入門が終わった後に読むべき本! 書評「iOS開発におけるパターンによるオートマティズム」
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最終更新日:2014/01/05
iOSアプリ開発書籍
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こんにちは!iOSアプリ開発に関する本はこまめにチェックしているアキオ(@akio0911)です。
レベル・目的別!iPhoneアプリ開発おすすめ本16冊(2013年2月版) – 拡張現実ライフ
iPad miniとi文庫HDでiOS開発におけるパターンによるオートマティズムを読み直していたのですが、まだ記事を書いていないことに気づいたので、紹介したいと思います。
対象読者
「すでにiOSプログラミングの基礎を理解している人」が、iOS開発におけるパターンによるオートマティズムの想定読者です。
- Objective-Cの基本的な文法を理解している
- チュートリアルやサンプルをベースとした、簡単なアプリケーションを作成したことがある
- NSString・NSArray・UIViewControllerなどのクラスの基本的な使い方を知っている
こういった方が、この本の想定読者になります。
ですので、Objective-Cの文法の説明や、Xcodeの使い方などは、この本では説明されていません。
「iOS開発におけるパターンによるオートマティズム」が提供するもの
iOS開発におけるパターンによるオートマティズムでは、アプリ開発の入門が終わった人に対して、本格的なアプリを作る方法を解説してくれます。
つまり、「入門」が終わった後に読むべき本なのです。
本格的なアプリを作っていく上で発生する問題とは?
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iPhoneアプリ開発の入門書などでは、チュートリアルやサンプルなどをベースに、小さなアプリを作っていくことが多いと思います。
そして本格的なアプリを作る際にやってしまいがちなのが、「チュートリアルやサンプルをベースに作る」ということ。
ですが、このやり方では、すぐに破綻してしまいます。ちょっとしたアプリならなんとか作れるのですが、本格的なアプリ(画面数が多い、機能が多い)を作ろうとした時に、プログラムが破綻してしまうのです。
新しい画面や機能を追加する時に、いまのプログラムの構造ではすぐに追加ができなかったり、追加しているうちに次々とバグが出てくるプログラムになってしまうのです。
入門が終わった後に「分からない」こと
入門書では、Xcodeの使い方や、フレームワーク・クラス・APIの使い方などは説明してくれます。しかし、これらを組み合わせて本格的なアプリを作ろうとすると、「どうやって組み合わせていけばいいのか?」が分からず、頓挫してしまいがちです。
これらは英語で言う「英単語の勉強」のようなもの。英単語を適当に組み合わせても、ちゃんとした英文にはなりません。
iOSのフレームワークやクラスが想定している「アプリの作り」を理解する
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iOSのフレームワークやクラスでは、想定している「アプリの作り」があります。その想定に基づいてアプリを作っていけばすんなりと作ることができますし、基づいていなければ、すぐに破綻してしまうことになります。
「パターン」を身に付ける
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iOS開発におけるパターンによるオートマティズムでは、iOSのフレームワークやクラスが想定している「アプリの作り」に基づいた「パターン」を紹介してくれます。「パターン」とは、短いコードの集合です。
パターンを使うには、コピペして、更に多少の修正をしてアプリに組み込んでいきます。
パターンはそのままで使うことはできませんが、「iOSアプリ開発を行う上でよく出てくるアプリの作り」を表しています。そして、パターンはよく検証されており、後の機能拡張にも耐えられる形になっています。
ですので、パターンをアプリに適用・組み込んでいくことで、機能拡張がしやすいプログラムにすることができるのです。
アプリ開発における「作法」「型」のようなものなのです。
まとめ
- 入門書を読み終わってこれから本格的なアプリを作ろうとしている
- 自作アプリの画面追加や機能追加がすんなりいかない
- 自分のアプリの作り方に自信が持てない方
といった方におすすめです。
ぜひ本書を読んで、「機能拡張がしやすいアプリの作り」を身に付けてみて下さい。