アナリティクス 


Google アナリティクスがビジネスに実用的なインサイトを提供する 4 つの方法


Google アナリティクスの新しいツールは、キャンペーンのパフォーマンスをより適切に計測し、進化するプライバシーと規制の状況に適応するのに役立ちます。












Steve Ganem
Director, 
Product Management, Google Analytics




この記事は、Google ブログ記事 「Four ways Google Analytics delivers actionable insights for your business」を元に構成しております。





マーケティング担当者が施策の効果を把握し、より多くの情報に基づいた意思決定を行うためには、計測は不可欠な要素です。 5 年前、Google は現在のデジタル環境に適応し、ユーザーのプライバシーを尊重しながら成長を可能にするソリューションとして、Google アナリティクス 4 を導入しました。 より優れたビジネス上の意思決定を支援するため、今回新たに以下の機能と注力領域への投資を強化いたします。 これらには、AI によるインサイト生成、全ファネルとクロスチャネル計測の改善、新しい予算設定およびプランニング ツール、プライバシーを優先した統合機能が含まれます。
本題に入る前に、これらのすべての新製品リリースは Google アナリティクス 4 でのみご利用いただけます。前述の通り、ユニバーサル アナリティクスは 2024 年 7 月 1 日に終了します。これ以降は、標準プロパティと 360 プロパティの現在および過去のデータを表示やダウンロードすることはできなくなります。まだ GA4 にアップグレードしていない場合は、直ちにアップグレードを完了してください。ユニバーサル アナリティクスのデータを引き続きご利用いただくには、今すぐデータをダウンロードしてください。




Google アナリティクス 4 がもたらす、より迅速なインサイトの獲得

Google アナリティクス 4 は、Google AI を使用し、関連するインサイトを明らかにし、消費者の今後の行動予測から購入までの流れを分析し不明点を解明します。行動分析・コンバージョン モデリングとデータドリブン アトリビューションを組み合わせることで、キャンペーン パフォーマンスをより包括的に把握できます。これは、法的規制やプライバシーの状況が変化した場合でも、引き続き機能します。
今後数か月で、生成されたインサイト機能を導入する予定です。この機能は、データの変動要因を簡潔な言葉で説明しレポートを提供します。例えば、「購入」イベントが特定の日付に急増したとしましょう。Google の AI エンジンは、無数のディメンションと指標の組み合わせを処理し、このような急増がなぜ起こっているのかを積極的に解明し、説明してくれます。生成されたインサイトは、まるで同僚が重要なポイントをまとめてくれているかのように、自然で理解しやすい文章で提供されます。



 


      Google AI を使用して生成された分析情報により関連情報が得られます





ファネルとチャネル全体を通じてパフォーマンスを深く把握する


昨今のチャネル、デバイス、フォーマットの急増により、これまで以上に多くのタッチポイントが存在しています。Google アナリティクス 4 は、ファネル全体のカスタマー ジャーニーとチャネル別キャンペーン パフォーマンスを理解するのに役立ちます。今年後半には、Google アナリティクス 4 はリンクされたキャンペーン マネージャー 360 アカウントから集約された広告インプレッションを広告ワークスペースに取り込み、ファネル全体のキャンペーンのパフォーマンスについて、より詳しいインサイトが得られるようになります。

さらに、費用データのインポート機能を改善することで、Google 以外のキャンペーン データをアナリティクスで簡単に表示できるようになります。 アナリティクス プロパティから直接 Pinterest、Reddit、Snap 広告アカウントを接続すると、Google 以外のキャンペーンデータがクロスチャネル パフォーマンス レポートに自動的に表示されるようになります。これらのデータは、アナリティクス トラフィックソース ディメンションにマッピングされ、「広告費用」、「広告クリック数」、「広告インプレッション数」などの指標が利用可能になります。



予算設定およびプランニング ツールの導入

Google アナリティクス 4 は、クロスチャネル キャンペーンのパフォーマンスに関する貴重なインサイトをお客様に提供する予定です。これらはビジネスでより実践的に活用できるようになります。今後数か月以内に Google アナリティクス 4 でベータ版としてクロスチャネル予算設定をリリースし、進行中のメディアをより簡単に最適化し支出を配分できるようにします。このアップデートには、収益などの目標設定に対して、チャネルごとのメディアの進捗状況と予測パフォーマンスを追跡できる「予測レポート」が含まれます。今後もこの機能を拡張していく予定ですので、今後の発表にご期待ください。



耐久性と継続性のある基盤構築


今日の進化する状況において、プライバシーを優先する未来を切り乗り切るために、耐久性のある計測戦略が重要です。今年後半に、サードパーティ Cookie がなくても引き続き視聴者にリーチし、効果的に計測できるよう、一部の Chrome プライバシー サンドボックス API のサポートの展開を開始する予定です。

また、法的規制やプライバシーの変更に対しての耐久性を維持するためにも、Google アナリティクス 4 の拡張コンバージョンは、クロスチャネル コンバージョン アトリビューションのより包括的な全体像を把握するのに役立ちます。ハッシュ化され同意されたファーストパーティ データを既存のコンバージョン タグと組み合わせることで、プライバシーに配慮した方法で他の Google データと照合され、キャンペーンの実際のパフォーマンスをより明確で包括的に把握できるようになります。次に、これらの拡張コンバージョンを簡単に Google 広告に直接送信することでワークフローを効率化し、Google AI を活用して広告のパフォーマンスを向上させます。

さらに、同意モードを使用することで、これまで以上に簡単に Google アナリティクス 4 に同意設定 を共有できます。これにより、AI を活用した行動モデリングを活用して、ユーザーのジャーニー全体 を包括的に把握することができます。Google アナリティクス 4 は、将来を見据えた耐久性を備えるように構築されています。計測環境が絶えず変化し続ける中でも、ユーザーの購入までの全過程に関する疑問に対し役立つツールを提供するために、引き続き投資していきます。




Google アナリティクスがより示唆に富む測定を実現するために進化します

Google アナリティクスの新しいツールは、キャンペーンのパフォーマンスをより適切に測定し、進化するプライバシーと規制に最適に役立ちます。







Kamal Janardhan
Senior Director of Product Management, Measurement





この記事は、Google ブログ記事 「Evolving Google Analytics for more insightful measurement」を元に構成しております。
Google アナリティクス 4 は、現在、そして今後のニーズを見据えて準備を進めています。 Google は 2 年前、Google アナリティクス 4 が重要なメイン ソリューションになると発表して以降、AI によるインサイトと Google 広告との整合性を高め、お客様にとって、Google アナリティクスをよりスムーズで価値のある機能にすべく取り組んでおります。 




 Google 広告とアナリティクスのコンバージョン統合について 

Google は、Google アナリティクスの測定をさらに包括的かつ効果的にアップデートした内容を公開いたします。 

メール登録、購入やその他の関連イベントなど、顧客のアクションはビジネス成果を左右します。こうした顧客の行動をプラットフォーム間でより簡単に比較できるようにするため、Google 広告とアナリティクスでコンバージョンの定義に一貫性を持たせ、Google 広告のパフォーマンスを包括的に把握できるようにしました。これに伴い、Google アナリティクスでは、従来のコンバージョンを置き換える「キーイベント」を導入します。 


サイトやアプリ オーナー様にとって、継続的にユーザーの行動を把握することは、ユーザー エクスペリエンスを向上させるために不可欠です。 今回のアップデートにより導入される「キーイベント」は、これらのサイトやアプリ上の重要な行動分析を正確に測定することが可能になりました。 またコンバージョンは Google 広告のレポートと Google アナリティクス レポートで同様に表示されるようになります。この一貫性をもった測定により、マーケティング担当者が長年悩まされてきた Google 広告とアナリティクス間でのコンバージョン レポートの差異を解消することで、お客様のご要望にお応えすることができました。 


既存のレポートや分析で用いられていた「コンバージョン」は、今回のアップデートにより「キーイベント」へと置き換わります。これにより、 アナリティクス内で自社のビジネスにとって重要な顧客行動を定義し、何が機能していて何が機能していないかを把握することができるようになります。 この情報は、ウェブサイトやアプリ全体の商品やサービス、ユーザー体験を改善するために役立てることができます。 


 
      Google  アナリティクスのユーザー獲得レポートのキーイベント



Google アナリティクスに Google 広告アカウントをリンクしている場合、今回のアップデートにより 広告ワークスペース内のキャンペーン パフォーマンス レポートで統合されたコンバージョンを確認できるようになります。 これにより、コンバージョン データを活用してキャンペーンの継続的な最適化をし、効果を向上させることができます。また、広告主様は、Google 広告だけでなく、他のチャネルも含めた包括的なコンバージョン レポーティングを利用できるようになります。 


今後、広告主様向けの新機能として、追加のコンバージョン レポートやツールなどが広告セクションでリリースされる予定です。このアップデートは、Google アナリティクスの広告セクションにおける最近の変更と併せて、パフォーマンスの向上に必要なタイミングでお役立ていただけます。 




プライバシーに配慮した包括的ソリューション 



2024 年は広告業界にとって転換期となります。今後、プライバシーを優先する未来に備えるためには、効果測定と確固たる戦略が不可欠です。Google アナリティクス 4 は、このような未来に適応できるように構築されており、インサイトやレポートを提供することで、キャンペーン パフォーマンスの全体像を把握できるように支援します。 


前述のとおり、今後数週間以内に、Google アナリティクス 4 で Chrome プライバシー サンドボックスの保護対象である Protected Audience API のサポートを開始します。これにより、サードパーティ Cookie がなくても、引き続きオーディエンスにリーチすることが可能になります。 


分析の精度をサポートする機能向上に加え、直近では Google アナリティクス 4 での拡張コンバージョンについてもリリースしました。ハッシュ化され、同意を得たファーストパーティのユーザー提供データを、既存のコンバージョンタグに追加し、パフォーマンスをより正確に把握できるようになります。また、Google アナリティクス 4 から Google 広告に拡張コンバージョンを送信できるようになり、導入がこれまで以上に簡単になりました。 


同意モードの実装により、Google アナリティクス 4 への同意設定をより簡素化した上で、AI による行動モデリングを活用して、ユーザージャーニー全体を包括的に把握できるようにしました。 

長年にわたり、Google アナリティクス 4 を革新的かつ、効果的なツールにするために取り組んでまいりました。広告主様がユーザーのプライバシーを尊重しつつ、コストとパフォーマンス全体を把握できるようにすることが Google の目標です。継続的な投資により、Google アナリティクス 4 は引き続き、これまで以上に使いやすく進化していきます。

 アナリティクス 360 の次のステップ

計測環境とキャンペーンのパフォーマンスを維持するために、2024 年 3 月までにユニバーサル アナリティクス 360 プロパティを Google アナリティクス 4 にアップグレードしてください。

Steve Ganem

Director, Product Management, Google アナリティクス

この記事は、Google ブログ記事 「What’s next for Analytics 360」を元に構成しております。

Google アナリティクス 4 は、ウェブサイトやアプリ全体での消費者の行動を理解するのに役立ちます。進化するテクノロジーと規制の状況に適応しながら、その活動を計測します。 Google AI を使用することで、関連する洞察をもたらし、将来の購買行動を予測し、消費者プロセスにおける未知の問題を解決します。 Google アナリティクス 4 の導入以来、私たちはあらゆるビジネスのニーズを満たすソリューションの構築に投資を続けてきました。本日は、新しいアナリティクス 360 プロパティで測定目標を確実に達成できるよう、リクエストの多かった新しいツールを紹介します。

大企業や代理店には、さまざまなレポート ニーズを持つ複数のチームがあります。私たちは、各チームが必要な洞察をより迅速に取得できるようにしたいと考えています。今後数週間のうちに、カスタマイズされたレポート群を組織内のさまざまな役割やチームに応じて割り当てる機能が提供される予定です。たとえば、広告レポート エクスペリエンスを作成して、キャンペーン マネージャーがデフォルトの Google アナリティクス 4 エクスペリエンスの代わりにこのレポートを表示できます。

チームがより効率的に作業できるもう 1 つの方法は、サブプロパティとロールアップ プロパティを使用してアカウントを構造化することです。これは、データ ガバナンス、アクセス制御、レポートの目標を達成するのに役立ちます。サブプロパティとロールアップ プロパティをディスプレイ&ビデオ 360、キャンペーン マネージャー 360、検索広告 360 にリンクする機能が間もなく追加され、メディア購入の目標達成がさらに促進されます。

今年後半には、クラウド データ ウェアハウスである BigQuery へのより完全で高速なエクスポート タイプを導入する予定です。これにより、Google アナリティクス 4 のデータを毎日確実かつ一貫して受信できるようになります。あなたがマーケティング担当者で、特定の基準を満たす新しい価値の高い顧客のオーディエンスを作成することに関心があるとします。 BigQuery では、Google アナリティクス 4 の自社データを使用して、ビジネス ニーズに合わせてカスタマイズされた予測ライフタイム モデルを作成できます。 BigQuery の毎日の通常エクスポートより早い高頻度エクスポートにより、これらの顧客を特定するのに役立つ新しい分析情報が得られます。来年初めには、サービス品質保証 (SLA) も開始し、インサイトを毎日同じ時間にエクスポートできるようになり、分析ワークフローを標準化できるようになります。

今すぐユニバーサル アナリティクス プロパティを Google アナリティクス 4 に切り替えましょう

これらすべての新機能は、Google アナリティクス 4 を使用している場合にのみ利用できます。

そのため、まだ移行していない場合は、2024 年 3 月までに Google アナリティクス 4 への移行

を完了することをお勧めします。これにより、3 か月の猶予期間をもって、データと設定を検証

し、必要に応じて履歴データをエクスポートすることが可能です。 2024 年 7 月 1 日の週以降、

ユニバーサル アナリティクスのプロパティまたは API (読み取り専用アクセスであっても) に

アクセスできなくなり、すべてのデータが削除されます。


標準版の Google アナリティクスのサンセットの完了は数週間かけて行われましたが、予定されているユニバーサル アナリティクスの完全なシャットダウンは 1 週間以内に行われます。3 月までに、Google 広告とGoogleマーケティング プラットフォームのリンクをコピーし、ユニバーサル アナリティクス 360 のコンバージョンとオーディエンスを Google アナリティクス 4 の対応するものと入れ替えて、広告入札に適用してください。

以前ご案内したように、テクノロジーと法的規制に関わるエコシステムが絶えず変化しているため、Google アナリティクス 4 への移行が必要になることがあります。これらの技術的および規制上の要求を満たすために、Google は開発リソースを Google アナリティクス 4 の構築に重点的に移しています。そのため、残念ながらユニバーサル アナリティクス 360 のすべての機能が期待どおりに動作し続けることを保証することはできなくなっています。 3 月初旬より、ユニバーサル アナリティクス 360 サービスの特定の広告機能は、欧州経済領域 (EEA) 内の影響を受けるトラフィックに対してサポートされなくなります。たとえば、EEA 内のトラフィックについては、ユニバーサル アナリティクス 360 から Google 広告および Google マーケティング プラットフォームにコンバージョンとオーディエンスをエクスポートできません。

切り替えを迅速に行えるように、API を使用してプログラムで Google アナリティクス 4 プロパティをアナリティクス 360 にアップグレードする新しい方法を導入します。数千のプロパティを移行する場合は、API を使用して Google アナリティクス 4 プロパティを作成および構成することができ、さらにアナリティクス 360 にアップグレードすることもできるようになります。

ビジネス ニーズを満たす継続的な計測を行うには、2024 年 3 月までにユニバーサル アナリティクス 360 プロパティを Google アナリティクス 4 に切り替えることが重要です。切り替えを支援するために、Google アナリティクス 4 のセットアップ全体と、ニーズに合わせてカスタマイズする方法について説明するステップバイステップ ガイドをご用意していますのでご参照ください。





Google は先日の Google Marketing Live で、キャンペーンの ROI 向上に役立つ AI を活用した分析情報など、Google アナリティクス 4 の新しいサービス イノベーションを紹介しました。



こうした AI を活用したソリューションの一つが、部分的な貢献度をデータドリブン アトリビューションに基づいて Google アナリティクス 4 から Google 広告にインポートできる機能です。たとえば、ユーザーが購入前に 2 つの検索広告、YouTube 広告、ニュースレターをクリックした場合、最終タッチポイントに関係なく、広告の貢献度の一部が Google 広告にインポートされます。つまり、個々の広告の本当の価値に基づいて入札できるため、従来のラストクリック アトリビューションよりもパフォーマンスが向上します。





Google 広告で直接 Google アナリティクス 4 のオーディエンスの作成が可能に





今月から、予測オーディエンスを含む Googleアナリティクス 4 のオーディエンスを Google 広告で直接作成できるようになります。つまり、キャンペーン管理に使用しているツールでオーディエンスを作成できるため、オーディエンス作成を効率よく行うことができます。






Google 広告における Google アナリティクス 4 オーディエンス作成ツール





Google アナリティクス 4 の予測オーディエンスを使うと、パフォーマンスが向上します。例えば、オンライン小売を手がけるドイツの baur は最近、Google 広告キャンペーンで予測オーディエンスを使用しました。購入に至る可能性が高いユーザーで構成されたオーディエンスを使うことで、コンバージョン率を 87% 上昇させました。また同社は、こうしたユーザーの 70% には Google 広告で予測オーディエンスを使用することでリーチが可能になると試算しました。





「Google アナリティクス 4 の予測オーディエンスを使用することで、より多くの高パフォーマンスの消費者にリーチできました。これにより、注文 1 件あたりのコストを35% 引き下げながら、売り上げを 56% 伸ばすことに成功しました。」



Armin Philipp,

baur, カスタマーおよびセールス責任者






これらの新機能を活用するには、Google アナリティクス 4 アカウントを Google 広告にリンクして、入札で使用するためにアナリティクスのコンバージョンを共有し、アナリティクスのオーディエンスを直接 Google 広告で作成しましょう。





プライバシー保護の技術への対応





広告業界は、進化するプライバシーとテクノロジーの状況の下で、測定に対する考え方を見直す必要に迫られています。行動モデリングやコンバージョン モデリングなどの AI を活用したソリューションを使えば、ユーザーのプライバシーを犠牲にすることなく、パフォーマンスを正確に把握することができます。Google は、今後、数か月のうちにウェブ向けプライバシー サンドボックスの API を導入する予定です。Android についても現在同様の統合を検討中です。ウェブ向けについては Protected Audience API

(旧称: FLEDGE)を使用してディスプレイリマーケティングとカスタム オーディエンスのユースケースに対応させ、測定用には Attribution Reporting API との統合を予定しています。





SKAdNetwork との統合への投資





iOS アプリ キャンペーンの測定精度向上と最適化を可能にするため、Google アナリティクス 4 ではすでに、SKAdNetwork との統合によるチャネルをまたいだインストールのレポートとアトリビューションが簡単に行えるようになっています。Google 認定の App Attribution Partner を使ってアプリの SKAdNetwork コンバージョン値スキーマを設定していないお客様には、Google アナリティクス 4 でスキーマを設定するための新しいツール(今後数週間以内にリリース予定)をおすすめします。スキーマを設定すると、ビジネスにとって最も重要なアプリ内イベントに価値を割り当てることができるため、より適切に iOS のアプリ インストール キャンペーンの入札を最適化できるようになります。入札の最適化機能は現在ベータ版でご利用いただけます。




これらのサービスのアップデートは、お客様に Google アナリティクスを最大限にご活用いただくことを目的としています。ユーザーのプライバシーを尊重しながら、適切な方法とタイミングで分析情報を役立てていただけます。もちろん、これらの新機能は Google アナリティクス 4 でのみご利用いただけます。まだ移行を完了していないお客様は、ぜひ今すぐ移行しましょう。ユニバーサル アナリティクスはまもなくサポート終了となります。サポート終了のプロセスは 7 月 1 日に始まります。


航空会社のアプリは、航空券の検索、購入といった出発前の航空券購入だけに用いられるものではなく、搭乗券としての機能や空港内、機内のガイドの役割も果たしています。そのため、期待されている役割は大きいもののこれまではウェブとの比較が難しく、日本航空様でもどのようにその価値を可視化し、最大限活用するかは大きな課題でした。


そこで日本航空様では、GMP パートナーである 株式会社イー・エージェンシー の支援を受け、いち早くGoogle アナリティクス 4 を導入しました。日本航空株式会社 Web販売部 1to1マーケティンググループの小川 拓也様はGoogle アナリティクス 4 導入による変化を以下のように話しています。




「GA4 導入後の最も大きな変化はアプリのデータをウェブサイトと同一プラットフォームで計測できるようになったことです。JAL のアプリは native(アプリそのもので設計された画面・機能) と in-app ブラウザ(アプリ内にブラウザを設置、そのブラウザ上にウェブページを表示)で構成されており、これまでnative部分の計測は Firebaseなどのアプリ用アナリティクスツールを使用していたものの、Google アナリティクスで全体像を把握しようとする際は、アプリ を参照元として、つまり外部サイトのような位置づけで処理していました。それでもある程度分析は可能でしたが、アプリユーザーの精緻な行動を把握する上では見誤ることも多い状態でした。

今回、新しい Google アナリティクスで、アプリとウェブサイトを同じものとして計測できるようになり、アプリを使ってユーザーがどんな行動をしているのか、どの程度の売上があるのかがウェブサイトと比較することが容易になりました。これによりアプリに対する投資をどうすべきかの議論を、社内の他部門も巻き込んでより進めやすくなると思っています。これまでも「アプリは大事だ」ということをなんとなく一般論では語ってはいましたが、定量化、ウェブサイトとの比較をやりきれなかった中で、新しい Google アナリティクスの導入活用は非常に大きな一歩です。」







Google アナリティクス 4 での管理画面。ウェブとアプリ(アプリに関しては iOS と Android  それぞれの数字)を同一画面、同じ指標で比較できるようになった。


Google アナリティクス 4を活用する際に留意すべきポイントに関しても、小川様に以下のようにご紹介いただきました。



「イベント」単位に統一された計測への対応


「これまでの Google アナリティクスでは「ページビュー」のように独立して扱っていた指標も、Google アナリティクス 4では、ほぼすべて「イベント」単位で取り扱っています。詳細な分析に際して適宜フィルタをかける等の処理が必要となるため、より使用者が Google アナリティクスが取得しているデータの中身の詳細を理解している必要があるように思います。」


新たな分析体制づくり


「様々な新たな仕様、あるいは現状開発途上のため、以前のような使い方ができないこともある Google アナリティクス 4ですが、Looker studio や GCP (Google Cloud Platform) を活用することで幅が広がります。社内でデータを利活用するメンバーのレベルに合わせて、どのツールでどのようにデータに接してもらうかを設計することでよりデータが身近に感じられると考えています。場合によっては体制の見直しなどが必要な場合もありますが、企業側として新しい Google アナリティクスを最大限活用する環境をどのように作るか、社内の人材育成やパートナーのさらなる活用等を改めて深く考える機会と考えています。変化の絶え間ないデジタル活用において、確かな計測は全ての根幹になると考えています。ウェブサイト、アプリがどのような顧客接点になっているのか。Google アナリティクス 4に期待するところは非常に大きく、今後の機能の追加、アップデートを注視していきたいです。」



早期にGoogle アナリティクス 4を導入した日本航空様では、既に多くの知見を得て、それらをビジネスに活用しています。Google アナリティクス 4の導入がまだの方は、ぜひお早めに移行して、ユニバーサル アナリティクスで新しいデータの処理が停止される前に、必要なデータを十分に蓄積するようにしてください。手順については、ヘルプセンターをご確認ください。


既にお伝えの通り、スタンダード版のすべてのユニバーサル アナリティクス プロパティでは 2023 年 7 月 1 日をもって、また ユニバーサル アナリティクス 360 プロパティでは 2024 年 7 月 1 日をもって、新しいデータの処理が停止されます。それ以降は、この日よりも前にユニバーサル アナリティクスで処理されたデータに少なくとも 6 か月間アクセスできます。今後の予定については、詳細をご確認ください。