2007年07月31日

今週前半の一本(2007/7/29~8/1)―『エル・カザド』第18話

L・Aが残す目印を追ってウィニャイマルカを目指すナディとエリス。

その頃L・Aは、マネキン満載のトラックに忍び込んで移動中。
変態っぷりは健在で、マネキンをエリスに見立てて抱きしめてます(^^;

ここでナレーション。
「L・Aには注意が必要だ」

L・Aをエリスに接触させることに気を付けなければならない、という意味なのは判るけど、この変態シーンのあとにこんなことを言ったら誰でも別の意味で「注意が必要」と考えてしまいます。
それを見越しての脚本。
相変わらず楽しませてくれます(^^;

さて今回は、ちょっとした行き違いからけんかをしてしまったナディとエリスが、作物の精霊・ココペリのおかげで仲直りするという話。
エリスが過去のナディと対面したり、ブルーアイズとL・Aがココペリの力で強制転移させられてしまったりなど、ちょっと不思議なストーリーでした。

で、その行き違いの原因は、ナディの早とちりでエリスが大切にしていたキーホルダーが壊れてしまったこと。
気まずい思いで旅を続けるナディとエリスは、とりあえず今夜の寝床を探します。
そして、トウモロコシ畑の真ん中に建つ宿を見つけ、そこに泊まることに。

そこにリカルドとリリオもやって来て、みんなで夕食をともにしますが、夕食後の団欒でまたまたエリスの気分を害してしまうナディ。
悪気はまったくないものの、ココペリの笛を吹くエリスに「へたっぴ」。
普段ならなんでもない言葉でも、今日のエリスにはちょっとまずかった。
エリスは部屋に閉じこもってしまいます。

そのとき宿の外にはL・Aが到着。
でも主人の不思議な雰囲気に気おされてその場を撤退します。

L・Aが去った後、主人は少し離れた場所に隠れていたブルーアイズにも声をかけます。
主人に不審を感じたブルーアイズは、彼が何者なのか尋ねますが、それに対する答えは「実は私は精霊だ」です。
ブルーアイズは(というか普通誰でも)こんな戯言を信じません。
ブルーアイズはさっそくBレディにこの主人の照会を頼みます。

一方、ナディは外に出て、エリスと仲たがいしていることについて一人で悩んでいます。
そこにリカルドがやって来て、子供は大人と違い妥協というものを知らないとナディを諭します。
リカルドにアドバイスしてもらったナディは彼に感謝。
子供の考えについて詳しいのはリリオのおかげなのかと尋ねますが、彼は「忘れちまいたいくらい前にあった出来事」のせいだと言います。
この出来事というのは本編には直接関係しないことだと思いますが、これが彼が賞金稼ぎになった理由なのでしょうか?
これをネタにして番外編を作れそうですね。

場面変わって、外が寒くなってきたので部屋に戻ろうとしたナディの前にブルーアイズが登場。
宿の主人は3年前に既に死亡しているという事実をナディに告げます。
主人が実は賞金稼ぎなのではないかと考えたナディはエリスの元へ向かおうとしますが、ブルーアイズに銃を突きつけられて止められてしまいます。

そして、エリスをウィニャイマルカに連れて行って記憶を回復させることは彼女のためにならないから、ここで旅を終えることが最善の選択だと言うブルーアイズ。

ここでL・Aが再び登場。
屋根の上から「騙されちゃダメだよナディ」ときました。
本当に高いところが好きですね、彼は(^^;
L・Aによれば、エリスをウィニャイマルカに連れて行くことこそが彼女のためだそうです。

意見が真っ向から対立する二人ですが、1つだけ一致するのは、ナディがウィニャイマルカに何があるのかを知れば苦しむことになるということ。

緊張が高まり三つ巴の闘いが始まるのかという場面で怪しい光が3人を取り囲み、光が消えたときにはナディだけがその場に残っていました。

エリス確保に向かっていたBレディ1号&2号は、ある部屋の前で主人に連れられたエリスを発見。
主人にエリスを渡すよう迫ります。
ところが、彼の魅惑の微笑みの前にその場からあっさり撤退です。
どうやら宿の主人こそがココペリのようです。

主人はエリスをある部屋に導きます。
その部屋の中にあったのは、エリスに安らぎを与える空間。
気付けばそこには、幼い頃のナディが歩いていました。
カットが変わりカメラがエリスのほうを向くと、エリスも少女に戻っている。
一緒に歩き出す二人。
ここでオープニングにある、仲良く遊ぶ少女時代のナディとエリスに繋がる(?)わけですが、これはやはり二人は幼い頃に知り合いだったということなのでしょうか?
でもエリスは実験室で造られてずっと研究所にいたはずだから、ただの幻影?

それよりも宿の主人=ココペリの存在は、今後の布石なのでしょうか?
今後、オカルト的な話になっていくのかな?

で、ラスト。
廃墟に変わり果てた宿を見て「私は幽霊は信じない。しかし、小説より奇なる事実は確かに存在する・・・らしい」と、目の前の現実よりもあくまで固定観念にしがみつこうとするブルーアイズ。
こんなことじゃ魔女の存在という現実に対処できないんじゃないでしょうか(^^;
追記: 考えてみると、ここでブルーアイズが「らしい」というのは不自然ですね。
このナレーションは、ブルーアイズからの報告を受けた別の人の声なのでしょうか?
ブルーアイズと声が同じということは、彼女には姉か妹がいるのかも。


エル・カザド VOL.9 [DVD]
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公式サイト
http://www.elcazador.tv/index.html
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/elcazador/ (テレビ東京・あにてれ)

エル・カザド 第18話
諍う女

演出
黒川智之

脚本
金巻兼一

キャスト
ナディ     伊藤静
エリス     清水愛
ローゼンバーグ 三宅健太
ブルーアイズ  久川綾
リカルド    立木文彦
リリオ     井上麻里奈
L・A      宮野真守
Bレディ1号   岡本麻弥
メリッサ    豊口めぐみ
宿の老主人   中村正
ラベル:エル・カザド
posted by animisc at 14:11| Comment(0) | TrackBack(6) | エル・カザド | 更新情報をチェックする
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エル・カザド 第18話 「諍う女」
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Weblog: アニメって本当に面白いですね。
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