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「アメリカのトランプ新政権を読む(前半)」三橋貴明 AJER2024.12.31
令和の政策ピボット呼びかけ人に「独身研究家 荒川和久先生」が加わって頂けました。
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やまと経営者連盟「大阪講演会 2025年1月26日(日)」
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財務省の裏にはアメリカがいる?真実をぶっちゃけます[三橋TV第965回] 三橋貴明・古賀真
税金問題の真相!財政健全化を目論む財務省の闇とは? 三橋貴明【赤坂ニュース220】参政党
https://youtu.be/6ftSa5CkLvY?si=jvXRfeVQpk39fazv
昨日に引き続き、日本国を三十年間凋落させた「財務官僚の査定」の話。現在、日本は国民の実質賃金が下がり続ける中、政府の税収が史上最高を更新し続けています。
つまりは、政府が増収になっているわけですが、これで誰か、財務官僚の査定が上がるのかと言えば、上がりません。財務官僚が出世するためには、あくまで増収ではなく、増税でなければならないのです。
なぜか。
それはもちろん、三橋TV第965回で解説している通り、政府の税収が増えたとして、それに対して、
「一財務官僚がどれだけ貢献したのか?」
など、説明のしようがないためです。
『国の税収、過去最高78.4兆円 法人税はバブル期超え―25年度予算
2025年度一般会計税収は、24年度当初予算比12.7%増の78兆4400億円を見込んだ。補正予算後と比べても5兆円増え、6年連続で過去最高を更新する。円安などで好調な企業業績に支えられ、法人税収はバブル絶頂期の1989年度を超え、36年ぶりに最高になると想定している。(後略)』
実際に、25年度の一般会計税収は6年連続で過去最高を更新することが予想されていますが、これで財務官僚の誰かが出世するのかといえば、誰もしません。何しろ、過去最高の税収に財務官僚「一個人」がどれだけ貢献したのか、計りようがないためです。
これが、企業の場合は違いますよ。例えば、一営業が新規顧客を獲得すれば、会社全体の売上も伸びる。凄く分かりやすい。(※企業の経理さんも、財務官僚同様に評価が難しい)
ところが、政府の税収は「法律」や「経済状況」によって勝手に増えたり減ったりするわけですよ。たまたま景気が良くなり、GDPが増えれば、税収増となる。
「そこに、お前がどれだけ貢献したのか?」
分かるわけがない! つまりは、税収増になったところで、財務官僚「一個人」の査定に、どうやって関連させるんだよ、という話なのです。まあ、できないのですが。
ついでに、「財務省の出世の問題」ということを理解すると、いきなり、
「じゃあ、経済成長率を査定のポイントにすればいいじゃん」
と、「ピコーン!閃いた!」を言い出す人がいますが、日本経済が成長したとして、そこに財務官僚「一個人」がどれだけ貢献したのか、どうやって数値化するの? どうやって証明するの?
できるわけがない。日本経済はあまりにも巨大すぎ、一個人がその成長にどれだけ役立ったのかなど、神様でも分からない。
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お待たせいたしました「三橋貴明×荒川和久:抱腹絶倒!-独身王国「江戸日本」の真実-(後編)」がリリースになりました。
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子孫は残さずとも、文化、産業を残した江戸の独身男たちの物語も、いよいよクライマックス!
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政府の増収や経済成長で財務官僚「一個人」の評価などできないのですよ。だからこそ、数値的に見える、
「増税のために、何人の政治家に説明に行き、何人ひっくり返したか」
「政府の支出を〇〇について幾ら削減したか」
で、上司は査定せざるを得ない。
そんな詰まらない理由で、日本国が凋落したのか!?
そうなのですよ。まずは、この事実を認めましょう。財務省の裏に○○などいないのよ。ナチスドイツ時代の行政官僚同様に、別に「壮大な悪」を追求している誰かがいるわけではないのよ。
自分が出世し、家族を幸せにしたいという、各官僚の「普通の思い」が、日本国をここまで凋落させた。これが、凡庸な悪。
もちろん、日米合同委員会や中国共産党や国際金融資本といった、「壮大な悪(※日本国的に)」もありますよ、確かに。
でもね、財務省は違うの。つまんない話なのよ。
もっとも、この構造を変えるのは、結構難しい。なぜなら、財務官僚「一個人」の評価が難しい、という現実は、永遠に変わらないから。
ならば、いっそ、財務省は年功序列にして、上に行けばジャンケンして、負けたやつが抜けていけばいいのではないの。何しろ、事務次官には基本的には一期から一人しかなれない。
あるいは、出世しない場合は退職するという、悪しき慣習を改めてもいい。別にいいじゃん、事務次官の同期が、ずっと居座ったって。彼ら、彼女らだって、それなりのノウハウを持っているわけだから、日本国民のために活用すればいい。
出世できないならば、財務省を去らなければならないという人事システム自体が問題なのかも知れない。
いずれにせよ、↑この程度の話に過ぎないのだよ。まずは、ここから解決しよう。
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