「なぜ100均のグッズに謎の英語が入っているのか」というのは、「なぜグッズデザインで『余白』は避けられるのか」という問題に置き換えられるかな。
入れなければいいものが入る。
なぜなのか。
人が余白を埋めたくなるのって、見た目が寂しいからというより、「ここどうするか」を自分で決めなきゃいけないのが怖いからなんだと思う。
脳って、意味のない空間とか未完成っぽい状態が本能的に苦手で、空いてると「まだ何か入れるべきじゃない?」って勝手に不安になる。
だから文字でもアイコンでも何か置くと、とたんに「完成した感じ」がして安心する。逆に言うと、余白をそのまま置いておくって、不完全さに耐える行為なんだよね。
それに、余白を残すって実はめちゃくちゃ判断がいる。
どこが主役で、重心はどこで、視線はどう流すか、全部自分の責任になる。これがしんどいから、とりあえず情報を置いてしまえば「判断しなくて済んだ気」になれる。
チラシがゴチャつくのも、大抵はここが原因で、空白が怖い、情報が多い方が親切、たくさん詰めた方が仕事した感が出る、みたいな感覚が重なっていく。
看板もPOPも文字だらけで、情報が多いほど価値があるっていう感覚で育ってるから、余白を見ると「スカスカ」「もったいない」「気まずい」って感じやすい。
さらに実務になると、余白って説明がすごく難しい。「ここ空いてますね、何か入れませんか?」って言われても、「ここは余白が必要なんです」ってちゃんと納得させるの、かなりコストが高い。面倒だから先に埋めてしまう、修正を避けるために埋める、って流れにもなりやすい。
しかも、多くの人は、余白が主役を引き立てたり、情報を整理したり、高級感や呼吸感をつくるっていう「機能」をちゃんと教わっていない。
ただの「空き」だと思っているから、「これは埋める対象だ」って判断になってしまう。
だから余白が耐えられないのって、センスがないとかじゃなくて、脳の性質と心理と文化と実務と教育が全部重なった結果なんだと思う。
余白は勇気。
シュプリームのボックスロゴがカッコいいのはそういうコトなんだよなぁ・・・・。
でも白物家電なんてそこらじゅうにあふれていますよね?
👩「こら!お豆腐を遊び食べしちゃいけません!!」
これ謎文字列がそこに入ってるのがデフォルト状態と思い込んでるから、無地の場合に「余白」と認識してるだけだよ。 ちょっと周りを見てみろよ。机の天板、窓ガラス、冷蔵庫、何も...
「情報が多いとみんなが喜ぶ」、「そうというときの『みんな』がどう想定されているか説明できる」の両方を説明するの、ただひたすらに難しくてやる気にならないから出来ることな...
おそロシア
そうそう、「情報があることの方が良いことだ」「親切だ」「リスクが少ない」という考え方に対して、「いや、無いことが大事なんです」と説明して説得することのコストの大きさな...
埋めるのにくらべて余白を使ったデザインのほうがムズいのも有るだろうな