初音ミクのクリプトン社 札幌市とシティプロモで連携 | アニメ!アニメ!

初音ミクのクリプトン社 札幌市とシティプロモで連携

ボーカロイドソフト「初音ミク」を開発したクリプトン・フューチャー・メディアは、札幌市と「シティプロモーション分野における連携協定」を締結した。

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 ボーカロイドソフト「初音ミク」を開発したクリプトン・フューチャー・メディアは、札幌市と「シティプロモーション分野における連携協定」を締結した。この提携はクリプトン・フューチャー・メディアが得意とする動画共有サイトやtwitter、ブログなどのコンシュマー生成型メディア(CGM)の技術やネットワークを活用して札幌をアピールする事業を共同で進めるものである。
 12月2日、札幌市役所にてクリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之代表取締役、上田文雄札幌市長らが出席し調印式を行なった。今後両者は連携して事業を推進する。

 シティプロモーション連携事業には、同社のボーカロイドソフトから生まれた人気キャラクター「初音ミク」などとのコラボレーション企画も含まれる。札幌市の「札幌雪まつり」での雪像展示、イベント開催、そして米国で開催されるNew York Anime Festivalなど海外イベントでもコラボレーションを行なう。
 このほか2011年春に札幌駅前の地下広場「デジタルサイネージ」にてサービスをスタートするソーシャルメディア・プラットフォーム「CITY LINK(仮称)」でも、同社は市と協力する。「CITY LINK」の設計・開発により、新しいコンテンツアプリケーションを提供するという。
 また新しいビジネス集積を目指す地域のクラスターぽんぽこバレーやサッポロバレー、それに教育機関と、CGMを利用したネットワークの構築を目指す。さらに札幌国際映画祭などとの協力、札幌市立大学と協力した若手クリエイターの人材育成支援、海外観光客向けの多言語による情報コンテンツの開発協力など事業分野は幅広い範囲に及ぶ。

 クリプトン・フューチャー・メディアは1995年設立、PC向けのソフト開発や販売を行っている。2007年にヤマハが開発した音声合成システムVOCALOID2をベースにした「初音ミク」を発売し、一躍注目を浴びた。楽曲ためのボーカルを提供するだけでなく、その声の持ち主として「初音ミク」の名のキャラクターを設定したのが人気の秘密である。
 その後、初音ミクのキャラクターは、VOCALOIDのキャラクターとしてだけでなく様々シーンで活躍し、その場はインターネット上、PC上からコスプレ、ライブコンサート、そしてさらに海外へと広がっている。現在、世界的に最も注目されているキャラクターのひとつだ。
 クリプトン・フューチャー・メディアは本社を札幌に置き、地方からコンテンツ、情報発信を続けている。同社の地方から世界へ、そしてITビジネスの最先端での活躍に、札幌市が目をつけたかたちだ。今回の提携は広範になるため、どのような事業が飛び出すか、暫くは目が離せない。

クリプトン・フューチャー・メディア /http://www.crypton.co.jp/
札幌市 /http://www.city.sapporo.jp/city/
《animeanime》
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