教員の視点で見れば、おっしゃるとおりです。
学生の視点で見ても、能力以前に教官に嫌われると研究室にいられなくなったり、まともに実験させてもらえなかったりする
という点で、面接を重視すべきだと思います。
きっぱり断られなかったせいで諦めきれない人は確かにいるだろうけど、ストーカーレベルになる人はどう断ろうがストーカーになるとおもうよ。
それにあきらかな既知外(と思える人)に告白されたら断るどころか会話するのが怖い。
知り合いでストーカー被害に合った人から聞いた話だと:
きっぱり断り住所も変え、現在連絡手段も住所も教えていない状態なのにわざわざ実家の住所に訪ねてきたり勝手にプレゼント贈ったりしている。
挙句の果てにはプレゼント代の損害賠償だかなんかで裁判起こされたらしい。
今は警察沙汰で逆に訴えるみたいだけどどうなることやら。
やっぱり単なるパワーゲームの駒なのね。
簡単に振り返っておくと、
CO2削減っていうのは、「地球温暖化の原因だからCO2を減らそう」とまあ簡単に言えばそういうことだ。
これには暗黙の前提ってやつがいくつかあって
地球が暖かくなってるのは事実でも人間が主原因じゃなかったり、実は暖かくなってなかったり、暖かくなっても大したことなかったりと、反対派の主張は各々あるんだけれども、それはまた別の話。
でもちょっと考えれば、あれ?変じゃね?ってのはわかるはず。
なんでこんな「良くわからんし長期的な目標に向かって世界的な動きになってるの?」っていう。
これはばっくりといえば「アラブ」に対する牽制に他ならないわけだ。
オイルマネーだね。
つまり石油だね。
CO2とかメタンとか二酸化窒素とか、ようは石油燃やしてなんかするのが悪いって言ってるわけだ。
そしてもちろん発展のためには必要なエネルギー源であるわけだ。
だからこそオイルを握る中東に対して
「あんまり出し渋ったり言い値で買わせたりと無茶言ってると、こっちも考えがあるよ?」
「俺が言ってんだからおまえらやるよな?」というジャイアニズム大爆発の話なわけだ。
「俺がプレッシャーかけようぜって言ってんだから、おまえら従うだろ?ほら、地球にも優しいし」っていう。
で、母ちゃん(国内)から突き上げられて「おまえらだけでやっとけよ」っていう。
で、世界的な不況なのに付き合ってられっかよってのが最近の先進諸国の話。
日本が強力にプッシュするというのは、要はつまりはアメリカ様に従うわかりやすいポーズなわけですな。
でもそれは市場の拡大とか発展とか「需要の創出」つまりは「無駄に使わせよう」ってのとは相反するわけだ。
ETC1000円とか。給付金とか。エコカー減税とか。
でもさ、車に乗らず、ある物を使い、車は買わないってのが一番エコだよね。
閑話休題。
中東への牽制にもなったし(というか反動で愛国者法もできたし)、まあまあ力も誇示できたし、そろそろ良んじゃねって話。
だからもうCOP15とか気にしてるのは、乗り遅れちゃった人たちだけという。
「え、あ、確かに俺やっとけっていったな……うん偉い偉い。(でももうそれどうでも良いんだけどな)」
って感じ。なんか残念だね。
その学生にとってはキツい説教だけれど、反省して、挽回するよう努力するしかないのでは。
社会人になっても上司から同じように指導されることがあるかもしれないよ。
そう、この増田のような純粋エンタメ至上主義のカウンターカルチャーとして、「いやいや、世の中こういう純粋エンタメが本気で好きな人だけじゃないんだよ」という欲求、「コンテンツはかくあるべき」という規定からの解放として本来「サブカル」は生まれたのである。
しかし、悲しいことに
「俺に理解できないものは他人にも理解できないはずだ、やつらはわかったふりをしている。」
「俺が面白くないものは他人も面白くないはずだ、やつらはセンスのために面白がっているふりをしている。」
そして「サブカル好き」の中には実際「センスのためにふりをしている」層も混入しているため、彼らの言うことは100%間違いでもない。
戦争は続く!
バッサリ言ったら逆切れするくせに何言ってんだ
子供のころ、日差しで熱くなったプールサイドに耳を押し付けると水が出てきた。
だから、同じように何かをあっためて耳に当ててみたらいかがでしょ?
ある実験結果のグラフに、明らかに不審な点があるのに、それを放置していたからだ。
教授曰く、
「おかしい所があるのにそれを不思議に思わないようでは、研究はできない。お前は研究に向いていない。」
全くその通りだ。もちろん疑問を抱かないこと自体は悪いことではない(いちいち全部気にしていたら生きていけない)。
だが、少なくとも研究者には絶対に向いていないだろう。
続けて教授は言った。
研究者に向いてなかった学生が研究の場である大学院に来てしまったのは、果たしてこの学生のせいなのだろうか。
現在、理系の大学生の多くは大学院に進学する。進学するか就職するかは、就職活動が始まる3年生の後半ぐらいまでに決めなければならない。
しかし、それまでに研究をしたことのない学生が、自分が研究に向いているか向いていないかがこの時点でわかるはずがない。
結果として、多くが大学院進学するので、という理由で進学を決めるのも仕方のないことだろう。
そして院試。大学院重点化が進んでいる大学は大学院の定員も多く、ほとんど受験すれば全員通ってしまうような状況である。
研究に向いてない学生も向いている学生も、どちらもいるのはもちろんのことだが、全員通せば研究に向いていない学生まで入ってくるのは当たり前である。
せめて面接でしっかり研究する気があるのか、せめて形の上だけでも確認すればいいものを、筆記試験の点が足りてれば、面接も素通しである。
こんないい加減な試験をやっていて研究に向いていない学生まで通してしまう、大学側の責任はどうなるのだろう。
それでは、いざ進学してみて、やはり向いていないということが分かったら針路変更できるだろうか?それは難しい。日本の企業に新卒以外で就職するのは難しい。
だいたい、学部はもう卒業しているのに、卒業していない新卒予定者より扱いが下というのも理解できないわけだが。
また、修士卒を要求している企業もあるが、研究職ならともかく、その他の職種でどうして修士卒が必要なのか、これまた理解に苦しむ。
そうして、研究に向いていないと分かってしまっても、研究室にい続けるしかないわけだ。
かくして、研究者に向いていない大学院生のために研究室のリソースを浪費し、修了するためだけの修論を書いて修士をもらって出て行き、そして修士の価値は下がる。
んんー微妙。
ライトニングはカッコいいけど男たちが酷過ぎる。
とにかくヘタレ揃いで見ててイライラする。いくら女性が主人公とはいえこれはひどい。
過去のFFといえば男女とも概ね強さと弱さ、長所と欠点、明と暗を同居させていたもんですが
対比するように男性陣は情けなさ、愚劣さばかりが目に付く感じで男女のパワーバランスの偏りが半端ない。
スノウはヘタレDQN、ホープは普通にヘタレ、サッズはいい人だけどやっぱりヘタレ。
体験版でも収録されていたシーンでの「母は強しよ」は今思うと今回のFFを象徴してたなあ、と。
無敵ヒロインにヘタレ男たち、という構図はまるで最近の萌えアニメ。
残念ながら自分には合いませんでした。ヘタレ男ばっかり見せられても面白くないです。
戦闘関連のシステムは個人的には大当たりで、
オプティマの設定や切り替えがバッチリはまって撃破したときは思わずウヒョーってなった。
仲間のAIが非常に優秀で、攻撃・回復・補助と適切な立ち回りをしてくれるので
オンラインゲームみたいな共闘感が得られる。素晴らしい。
それだけにキャラクター関連の不満が痛かった。積まずにちゃんと最後までクリアできるかなあ・・・
色々話題になってる一本道は少なくとも自分がプレイした範囲ではその通りです。寄り道のしようがありません。
上記の通りストーリーやキャラが好きになれないのでいい加減ゲンナリ・・・
中盤過ぎれば自由度広がるって話はホントなのかな~まだ中盤にも行ってないのかこれ。
自分を好きだという相手の告白を断るのにどれだけ気遣いがいることか。
ストーキングを相手のせいにしないこと。
それが愛した者に対する最低限の誠意である。
こういう意見を見るといつも連想するのは、女にアプローチを断られた時に「は? 何勘違いしてんの? お前の事なんか何とも思ってないし。全然女として魅力ないから面倒なだけだったけど我慢して構ってやってただけなのに愛されてるとか錯覚しちゃったわけ? 告白とかあんなのネタだし。まさか本気にしたわけじゃないよねwwwネタをネタと見抜けないKY乙wwwww誰がお前みたいなブス相手にするかよwwwwww鏡見ろよwwwwww自意識過剰女超キメエwwwwwwwww」と掌を返す卑怯な男の嘲り笑いである。
担保されるって言いたいだけちゃうんか。しかも使い方が微妙にずれてるような気がしないでもないし。保証とかそういうことだよな?担保って。
はっきり断らない、断る理由をきっちり説明しない。
これがストーカーを作る。
無視する。逃げる。自分が楽をするためには一番手っ取り早い方法である。
好きな相手に告白することがどれだけ勇気のいることか。
その勇気に対してはエネルギーを使って対応するべきなのである。
諦めきれない思いがどれだけ苦しいか。
はっきり好きではない、付き合わないと引導を渡して、楽にしてあげることが愛してくれた者に対するせめてもの優しさである。
逃げるな。はっきりきっぱり、理由を言って、断れ。
誰かを愛するとは自分の資源を投入してその人の人生に責任を負うことである。
資源には限りがあるので全員を愛することはできない。
誰か一人を選んで愛するしかない。
すべての人を愛するとは、そのうち誰か一人に責任を問われたときに
「他の恋人に資源を割いているので君に割く余裕がない」という言い訳が成り立つということであり、
全員に対してその言い訳を成立させる状況をつくっているという点で、
誰も愛していないと等価なのである。
誰か一人を選んで付き合うから、責任が担保される。
というのは、一人だけであればその人を守るだけの資源が担保されているからである。
すべての人に資源を割くという実行不可能な義務を履行することにはもはや責任を要求できない。
そして伴侶とは世間への人質でもある。
変なことをしたらこの人を失うという足かせ。
そして伴侶を得るだけの実力があるということの世間に対する品質保証。
他人に自分の品質保証をしてもらうには、やはり専属的に付き合ってもらう方が、
すべての人と適当に浅く付き合うより、かえって効率が良いのである。
外面だって、人によって美醜の基準は異なるだろう。
職場に彼女が来るようになってからもう半年、狭っくるしい事務所が、にぎやかになった。
事務所といっても、契約のあるメーカーの工場向けの派出所みたいなところで、あるのは来客用の机と、観葉植物と、テレビと、所長の机と、ぼくの机だけ、それがパーテーションで適度に区切られている。工場を出入りする大型トラックの騒音が聞こえる以外はいたって静かで、ときおり電話が鳴って、至急の図面が飛び込んできたりする。いつもは無愛想な所長と黙々と仕事をしている。
そんな殺風景な職場に彼女がやってきたのは、メーカーの研修が終わった6月からで、なんでも技術部の連絡係に配属となったという。
美人というよりは愛嬌がある子で、大きな図面用のファイルを抱える姿はすこし気の毒に思えるほど、小柄。元気いっぱいというよりは、感情の起伏が大きくて突拍子もなく、よく言えば機動的で、わるく言えば気まぐれな子で、めまぐるしい。
「ねえ、聞いてくださいよ! 技術部で今年は送別会やらないっていうんですよ!」
「はあ……」
彼女にとっては事務所はグチのかっこうの吐き出し場所で、届け物ついでに、お茶をすすりながら、あれこれと技術部の話をする。本来であれば仕事中であるのだが、クライアントの近況が分かればこちらも都合がつけやすいとの所長判断で、ぼくがそのグチ聞き役に回ることになる。
まあ、考えてみればかっこうの連絡役。
しかし、困るのは、彼女はたいへんにいたずら好きなのだ。
「そういえば、奥さんとかいらっしゃるんですか?」
「いえ?」
「あー、じゃー、わたし立候補しちゃおうかなぁ!」
とかは序の口。
「こちらにいらしてから日が浅いんですよね?」
「え? 半年ぐらいになりますが」
「上司から聞いたんですけど、ここの所長、ゲイだって話ですよ? 前にここに勤めていた方も、迫られて本社に転属願いを出したとか。ちゃんと確認して拒絶しておいた方がいいですよ? わたし心配なんです」
しばらく悩んでえいやっと所長に聞いたところ、ぽかんとしながら事情を聞かれる。彼女から聞いたと話すと、なにか気付いたのかおかしそうに笑う。
「きみ、それいたずらだよ。そうだね、あまりにも静かだから心配したのだろう」
達観したように所長は言う。
たしかにそれ以来、所長とは気さくに話すようにはなったが、一週間後に彼女がやって来て、してやったりとくすくす笑うのには閉口する。感謝してくださいよ、と得意げな鼻がしらに書かれたまま図面を渡されると、次はどんないたずらが待っているのかと構えてしまう。
それでも意気揚々と早足で帰って行く姿におもわず見とれる。
いや、違う、からかわれているだけだ。
たしか8月に入ってからだったと思うのだけど、元気のない彼女をみて気がとがめる。
「どうしたんですか? なにかあったんですか?」
お茶を出しながら声を掛けると、エアコンが寒いとぷちりと切られる。
「もう、どうしていいのか、わからなくなっちゃって」
「なんです? 話なら聞きますよ?」
ちょうど仕事も空いていたところで、ゆっくり座ると小柄な姿がよけいにちいさく見える。ぼくがのんきなのにほっとするのか、お茶をすすって話し始める。
それは壮大な武勇譚で、あまりのスケールにくらくらする。
「それで、生産部に掛け合ったんです。ちょうど、事務の女の子と仲良くなって結託して。だっておかしいんですよ、技術部が依頼を出しても応じてくれるのは、第一月曜日に決まったスケジュールに載ったものだけ。緊急の案件もあるんです。それで、わたし、怒って経理部に事情を話しに行ったら、君だれ? ですよ? 技術部の連絡係ですと言ったら、ああ、新入社員、君、誰の権限で動いてるの? だって。だから課長を昼食に誘って…」
「ちょ、ちょっと待って」
ぼくはその話をまとめようと、考え込む。
どう考えても彼女はメーカーの一工場に長年染みついた慣行を刷新しようと、なんの権限も持たずに行動している。
(どんな度胸してるんだろう……。しかも正規ルートを一切使わずに……)
「つ、続きをどうぞ」
「所長、分かりましたよ。最近、図面の依頼が滞っている理由」
「ああ、聞いてたよ」
新聞をたたんで、コーヒーをすする。言外に、おまえなんとかしてこいと言っていた。
「わたし、どうしたらいいか」
よくぞまあここまでと見事なぐらいまでにぐちゃぐちゃだった。
彼女がそのおかしな慣行を正したいのは分かる。
しかし、問題はやり方だった。かなり行き当たりばったりに、反射的に行動するので作戦というものがまるでない。しかし、その行動力と持ち前の機知で、その場だけは切り抜けてしまう。それで結果的に工場中を混乱に陥れ、その矛先が当然ながら彼女に来てるのだ。
「えーと、そうだ、図面にしてみよう。そうすれば分かりやすい」
ぼくは製図用紙を机に広げ、その上にそれぞれの利害関係を描き出していく。
「生島課長」
「先崎さん。この人、本社からの監視役」
壮大な人間関係が浮かび上がりはじめるのにぼくは興奮を感じる。窓の外に見える工場内の人間関係の俯瞰図のように思えてくる。これを彼女は全部動かそうとしていたのだ。しかし、まったくのきまぐれで。
「すごいですね、お得意なんですか?」
無邪気に聞く彼女をちらっと見て、ぼくは答える。
「うーん、まあ、東京の事務所にいたとき所内がめちゃくちゃで、こんなのばっかりだったよ」
(規模はまったく違うけど)
書き出し終わると、それを眺める。
シャープペンを消せる蛍光ペンに握り替え、あちこちに印を入れていく。
「ほら見て、ここ、利害が一致している。柳さんと南町さん。ここに先崎さんをぶつけると動くんじゃないかな? 業務時間の効率化で」
「あ、気付かなかった。そうするとここが動くかも?」
「この人次第だね、君田さんってどんな人?」
「いけるんじゃないかな?」
「どうかなぁ?」
ぼくと彼女との作戦会議は就業時間まで続き、おおかた把握したのか、彼女はよしと気合いを入れて帰って行く。ぼくはその後ろ姿を見ながら、ため息をつく。
(すごいな、新入社員なのに。あんなにちいさいのに)
振り返ると、とたん、のんきな自分が恥ずかしくなった。
幸運の女神というのはきまぐれなもので、それをつかもうとする者をときとして突き落とす。
しかし時として戦場に現れるジャンヌ・ダルクのような女性は味方に勝利をもたらし、誰もが彼女を聖女やら幸運の女神ともてはやす。
果たして、幸運の女神の住み着いた軍が無敵を誇ったのは、たった1人の女神により士気が上がったせいなのだろうかと、ぼくはしばしば疑問に思っていた。男ばかりの軍に女性が現れるならば、士気が上がるよりは混乱するのではないか。特にそこに悪意がひとかけらでも入れば、いくらでも混乱は作り出せる気がしてくる。
彼女の後ろ姿を見て、長年の疑問が氷解しそうな気がしていた。
ああ、違う、きっと幸運の女神とは彼女のような姿をしているのだと。
それからというもの、彼女はしばしばぐちゃぐちゃになった案件をぼくに持ち込むようになり、グチ混じりの冒険譚をぼくに聞かせてくれるようになった。
そのたびにぼくは製図用具を取りだし、現状がどうなっているのかを彼女に把握して貰う作業をする。
それで、彼女はどこをどうすればいいかを理解して、また工場へ戻っていく。
ときには、ぼくに同伴を願い、ぼくは入ったことのなかった工場内を歩き回る。
彼女のおかげで、どういう風になっているのかはおおよそ把握している。
「ああ、製図屋さん。あの9末の図面、もうちょっと待ってね、時間かかるかも」
「え? どうしたんですか?」
「ちょっと困っちゃってねえ」
顔を覚えられると、すぐに相談がはじまる。
「こうしたらどうですか?」
「お、いいねぇ」
あの一件があってから技術部からは多くの図面が入ってくるようになり、しばしばするこういった会話が、電話だけだった頃より、効率をよくしていた。そして何よりも窓から見ていた工場の隅々までが分かるようになり、ぼくのちっぽけな世界は格段に広がった。
そして彼女の持ち込む相談は、工場が抱える問題をぼくに伝え、彼女の問題を発見する目は確かだった。しかし、彼女は病巣を発見しそれを鷲掴みにして振り回すのは得意なのだが、それを治癒し秩序だった形に戻すのが苦手なのだ。
そして、ぐちゃぐちゃになって、ぼくのところへやってくる。
ぼくの勤める小さな事務所でも、彼女のがんばりに負けじと所長と2人で、業務改革に乗り出す。気付いてみれば、本社でも数年来の念願だった改革が完了してしまい、あっけなかったと所長と2人で笑い合った。
彼女のあのあらしのようなエネルギーを見ていると、こっちまで頑張らなくっちゃと思い始め、それがあらゆる方面で好循環を生み出していたのだ。
彼女は停滞を嫌い、あらしのように暴れ回り、古びた慣習やらしがらみを断ち切ろうとする。しかし、あらしにはまき散らすことしかできず、そのまき散らしたあとを片付ける協力者が必要なのだ。
戦場での幸運の女神は、軍の中にはびこっていた非効率やしがらみを断ち切っていたのではないだろうか。そして影のように控える協力者たちがその後の秩序を作り上げていたのではないか、そう夢想する。
現れた幸運にしがみつき、閉じ込めようとし、縛り付けようとすれば、それはきっと災厄へと変貌する。
なんたってそれは自由奔放なあらしのような姿をしていて、巻き起こされた混乱の中にちゃっかり実利をとれる人だけが、それを幸運と呼んでいるのだから。
「ご迷惑ばかりですね。もうこれっきりにしようかと」
あわてて、ぼくは立ち上がる。
「と、とんでもない! うちの事務所はあなたのおかげでものすごく順調に行っているんです! 迷惑だなんて、そんなことけっしてありません!」
彼女はぽかんとしてぼくを見る。
「わたし、なにもしてませんよ? あなたには」
ぼくはなんと答えようかと考え込む。
(女神ってのは大げさだよな……)
「あなたは、ぼくにとって、幸運の妖精みたいな人なんです。だからずっと頼って欲しいんです」
彼女の表情が引きつっていくのが見えた。
(しまった……、おもいっきり引かれた)
この手の比喩・喩えが
有益だった試しがない
なぜDSなんだ
その喩えに意味はあるのか
つながりはあるのか
比喩を使う人は
その辺のことを考えて欲しい