな。若い方の中には、フリッパーズ・ギターピチカート・ファイヴではなく、CymbalsROUND TABLE渋谷系だと思っている人もいるみたいで。そこは自分でもよくわからない感覚です。

沖井礼二と黒田隆憲が語る“ポップスの暴力性”とは?「気持ちいいところは過剰にした方がいい」|Real Sound|リアルサウンド

ゲームミュージックアニメに触れて渋谷系を知る若者が多いようである

Cymbalsの楽曲は「Rally」「Show Business」が版権曲として音ゲーに収録されていたし(音源は異なるが)、沖井礼二「空への扉」「Break on Through」「Runnin' away」などの曲をpop'n musicに提供している。

音ゲー渋谷系の関係については渋谷系イメージ形成において重要な部分であると思うのだが、私では手に余る。

以下のブログの方が詳しいのでそちらを参照されたい。

ポスト渋谷系にみる、音ゲー楽曲と邦楽シーンの影響関係(前半) - ダストポップ


さて、ここでKONAMIによるWeb連動型音楽配信企画「ひなビタ♪」について触れておこう。

キャラクターによる楽曲をバックストーリーなどを含めて提供していくメディアミックス企画で、

多数の楽曲が音ゲーに収録されている。

その中には渋谷系音楽が好きなキャラクターも存在し、公式サイトでは「アキシブ系って何?」というコラムも掲載されていた。

そこにおいて渋谷系とはどんな音楽かの説明がされているので引用する。

アキバ系シブヤ系は音楽のジャンルなんだけど、今だとちょっと古い言葉になるかもしれないめう。

シブヤ系ネオアコギターポップフューチャーポップとか

ちょっとシャレオツなカンジの雰囲気ポップスな音楽めう。

アキバ系キャラソンアイドル電波ソングといったキャラクター的な見せ方をする音楽めう。


めうは、もともとこの2つの文化には共通するものがあると見てるめう。

ぼーかるの声質に対するこだわり、夢見がちで妄想好きなところ、非日常を好むことなどめう。

お互い表現手法は全く違えど、感覚的には非常に近いものを持っていると思うめう。


他に2つを結ぶものに、ゲームがあるめう。

めう調査では、シブヤ系の人もアキバ系の人もゲームが大好きめう。

チップチューンという音楽はゲームのような音でシャレオツな曲を作っていたりするめう。

これも、アキバ系シブヤ系の融合めうっ!


   *


そう言えばさ、めうめう。

最近のアニメ主題歌とかって、シブヤ系の人達が曲を作っているのをよく見るよね?

もしかして!これもアキシブ系の流れなのかなっ!?


まりり、いいところに目をつけためうっ!

その風潮はアニソンキャラソンのここ最近の新しい流れめう。

その流れは今後もっとくると、めうは見てるめうっ!

あのね!第4回:「アキシブ系ってなぁに?」|「ひなビタ♪」公式サイト

アキシブ系とは一時期アニソン界隈で一部の人が用いていた言葉で、定着したとは言い難いが、Wikipediaに記事もあるため一定の影響力は持っていると考えられる。

アキシブ系 - Wikipedia


また、上記のコラムにおいてアニメ主題歌渋谷系の人たちが作っているという指摘があるが、渋谷系ムーヴメントで活躍した人物がアニメ主題歌を作った例というのはそんなに多くない

ちびまる子ちゃんOP「ハミングがきこえる」スクールランブルED「オンナのコ♡オトコのコ」など)。

ここでいう渋谷系とは、ほとんどがポスト渋谷系、つまり渋谷系以降の人物たちのことであろう。

きんいろモザイク」のEDでは、90年代後半にQYPTHONEというバンドデビューした中塚武による楽曲「Your voice」、「My Best Friends」が使用されているし、

たまこまーけっと」のOP「ドラマチックマーケットライド」では元ラヴ・タンバリンズ宮川弾が編曲で関わっている。

また、ヒャダイン前山田健一)も渋谷系音楽を好んでおり影響を受けているとされている。

さらに、アニメ主題歌において語らずにおけないのがROUND TABLE北川勝利である

Ninoをボーカルに迎えたROUND TABLE featuring Ninoとして多くのアニメ主題歌を手掛け、また坂本真綾牧野由依中島愛やなぎなぎへの楽曲提供など、枚挙に暇がない。

(ここでフライングドッグというレーベル渋谷系の関係なども語りたいところだが、とりとめもないので割愛する)参考:渋谷系と声優とレーベルの話 - AOI-CAT's diary

アキシブ系というワードが用いられるとき、必ずと言っていいほど北川勝利の手掛けた楽曲が挙げられる。

アニメ好きの中には北川勝利渋谷系の中心人物であると認識している人も少なからずいる。


昨年放送されたアニメアイドルマスター シンデレラガールズ」はMONACA田中秀和が音楽を手掛けているが、劇伴のテーマは「渋谷系」であったと明かされている。

――劇伴のテーマは「渋谷系」だそうですね

最初にそういうオーダーがありました。もともと僕は「渋谷系」の音楽が好きで、90年代渋谷系を参考にしましたが、当時の「渋谷系」は海外の古い音楽を参考にして作られていたり、Jポップに対するカウンターカルチャーのような捉え方をされていたりもしたので、そういう気持ちで作った感覚があります。

徳間書店月刊アニメージュ2015年6月号より)

オーダーで「渋谷系」が出てくるあたり、音楽ジャンルとしての「渋谷系っぽさ」は既に確立したのかもしれない。

加えて「乙女感のあるサウンド」というディレクションもあったらしく、「渋谷系」と「乙女感」は結びつくものだという認識があるのだと捉えることができる。

以下のPVで流れるBGMを聴けば、彼なりの渋谷系の解釈が聴き取れるだろう。

「アイドルマスター シンデレラガールズ」アニメ新PV

(追記:サントラの試聴が始まってたのでいくつか貼っておく)

【楽曲試聴】「The Girls Etiquette (M22)」

【楽曲試聴】「The Dancing Glass Slippers (M25)」

【楽曲試聴】「Passione (M04)」


少し時間が戻るが、2013年アニメ渋谷系の繋がり、そして渋谷系イメージ形成において重要な役割をもたらしたと思われるアルバムが発売される。

それは花澤香菜claireである

総合プロデュース北川勝利。そして参加するアーティストカジヒデキ沖井礼二矢野博康宮川弾中塚武、ミト、神前暁、古川本舗、ドラム宮田繁男ギター奥田健介など。

多くは渋谷系ムーヴメントが終息した後に出てきたアーティストである

2nd、3rdアルバムになるにつれコンセプトは変わっていくが、この1stアルバムでは明確に渋谷系というコンセプトは存在していたようだ。

1枚目では、わりとわかりやすく「渋谷」というキーワードがあって、(後略)

花澤香菜×北川勝利が明かす、“極上のポップソング”の作り方「人生と音楽がより密接になってきた」|Real Sound|リアルサウンド

花澤香菜というボーカルとの相性とその完成度から評判になり、「渋谷系ポップス」としてリスナーに受け入れられた。

Amazonレビューでも渋谷系について言及したものが見られる。Amazon.co.jp: 花澤香菜 : claire - ミュージック

花澤香菜の音楽は渋谷系だという語り口はネット上で多く散見される。花澤香菜 渋谷系 - Twitter検索

ここにきて、渋谷系ムーヴメント当事者ではないアーティストによって「渋谷系っぽい」音楽が一つの到達点に達したのである

若者にとっての渋谷系とはこのアルバムだ、と大げさに言ってもいいのかもしれない。


また、この「claire」に加え、沖井礼二末光篤筒美京平などが参加した竹達彩奈apple symphony」の2つに影響を受けたアイドルプロデューサーがいる。

それがNegiccoプロデューサーであるconnieだ。

でも今年に入って、大きな衝撃を受けた3枚のアルバムがありまして。

──全部挙げてもらってもいいですか?

connie NONA REEVESの「POP STATION」、花澤香菜さんの「claire」、竹達彩奈さんの「apple symphony」です。

T-Palette Records#3 Negicco (4/6) - 音楽ナタリー Power Push

Negiccoとは新潟県を拠点とする3人組アイドルユニットで、近年ではピチカート・ファイヴの小西康陽オリジナル・ラブの田島貴男ノーナ・リーヴスの西寺郷太シンバルズの矢野博康などの楽曲提供を受けており、

渋谷系と評されることが多いアイドルである

花澤香菜と違い、渋谷系ムーヴメント当事者の参加もあり、これこそ渋谷系の正統だとみることもできるが、時期的には花澤香菜よりワンテンポ遅れての評価になっており、ポスト渋谷系渋谷系の順番が逆になっているように見えるのが面白い

さらに面白いのがノーナ・リーヴスで、花澤香菜Negiccoの楽曲にメンバーが参加した影響からか、現在では彼らも渋谷系扱いされることがあるという点だ。

世代的にはROUND TABLECymbalsと同じ世代であるのだが(奥田健介Cymbalsサポートメンバー)、

ノーナマイケル・ジャクソンプリンスの影響が色濃く、当時は彼らを渋谷系と評する人は少なかったはずだ。

しかし現在、「渋谷系っぽい」音楽に関わりを持つことで遡及的に渋谷系の枠に入ってしまうことがある。

これはクラムボンなども同じである


また、アイドルといえば、沖井礼二がかつて手掛けたさくら学院バトン部のユニットTwinklestars」も渋谷系と評されることがある。

Twinklestars「プリーズ!プリーズ!プリーズ!」

矢野博康Negicco夢みるアドレセンスの楽曲を手掛けており、アイドルファンには彼らを渋谷系アーティストだと思っている人も少なくない。

夢みるアドレセンス 『くらっちゅサマー』MV

また、Perfumeから中田ヤスタカに遡ってcapsuleを知った者は、初期のピチカート・ファイヴを彷彿させる楽曲を聴いて「これが(ネオ)渋谷系」と認識するようである

レトロメモリーPV 【capsule】


渋谷系以降のポップスが語られる際に「渋谷系を彷彿させる」などと表現されることで渋谷系イメージは少しずつ形成されていった。

当時の渋谷系ムーヴメントにいたアーティストではなく、渋谷系の文脈で語られた音楽によってイメージが形成されたのである


   *


さて、ここまでとりとめもなく「渋谷系っぽい」音楽を追ってきたが、こういった曖昧な認識は今後も広がっていくのだろうか。

私個人の考えではイエスである

それは、アニメアイドルゲームなどを通して渋谷系の種が既に播かれてしまったからである

渋谷系っぽい」音楽に触れた若者はその音楽を渋谷系であると認識する。その流れは、渋谷系に代わる便利なワードが出て来ない限りは続くのではなかろうか。

例として「アイカツ!」を挙げておこう。

アイカツ!」とは女児向けアーケードゲーム及びそれを原作としたアニメであり、その楽曲は音楽の多様性トレンドに非常に敏感であるとされている。

2013年には既に旬を迎えていたEDM・ダブステップを取り入れた曲をOPに起用しているし、他にもメタルロカビリーディスコジャズなどあらゆるジャンルを取り入れている。

その中にも、いわゆる「渋谷系っぽい」音楽というものが存在し、子供の世代にも渋谷系の種は既に播かれている。

アイカツ!ミュージックビデオ『恋するみたいなキャラメリゼ』をお届け♪


本来の「渋谷系」の意味するところから少しずつ意味合いは変化し、若者にとっての「渋谷系」は既に当時のムーヴメントであった「渋谷系」とは異なるところへ向かいつつある。

DMCにおいて強調された「渋谷系=可愛くてポップ」というイメージや、ひなビタ♪で紹介された「ちょっとシャレオツなカンジの雰囲気ポップス」というイメージが強くなっているようだ。

この現象を嘲笑するか、面白いと思うかは個人の自由である

2015-11-15

アイカツ!楽曲元ネタ探しをしてみよう

(思ったより反応をいただけたので少し追記しました。2015-11-16)


バンダイが展開する女児向けアーケードゲーム/アニメアイカツ!

アイカツ!はいわゆる「音ゲー」の一種で、トップスボトムスシューズアクセサリーの4種のカードを組み合わせてコーディネートし、オーディションという名のリズムゲームクリアしてお仕事をゲットしていくという仕組みだ。

当然、豊富なバリエーションオーディションステージが用意されるため、アイカツ!では年間20曲以上の楽曲が生まれている。

その楽曲の特徴は、キャラクターの声優とは別に歌唱担当が存在すること(STAR☆ANIS、AIKATSU☆STARS!など)、とにかくジャンルの幅が広いということ、そして“攻めてる”楽曲が多いということだ。

アイカツ!の立ち上げにはスーパーバイザーとしてアイドルにも造詣が深いアニメ監督水島精二氏が関わっており、音楽制作については別のエントリを参照してほしい。

アイカツ!における水島スーパーバイザーの仕事について - Togetterまとめ

そして幅広いジャンルで攻めるという場合、楽曲の発注では、そのジャンルの先達の楽曲を参考にすることが当然多くなる。

特に水島氏はそこのイメージが具体的だったようで、アイカツ!の初期の楽曲は「何を参考にしたか」が比較的分かりやすい。

そこで、今回はアイカツ!の初期の楽曲を中心に、その元ネタ探しをしてみようと思う。(あくまで推察なので的外れなものもあると思う)


アイドル活動! 作詞 - uRy / 作曲・編曲 - 田中秀和MONACA)(YouTubeリンク)

アニメ主題歌にこそなっていないものの、アイカツ!の原点ともいえる曲で、ゲームの企画段階の初期に作られたものだ。

アイドル」というテーマの基本となる王道の曲であることから、当時の最も有名なアイドルグループを参考にしただろうことは想像に難くない。

明言はされていないものの、曲を聴いたイメージからおそらくAKB48ヘビーローテーションを参考にしただろうと推察できる。

【MV】 ヘビーローテーション / AKB48 [公式]

硝子ドール 作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 帆足圭吾(MONACA)(YouTubeリンク)

アイカツ!で最も人気があると思われる曲で、YouTubeでの再生数が350万を超える化け物である

いわゆる「メタル」であり、生粋のアイドルオタクである水島氏がBABYMETALを意識しただろうと考えることもできるが、

この曲はアイドルが歌うメタルというわけではなく、普通にかっこいいメタルなので、ベビメタ元ネタというには少し安易すぎる。

フルバージョンでは1分を超えるキーボードギターソロがあり、「ベビメタみたいにしてください」という発注だけではこの曲は生まれていないのではないか。

実は、この曲については元ネタが明言されている。

吸血鬼キャラを演じているユリカが歌う「硝子ドール」は特別にエッジのきいた楽曲ですが、あれも“NIGHTWISH”というオペラ風に歌いあげる女性ヴォーカルヘヴィメタルバンドを参考にしています。 」

VOL.14 監督:水島精二 インタビュー│クリエイターズ・セレクション│バンダイチャンネル

Storytimeという曲を聴けば、なるほどと納得していただけるかと思う。

NIGHTWISH - Storytime (OFFICIAL MUSIC VIDEO)

(追記:DREAM THEATERっぽいとの意見もあるが、それは作曲の帆足圭吾氏がDREAM THEATERの大ファンである影響かと思われる)

DREAM THEATER - Forsaken (Official Music Video)

Growing for a dream 作詞 - 小内喜文 / 作曲 - 今井ひろし / 編曲 - 小澤正澄(YouTubeリンク)

硝子ドールで触れたインタビューにおいて水島氏は

「最初のうちは「アヴリル・ラヴィーンのようなポップスで」とオーダーしても、どこか抑えてしまうので、「存分にお願いします」と言うのも僕の仕事になりました。 」

と発言している。つまり、アヴリルのようなポップスアイカツ!の楽曲にあるのだということになるが、自分の考える限りではこの曲が最もアヴリル・ラヴィーンに近い。

もちろん没になった可能性もある。(例として、2年目に登場するDance in the rainという曲は実際にはかなり初期に制作されていた)

Avril Lavigne - Girlfriend

Angel Snow 作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 田中秀和MONACA)(YouTubeリンク)

アイカツ!アイドルテーマであることもあり、実際のアイドルイメージしたような曲がいくつか見られるのも特徴のひとつだ。

こちらの冬っぽい曲もおそらくそのひとつで、自分の考えでは広末涼子なのではないかと思う。

広末涼子の「MajiでKoiする5秒前」は、ケンタッキーのCMでいつのまにか冬のイメージになってしまった竹内まりやが作曲している。

広末涼子 『MajiでKoiする5秒前』

fashion check! 作詞 - uRy / 作曲・編曲 - 石濱翔(MONACA)(YouTubeリンク)

ピチカート・ファイヴや初期のcapsuleイメージするようなキュートな「渋谷系」っぽい曲である

そのまま渋谷系っぽいオーダーで制作されたのかな、とも考えられるが、MVを見ると元ネタはなんとなく松浦亜弥の「ね〜え?」かもしれないと思った。

小さな箱の中で踊るというイメージが「ね〜え?」のMVと似ているかである

しかも、「ね〜え?」は編曲がピチカート・ファイヴ小西康陽(作曲はつんく♂)ということもあり、渋谷系から外れてはいないのだ。

松浦亜弥 - ね〜え?

ダイヤモンドハッピー 作詞 - 畑亜貴 / 作曲・編曲 - 石濱翔(MONACA)(YouTubeリンク)

アニメの2番目のOPテーマで、主人公いちごとあおいと蘭の3人によるユニット「ソレイユ」の持ち歌というのもあり人気の高い曲。

疾走感のあるスカパンクです。 - 水島精二

(徳間書店アニメージュ2013年8月号より)

こちらも元ネタが明言されている。

KEMURI 「PMA (Positive Mental Attitude)」 Music Video (SKA BRAVO Version)

戸松 遥「Q&A リサイタル!」 iTunesリンク

同じ地球のしあわせに 作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 高田龍一(MONACA)(YouTubeリンク)

音ゲーにしてはかなりスローな曲で、おそらくアイカツ楽曲で最も遅いのでは。

エンヤ(アイルランド出身の歌手)っぽい壮大な感じがほしいとの要望で取り組んだ曲です。 - 水島精二

(徳間書店アニメージュ2013年8月号より)

Enya - Only Time (Official Music Video)

Take Me Higher 作詞 - 只野菜摘 / 作曲・編曲 - 永谷喬夫(YouTubeリンク)

神崎美月、一ノ瀬かえで、藤堂ユリカの3人によるユニットトライスター」の持ち歌。

アニメでは、トライスターの結成にあたってメンバー選抜オーディションが行われ、物語上の重要な転換点で登場する曲である

STAR☆ANISとの雑談で「難易度の高い曲が歌いたい」って話が出て。ならばKalafinaのようなハモリが絡み合う感じがいいかなと。 - 水島精二

(徳間書店アニメージュ2013年8月号より)

Kalafina 『Magia』

prism spiral 作詞 - uRy / 作曲・編曲 - 田中秀和MONACA)(YouTubeリンク)

アイカツ!内に登場する近未来テーマブランドフューチャリングガール」をイメージした曲。

いわゆるテクノポップな感じの曲なので、Perfumeイメージなのかな?とは思うけれど、正直全くわからない。

2年目にもstranger alienというprism spiralの後継とでもいうべきテクノポップな曲が登場するが、単純にコンセプトから結果的にそうなっただけなのかもしれない。

(2015-11-19追記:prism spiralはどっちかっていうとハウスだろ、とお叱りを受けた。それは確かにそうかもしれない。stranger alienに引っ張られすぎて見失っていた。

 大変申し訳ない。そして指摘とかほかにあったらどんどんしてほしい、というかむしろ自分より音楽の詳しい人にどんどん楽曲を分析してほしい)

Perfume「ポリリズム」

wake up my music 作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 岡部啓一(MONACA)(YouTubeリンク)

これに関してはちょっと楽曲からズレた話になる。

かつて一世を風靡したレジェンドアイドルユニットマスカレード」の代表曲となる1曲で、

アニメでは「懐メロライブガールオーディション」で「懐メロの曲」として、いちごとあおいがカバーすることになる。

そして、マスカレードピンクレディーモチーフにしているユニットだと思われる。

僕的にはピンクレディー。それこそ社会現象を起こしたアイドルイメージです。 - 木村隆一

徳間書店アニメージュ2014年7月号より)

僕のイメージでは、マスカレードピンクレディーなので、キャンディーズくらい人気のライバルがいたんでしょう。 - 木村隆一

徳間書店アニメージュ2014年8月号より)

けれども、曲のイメージとしてはピンクレディーっぽい感じはとくにないので、そこまでは意識してはいなかったのだろう。

その代わりに、面白い仕掛けとして、この曲のメロディーアニメの初期からBGMとして頻繁に使われており、女児にとっても「懐かしい」感じに聞こえるような工夫が為されている。

Thrilling Dream 作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 石濱翔(MONACA

ドラマ「オシャレ怪盗スワロウテイル」のオーディションステージの曲。

ジャジーな曲で、怪盗がテーマなことからおそらくルパン三世を意識したところがあるのだと思われる。

スワロウテイル」はかつてマスカレードが出演していたドラマだったのを考えると、「ペッパー警部」も念頭にあったのかもしれない。

余談だが、現在放映中のルパン三世シリーズの監督はアイカツ!1年目にも深くかかわり、劇場版アイカツ!で監督も務めた矢野雄一郎さんである

「ルパン三世」オープニング映像

マジカタイム 作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 高橋邦幸(MONACA)(YouTubeリンク)

これまた面白い曲で、はっきりと元ネタが存在する曲である

いわゆる「サンプリング」であり、クラシックの名曲が使われているのだ。

チャイコフスキー作曲「くるみ割り人形」より「行進曲」のメロディーが使われている。

くるみ割り人形より「行進曲」(DTM)

KIRA☆Power 作詞 - 畑亜貴 / 作曲・編曲 - 石濱翔(MONACAYouTubeリンク

はっきりと元ネタがあるわけではないが、「EDM」「ダブステップ」をキーワードに制作されたことが明言されている。

「KIRA☆Power」は、ダブステップという攻撃的なサウンドの音楽ジャンルを取り入れた、かなり攻めている曲です。

ダブステップのように旬なサウンドは、あとで遅れてやるとダサイので、「やれるうちにやっておこう」と思いました。 - 石濱翔

(学研「アイカツ!オフィシャルコンプリートブック」より)

輝きのエチュード 作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 石濱翔(MONACA)(YouTubeリンク)

劇場版アイカツ!で、いちごが歌うことになる1曲。

映画でいちごが出会うことになるシンガーソングライター・花音がいちごのために作った曲だ。

アイドルシンガー。異なるタイプの2人が出会い、新しい何かが生まれる。そんなストーリーを描きたかった。下敷きになっているのは、1980年代アイドルの歴史の転換点です」

制作陣が、80年代と現代をつなぐイメージとして共有したのが、あの名曲「赤いスイートピー」だった。そして、当時トップアイドルへの階段を駆け上がっていた松田聖子さんが歌うこの楽曲こそ、木村さんの言う「アイドルの歴史の転換点」だった。

アニメ「アイカツ!」に隠された80年代フレーバー 〈AERA〉|dot.ドット 朝日新聞出版

さらに、花音のイメージ赤いスイートピー作曲者でもある松任谷(荒井)由実であるとも発言している。

ユーミン(松任谷由実)がイメージなので、フォークシンガーと言ってもいいかな。フォーカツ!ですね。」 - 木村隆一

(徳間書店アニメージュ2014年10月号より)

松田聖子「赤いスイートピー」iTunesリンク

チュチュ・バレリーナ 作詞 - 只野菜摘 / 作曲 - 石原理酉 / 編曲 - 成瀬裕介(onetrap)(YouTubeリンク)

アイカツ!3年目の2つ目のEDテーマであり、氷上スミレと黒沢凛が組むユニットダンシングディーヴァ」の持ち歌である

ダンシングディーヴァ」のイメージはSPEED。スミレが歌って、凛が横でダンスしている感じがカッコいいんじゃないかと思いました。 - 木村隆一

徳間書店アニメージュ2015年6月号より)

Steady (SPEED)

恋するみたいなキャラメリゼ 作詞 - 辻純更/ 作曲・編曲 - 石濱翔(MONACA)(YouTubeリンク)

コード進行などがとても渋谷系っぽい。

ではなぜ渋谷系なのか。それは、このステージが「レトロクローバー」というブランドイメージしたものであるところにヒントがありそうである

60~70年代レトロフィーチャーなテイストイメージしました。参考にしたのは、ツイッギー(英国の女優、モデル、歌手)のファッション。 - 中屋有貴(バンダイカード事業部

徳間書店アニメージュ2015年6月号より)

華奢な体形からツイッギー(小枝)の愛称で呼ばれ、(藤原みやびが履くのをためらった)「ミニスカート」で話題になったツイッギーから着想を得ている。

そして、ツイッギーといえば連想するのがピチカート・ファイヴの「トゥイギー・トゥイギー」、繋がった。(ただのこじつけ

U-MV053 - Pizzicato 5 - Twiggy Twiggy

薄紅デイトリッパー 作詞 - オノダヒロユキ / 作曲・編曲 - fu_mou(YouTubeリンク)

大和撫子ブランド「桜色花伝」をイメージした曲で、とても和風。

近年よく耳にする「和ロック」な曲であるといっていいだろう。和ロックの出自についてはよくわからないが、「凛として咲く花の如く」「千本桜」などがよく挙げられるようだ。

紅色リトマス「凛として咲く花の如く」iTunesリンク

『初音ミク』千本桜『オリジナル曲PV』

フレンド 作詞 - やまだ麻美 / 作曲 - 山崎佳祐 / 編曲 - 南田健吾(YouTubeリンク)

何を意識して作られたのかはわからないけど、この多幸感がなんかすごい「っぽいな」と思ったので貼りたくなっただけです。

岡村靖幸「だいすき from エチケット」

タルト・タタン 作詞 - 只野菜摘 / 作曲・編曲 - NARASAKI(YouTubeリンク)

氷上スミレの持ち歌で、懐かしの歌謡曲を思わせるような不思議な1曲。

Winkっぽい。音楽理論とか全く詳しくなくてほとんどイメージこじつけてるので公式ソースがあるの以外は参考程度に考えてください。

淋しい熱帯魚(M.V.) / Wink

最後に

アイカツ!にはほかにもたくさん良い曲がある。ロカビリーな曲や映画音楽のような壮大なもの、80年代ディスコ風、渋谷系テイスト……とにかく幅が広い。

自分の好みの曲が必ずひとつは見つかるだろう、というくらいいろいろやっている。

そして、ときどき思わぬ人が楽曲提供をしていてびっくりすることもある。(NARASAKI浜渦正志、ミト(クラムボン)、ナカノモリアヤコ、Kensuke ushioなど)

そんな楽曲を女児たちが聴いて成長すると思うと、音楽の未来は明るいなあと思ったりもする。

アイカツ!の○○みたいな曲ってなんていうジャンルなんだろう、と掘り下げたり、○○みたいな曲が作りたい、と作曲に手を出してみたり、

そんな楽しみ方もできるのもアイカツ!の魅力のひとつではないかなあと感じているわけである

2015-05-10

いつか音楽が終わるときの為のお話

もう随分前の話だけど高野政所大麻所持容疑で逮捕された。もちろんニュースになった時は大騒ぎだったが結局何も変わらなかった。今の音楽震源地はもうどこも何もなかったように今までどおりパーティーステージや数多の即売会や…もちろんSoundCloudニコニコ動画も盛り上がっている。所詮ちょっとハッパやっただけの話」だ、インドネシアでは普通に喫っていたんだろう。だからこれからも恐らく変わらない。

じゃあ変わってしまったのは俺だけなんだろうか?

もちろん今すぐアンダーグラウンドシーンや同人音楽が終わるとは思えない。「今すぐ」はね…だけど確実に終わる、永遠に続くなんてありえない。日本レイヴだってあっけなく終わったじゃないか。

俺達はこれからもそんな「終わる世界」で音楽をやる。

「これは世の常なんだ、流行とはそんなものなんだ」…それは後ろ向きだ、でもそうかもしれない。「きっとその時は新しい何かが僕達を夢中にしてくれる」…それは待ってくれ、果たして本当にそうだろうか?

私見かも知れないがアンダーグラウンドミュージック同人音楽は俺達を何度か救ってきた。世の中に音楽が溢れてCDが売れることが目的になった時、少なくともTVラジオから流れてくる音楽は初めて聴くのに聴き飽きてしまジャンク音楽ばかりになってしまった。そういう時に俺はインターネット音楽出会った。まだシャープネル自分サイトMODを配布してた頃の話だ。まだカラテクノだったし、まだレオパルドンだった。きっとあの時みんなが「ここに新しい音楽があって」「それはずっと続いていくんだろう」と思ったと思う。俺だってそうだったし実際その時はそうだった様に思う。この先何度もジョックの道具だったフロアミュージックナードの道具だった同人音楽は奇妙な接続をして奇妙な、まるでCDの盤面の様な虹色織物を編んでいった。

誰かがフロアミュージックを浴びせかける。呼応した誰かが新しいトラックドロップする。そんなことを続けていくうちにあらゆるものを呑み込んでいく。ジュリアナレイヴ、J-TEK、ドラムンベースUKアンダーグラウンドエピックトランスUKハードコアダブステップEDM

私見かも知れないがアンダーグラウンドミュージック同人音楽は俺達を初めて欺いているかもしれない。世の中に音楽が溢れてパーティーが続くことが目的になった時、少なくともインターネットから流れてくる音楽は初めて聴くのに聴き飽きてしまジャンク音楽ばかりになってしまった。そういう時に俺は何に出会えばいいんだ?もうシャープネルだってインディーレーベルCDを売る頃の話だ。もうBUBBLE-Bだし、もうJET BARONだ。きっとまだみんなが「ここに新しい音楽があって」「それはずっと続いていくんだ」と思っている。もう俺はそう思えないしもしかしたらもうその終わりが来ているのかもしれない。この先恐らくジョックの道具だったパーティーナードの道具になったパーティーミュージックは奇妙な接続をして奇妙な、まるでCDの盤面の様な虹色ライトの下で踊るんだろう。

「これは世の常なんだ、流行とはそんなものなんだ」…それは前向きすぎる、でもそうかもしれない。「きっと今からまれる新しい何かは僕達を夢中にしてくれる」…

それは待ってくれ!少なくとも俺はもうたくさんだ!

もうやめてくれ!まるでTVみたいだ!

俺達はこれからもそんな「終わる世界」で音楽をやる。

もちろん今すぐアンダーグラウンドシーンや同人音楽が終わるとは思えない。「今すぐ」はね…だけど確実に終わる。永遠に続くなんてありえない。

確実に、終わる。

もうやめよう。逃げるんだ、終わる世界から

「何処へ行くか?」…言えないよ、次は終わらせたくないからね。

2014-01-11

http://anond.hatelabo.jp/20140111130504

なるほど、そもそもダンスミュージックって得体のしれないものなんだね

大体はDTMで作られた電子音楽で(最近アコースティック的な要素を取り入れるのも流行ってる)

ジャンルハウステクノ、タブステップバストランスなんて色んなジャンルがあるけどハウスが一番人気なんじゃないかな。

ジャンルについてはググってほしいけど有名なやつをちょっとだけ紹介したい


たとえばハウスだったら最近だと、auCMparty rock anthemが流れてたり

http://youtu.be/_WPBEn9zIro

こっちはテクノだけどdaft punkとか車とかauCMで流れてたよ

http://youtu.be/uuuAXX2Nc8U

あとこのダブステップで有名なskrillexなんかは去年グラミー賞受賞してた

http://youtu.be/QtNJ_OOOJQQ

これは絶対に聞いたことがあると思うトランスの曲

http://www.youtube.com/watch?v=PSYxT9GM0fQ


DJがなにをやってるかっていうと、

音楽作ってるDJゼロから作曲してたり、他の人とコラボしたり、リミックス作ったり

リミックス専門のDJはミックス作ってクラブで流したり、つべにあげたり、零細イベントで流したり

作曲能力ないけど純粋音楽好きなDJは曲をつなげたりしながらフロアで流したりしてるかな

ぶっちゃけ有名DJでもiPodの中のMP3を垂れ流してる人ってたくさんいるから、

プレイ中は何かしているようで何もしてない人が多いと思う

クラブとかフェスのあの独特な雰囲気が好きなのかも

上のparty rock anthemの人もこないだのイベントではiPadで曲の操作してたし。


クラブやっぱり怖いイメージが拭えないよね、ナンパとかドラッグとか

実際行ってみるとトイレも明るくて綺麗だし、みんな楽しそうだし案外普通なんだけどな。


もういっこ流行らない理由おもいついた

PVとかでエロ露骨押し出してるのが多いからかも

http://www.youtube.com/watch?v=L_fCqg92qks

http://www.youtube.com/watch?v=APtj3EvhfWA

2013-11-17

きゃりーぱみゅぱみゅCDがすごい

これは嗜好でしかないけど、きゃりーぱみゅぱみゅ最近すごく惹かれる。

きっかけは、にんじゃりばんばんMVを見たときなんだけど、

いきなりめちゃくちゃかわいくなったように感じた。

Zipperをかじっていた時期があったので、きゃりーCDを出したいと発言している記事が載ってるZipperとか持ってるけど、

そのときウィッグつけまつげもすごく似合ってなくて、簡単に言うとかわいくなかった。

PONPONPONのMVをはじめて見たときも、全然世界観がまとまってなくて単に毒々しいだけのように感じた。

ずっとMVとか見るだけ見ていたと思う。気になるアーティストだったけど、好きではなかった。

バイト先のコンビニで流れていたにんじゃりばんばんも、MVを見るまで、変な曲だなあ、としか思っていなかった。

それが、あれである。恋に恋する鯉に乗ったきゃりーぱみゅぱみゅ

galaxxxyのような衣装、やわらかそうな茶髪、唇、目、肌…。

その次もすごかった。インベーダーインベーダーMVモチーフが好みだったし、完成度がすごく高いし、

なにより間奏のダブステップがめちゃめちゃクール

http://www.bbcworldnews-japan.com/uk_topics/view/0000217

これを読むと、「日本人一般とは違って、不完全さをそのまま取り入れる」というイメージ作曲してるらしいけど、

私にとっては、どこが?と思うくらい、すごいポイントで、完全なかわいさを表現できていると思う。100%

お気に入りの曲。

どれも、PC聴くより、コンポで聞いたほうが10000倍いい。

発売順。

PONPONPON…もしもあの街のどこかで、の前に入る音が最高、サビの裏で鳴ってる音が、主音よりベース音が唸ってて、クール

CANDY CANDYコードが切ない、MVは少し背景に予算かかってなさすぎ感があるが、きゃりーキャンディを掴んだ後の展開がいい

おねだり44℃…ばかばかしい歌詞まさかのforty four!おこられちゃうよ~!!! しかも実話

にんじゃりばんばんチップチューン風味、サビがまた結構エグい音です

Unite Uniteシンプル演奏シンプル振り付け歌詞にかかれているのは、本人のもがき。

きゃりー公言したり他人が言及していたりすることだけど、きゃりー結構普通人間で、

それでも必死パフォーマンスの完成度を上げていこう、スーパースターになれたらいいのに、

そんなことを思いながら活動しているんだなと思うと、彼女を身近に感じるし、よりリアルな応援ソングとして受け取れると思う

インベーダーインベーダー…上記の通り

おとななこども…曲調は不思議な感じ

誰に宛てた曲なんだろう、増田セバスチャンかな?

恋心に近いような憧れの感情がまた生々しい

ちなみに、特別オススメというわけではないが、きゃりーぱみゅぱみゅラブソング

ピンポンがなんない(胸が苦しい!ほのかにエロい?)

Drinker(これもまた生々しい、彼氏の飲んでるカクテルを眺めるきゃりー想像する)

スキすぎてキレそう(苦しい…)

2013-03-11

ダブステップ

リア充「あーあれ、skrillexとかねー。EDM好きー」

サブカルJames blakeかいいよねー(skrillexとか下種い)」

私の偏見はどうでもいいとして

なんで同じダブステップジャンル分けされてんの?無理あるだろ

 
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