最近、関西でもモバイルマーケティングの提案が増えてきたように思います。


その一因は、モバイルリスティング広告だと思いますが、

それ以外に、モバゲータウン、mixiモバイルの盛り上がりにより、

広告商品としても提案価値が出てきているからだと思います。


しかし、まだまだこれから。


提案の機会が増えたとしても、

実利を求める関西市場では、チャレンジ的に実施を考える広告主は少ないと思います。


コカコーラのモバゲータウンでの事例など、

東京が中心に動くのをしばらく検証するフェーズかと思いますが、

そろそろ関西でも真剣にモバイルマーケティングを考える必要があると感じています。


そんな中で、いくつか気になる記事があったので、

紹介しつつ、考察してみます。



FPN:十代にとってのケータイ


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感情表現なら声で伝えれば良さそうなものだけれど、彼らは声ではもう自分の感情をうまく伝えることができないのじゃないか。幼い頃から感情表現をぶつけあった経験が乏しいから、声のニュアンスだけでは特定の感情を共有することができない。だから特に相手の表情の見えない電話での通話ではすぐに行き違いが起こってしまう。それはとても恐い。

そこで絵文字に頼る。絵文字は、みんながある程度共通に理解しているコードに基づいて使われる。だから特定の絵文字が表している感情は、誰もが同じように受けとめることができる。誤解される恐れがないから、安心して使うことができる。

だから十代にとってケータイは、欠くことのできないコミュニケーションツールとなっている。

だとすれば、ここに何かマーケティングのヒントがあるんじゃないだろうか。今のCMを見ていると、感情を伝えるツール『ケータイ』といった捉え方が、あまりない。『ケータイ』を絵文字をコアとする、十代の感情表現メディアだとしたら、そこを突いたプロモーションがあっても、よさそうなものだと思うのだけれど。

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10代にとって、ケータイは、

感情表現のコミュニケーション、という論は面白いです。


僕自身も30を過ぎてしまいましたので、

10代のマインドに直接触れてはいませんが、

確かに、メールでのコミュニケーション手法は、

一般社会の中でそのような流れになっていそうです。


その感情を伝えるケータイを使ってブレイクしたのが、

モバゲータウンのSNSコミュニティなんでしょうね。


モバゲーのようなSNSにはまる世代も、

まさにこのコミュニケーションにポイントがありそうです。




こちらの潜入レポートでも同じ論調があります。

ホームページを作る人のネタ帳:モバゲー潜入。『25歳以上♂禁止』とかにへこむ28歳。モバゲーのゲームはおまけだったのか。


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ほとんどのユーザーが『いわゆる』若者

個人的にみて、『何を言っているかわかる』人は、18歳以上だろうか。それ以下になると、絵文字が何らかの意味を持っており、さらにその組み合わせでも意味を持っているようで、『何を言っているかわからない』。

文章の末尾に絵文字があるならまだわかるけど、文章そのものが絵文字の場合、全く別世界にでも入り込んだ気分に陥る。

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やはり、どう考えても、このコミュニケーションは特殊ですね。


この世代が、これから大人になると、どうなるんだろうか・・・。


コミュニケーションの感覚自体が変わるかもしれませんね。



さて、この10代に対して、

モバイルを使ったプロモーション活用はどうすれば良いのでしょうか。


まだまだこの世代へのマーケティングは始まったばかりだと思いますが、

10代の感情表現コミュニケーションをケータイ文化と考えることが、

まずプランニングの基本条件になるでしょう。


その感覚を忘れて、プロモーションの企画をしてしまうと、

けっこうイタイことになるかもしれませんね。



まだまだ関西で積極的にトライする企業が出てくるとは思えませんが、

この世代をターゲットにしたプロモーションが必要な場合は、

この論調は今後の軸になりそうな気がするので、

避けて通れない課題ではないかと思います。