テレビシリーズがどのようなかたちで再構成されるのかも、本作のポイントだが、新しくなる音楽の注目をも高そうだ。今回はオープニング、エンディング共に、劇伴音楽で活躍を続ける澤野弘之のボーカルプロジェクトSawanoHiroyuki[nZk]に決定した。澤野はアニメでは、これまでの『機動戦士ガンダムユニコーン』のほか『進撃の巨人』『終わりのセラフ』『キルラキル』『戦国BASARA』などのヒット作を担当している。 今回は、オープニングテーマ「Into the Sky」、エンディングテーマ「Next 2 U -eUC-」、そしてふたつめの エンディングテーマ「bL∞dy f8 -eUC-」が決定している。「Into the Sky」のボーカリストは、2015年に澤野弘之ボーカリストオーディションで選ばれた新人Tielleが担当する。さらに「Next 2 U -eUC-」は注目のシンガーソングライターnaNami、「bL∞dy f8 -eUC-」はAimerがゲストボーカtルで参加する。 3曲を収録したCDは2016年6月29日にリリース予定。澤野弘之の世界をたっぷり味わう一枚になりそうだ。
『機動戦士ガンダムユニコーン』は、「episode 1 ユニコーンの日」の発表の際に新たなメディア展開として話題を呼んだ作品だ。テレビシリーズや大規模な劇場公開でなく、館数と期間を限定した劇場上映と配信、Blu-rayリリースの同時展開を実施した。さらにそれを数年間かけて7部作(スタート当初は6部作と告知)として制作した。 その後、アニメ業界の大きなトレンドになった劇場数を絞ったオリジナル作品の劇場興行、それと同時に映像パッケージを販売するビジネスモデルの先駆けとなっている。今度は、それがいよいよテレビシリーズで戻ってくるのも感慨深い。 一方で、劇場展開後の作品を再編集、さらにテレビシリーズにするのは、既に『宇宙戦艦ヤマト2199』や『攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE』で試みられている。これに『機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096』が続くことで、新たなトレンドになりそうだ。 さらに宇宙世紀ガンダムのテレビシリーズは、1993年から94年の『機動戦士Vガンダム』以来、実に22年ぶりだ。こちらも大きな話題を呼びそうだ。