ゆゆ式 ©三上小又・芳文社/ゆゆ式情報処理部
海外の『ゆゆ式』関連フォーラムの一部で「ゆゆ式には恐ろしい真実が隠されている」
という主張が、放送開始の翌週あたりから展開されていた。
実のところ大した内容でもないのでそのままにしていたが、このスレッドがかなり伸びてしまった。
あくまで本気の人、冷やかしの人、相手にしない人…と様々ではあるものの
ほかのフォーラムでも毎回誰かが言及するなど、外国人を惹き付けて止まないらしい。
そこで参考までに、この「パペット・セオリー」と呼ばれる投稿とコメントをまとめた。
(番外編。いつもの各話感想とは別のソースです)
quotes: ANIMENEWSNETWORK. MyAnimeList. AnimeNfo. bakaupdates. aniDB. 4chan.
“
────男性 noloc
『ゆゆ式』は気軽に観られる日常系アニメだと思っているかもしれない。
しかし幾つもの証拠が、この作品が特別な存在であることを示しているんだ。
“唯”はブロンド髪の主人公で、3人のメインキャラクターのうち唯一、
ふつうに見える女の子。それは何を意味しているのか。
これを見てほしい。
唯は“縁”のパペットを右手に、“ゆずこ”のパペットを左手に持っている。
ふたりが唯の左右に居るという位置関係は、このアニメ全体でほぼ変わらない。
もう分かるね。
実は唯の“友達”、縁とゆずこは実在しないんだ。
そう、すべては唯がいつも持ち歩いているふたつの人形(パペット)
との間で行われている出来事だったんだよ。
つまり唯はいつも孤独で、ふたつの人形に自分と同じイニシャルの名前をつけて、
友達として過ごしているんだ。
“お母さん”の本当の職種は学校のカウンセラーだ。
情報処理部はドアの貼紙でわかるとおり仮の名前で、これは放課後、
唯に対するセラピーを行っている部屋。
PCが3台無いのは、そもそも必要ないからだよ。
だって人間は一人しかいないから。
あるいは唯の名前。
苗字の“櫟井(ichii)”は日本語の発音では「イチ(ichi)」つまり1に通じる。
唯という名前には“ただひとつ、ひとりの”という意味があるよ。
どちらも彼女は一人であることを示唆している。
そして『yuyushiki』というタイトルは別の漢字を当てると
“イブニング・デモン”(夕幽死鬼)という意味になるんだ。
いつも画面に漂っている光のようなオーラ。
あれは空想の中の話だと示している。
そしてもちろん、ふたりだけ髪の色が現実的でない青紫とピンクなのも
証拠のひとつだ。
このように『ゆゆ式』は今までの萌えアニメとは一線を画す
衝撃的な意味が含まれていたんだよ。
────男性 イギリス
なんだって…今とてもショックを受けている…。
────男性 noloc
虚淵先生、『ゆゆ式』をやりたかったんですか。
────nogen noloc
恐いよ…これから震えながら観なくちゃいけない。
────nogen noloc
4話、昇降口で縁の存在が同級生に無視されているのと、
唯の「(ゆずこは)どっかいっちゃって」の謎が解けた。
────nogen noloc
佳が千穂に近づけたくなかったのは、
唯がパペットに話し掛けている子だったからですね。
────nogen noloc
相川が最初、縁とゆずこが居る時は唯からも逃げていた理由も分かる。
つまり唯が“ほかのふたり”と会話しているのが怖かったんだ。
相川はそんな唯を、ついに受けいれたんだね。
────男性 ブラジル
これは3人のところに相川が来て会話をしているシーン。
それが佳とふみの“見た目”カットに変わったとたん、縁とゆずこが消えている。
つまり、佳とふみからはこう見えているんだ。
────男性 noloc
唯が学校の保健室に一人でいるところなんかもう…。
Re────nogen noloc
パペットは?教室にあるカバンの中か。
────男性 noloc
リラックスして観ていたのに…。
────nogen noloc
あの二人は唯の死んだ姉妹、もしくは小さいころの友達だね。
そのトラウマが彼女を奇行に走らせている。
────nogen noloc
唯はクローゼット・レズビアンですね。
────nogen noloc
君のセオリーにはたいへん感銘を受けた。
────男性 オーストラリア
これが実現したらきっと素晴らしいでしょう。
────nogen noloc
多重人格はいつ“誰”が現れるかはコントロールできないそうですね。
唯の中の会話に応じて、縁とゆずこが入れ替わり出てくるということでしょう。
────nogen noloc
お母さんは、ホワイトボードに残された「まとめ」から唯の心の中で起きた事を分析する。
あの部活はセラピーの一部だから。
────nogen noloc
もう今までと同じようには見れないよ…。
────nogen noloc
5話では映画『ユージュアル・サスペクツ』への言及がありましたね。
つまり『ゆゆ式』も最後にどんでん返しが待っている事を仄めかしているんでしょうか。
────男性 コロンビア
彼女たちが“死ぬ話”をよくしているのが気になる。気味が悪いね。
このセオリーに現実味が出ている原因だ。
クラスメイトの「あの3人はアレなの?」の意味も怪しく思えてきた。
────男性 noloc
「私ね、唯ちゃんが死ぬまで死なないよ」というのは正しい。
なぜなら彼女たちは唯がいる限りは存在できるわけですから。
────nogen noloc
なんてことだ…これは本当?
このスレッドを読むべきではなかった。
────男性 アメリカ
カウンセラーの“お母さん”は6話で家に招待していたよね。
ふつうの先生だったらそこまではしないよ。
いつも別人格として縁とゆずこを演じている唯も、
時にパペットの言葉を自分で代弁することもあるようだ。
「あの、なんか(クローゼットを)見たいらしいですよ」って言っていたね。
そして神のシーンだ。
あれはパペット達が人間になる奇蹟が起きるチャンスだったけれど、
残念ながらそのチャンスは無駄になったようだ。
────nogen noloc
提唱している彼は、現状ではオリジナリティーに欠けると指摘したいんだと思う。
Re────男性 noloc
秀才ボケ1+天然ボケ1+ツッコミ1という3人組が主役の作品がそんなにあったかい?
Re────女性 noloc
そこが『ゆゆ式』を観ている理由。ツッコミのキャラクターが主役だってことね。
今まで私が観てきた日常系の主役タイプは幾通りかあるけれど、
純粋タイプ(『ひだまりスケッチ』のゆの)、変な子(『けいおん!』の平沢唯、
『中二病でも恋がしたい!』の小鳥遊六花)、明るい子(『ゆるゆり』の赤座あかり/歳納京子)
とかで、ツッコミ役のキャラクターが主人公なのは今回はじめて見た。
それに、二種類のボケ役が常に揃っているのもいいじゃない?
────男性 アメリカ
これは匿名掲示板4chanの釣りですか。あそこも飽きませんね。
────男性 noloc
ちょっと理解できない。
唯の“These guys are too cute to be real(こいつらの可愛さはまさに現実そのもの)”
という字幕とアイキャッチの絵を拡大解釈したんだね。
実際には“they are too cute(こいつら可愛すぎるだろ)”と言ってるんだよ。
クラスメイトほか、みんな「those three(あの3人)」と呼んでいる。
教室には縁とゆずこの机、名簿にもふたりの名前がある。
────男性 モロッコ
誰がこの説を信じるというのだろう?
俺の唯がそんな子のわけがない。
────男性 オーストラリア
スレッドを立てた人、よくわかった。
骨が折れろ。
────男性 アメリカ
みんなを説得するにはちょっと弱いセオリーかな。
────男性 ドイツ
7話で縁とゆずこの二人がお母さんと話していたのはどう説明するんだい?
Re────男性 アメリカ
実際は唯が話している。
唯は多重人格で、常に3つの人格を使い分けているんだ。
周りはそれに合わせてくれている。
────男性 noloc
相川は3話で単独ゆずこに逢っているよね、本屋で。
────男性 アイルランド
大事なことを忘れているみたいだけど、これは4コマ漫画だよ。
サイコドラマじゃないからね。
────女性 フィンランド
4chanというところは相変わらず。
────女性 noloc
そっちに原作の読者はいないの?
Re────男性 noloc
だって4chだもの。そんな気の利いた奴はいない。
────男性 コロンビア
漫画を読めばわかるんだろうけれど、本当のところはどうなのかな。
Re────女性 noloc
売っている場所を教えようか?
Re────男性 コロンビア
ありがとう。でも僕はコロンビアのボゴタというところに住んでるんだ。
『ゆゆ式』を売っている店は、ないだろうね…。
────nogen noloc
2話のシーンは原作2巻の61ページにある。
あれこれ言う前に原作コミックを買うのがベストの道だ。
漫画5巻とアンソロジーが出てる。
どちらも買って損はない、とても美しいアートワークだよ。
”
■『ゆゆ式』放送スケジュール
TOKYO MX──火曜日24:30~[TOKYO MX番組表]
tvk──火曜日25:30~[tvk番組表]
サンテレビ──火曜日24:30~[sun-tv番組表]
KBS京都──火曜日25:00~[KBS番組表]
テレビ愛知──火曜日25:35~[TVA番組表]
AT-X──水曜日21:30~、金曜日9:30~、日曜日27:30~、火曜日15:30~[AT-X番組表]
BS11──水曜日24:00~[BS11番組表]
(いずれも予定、アニメ曜日調べ。公式および各局公式サイトより 2013年6月12日現在)
■公式サイト
アニメ『ゆゆ式』 [公式サイト] › [ニュース] [Blu-ray&DVD] [キャラソンいちげんめ収録曲情報更新]
芳文社まんがタイムきらら [公式サイト]
■関連サイト
[HooYA! 検索 日本語]
■クローゼット・レズビアン
同性愛者である事を隠している女性のこと。(英:Closet Lesbian)
単に“クローゼット”ともいい、こちらは男性・女性ともに使う。
ややぼかした言い方。攻撃的表現ではない。
6話のお母さんの部屋でクローゼットの話題が出たために、
またこの話題が引っ張りだされることに。
2013.06.12 水曜日
作品別