コメント
次回から全て比例で
それでも選挙権獲得以来私が毎回、消極的支持をしている共産党は議席減らしそうです。この社会情勢のなかでも議席を減らすなんて・・・
>nobuさん
消費税増税に反対、あるいは消費税増税は我慢しなくちゃいけないと思ってて、共産党、社民党に投票しなかった人に
「消費税は上げる必要がない、消費税は法人税の穴埋めにしか使われないという両党の主張を知っていましたか?」
「もし知っていたなら投票しなかったのは何故ですか?」
というようなアンケートを是非見てみたいです。
これがヨーロッパなら共産党の主張はストレートに国民の支持を獲得すると思うのですが日本ではそうならない。この日本特有の現象の分析は大事だと思います。毎度おなじみの「正しい主張が国民に伝わらなかった」だけではない気がします。それはなんなのかの徹底的な研究を共産党には是非して貰いたいです。
お分かりだとは思いますが
http://blog.livedoor.jp/nihonkokukenpou/archives/51412113.html
>マガジン9条に、経済同友会が後ろ盾になっている「一人一票実現国民会議」が、推奨されていて不審に思いました。「1票の平等」は、当然ですが、発起人の奥谷禮子、宮内義彦、屋山太郎、桜井よしこたちは、貧乏人は収奪の対象としか考えてないわけで、裏があると踏んでいました。おまけに、伊藤真先生は、「1票の平等」があれば、小選挙区制でも良いと強弁・擁護。どうしたの?と思っていました。結論は議会で出るのだから、「1票の平等」は、1選挙区単位ではなく、議会単位で考えなくてはナンセンスなのに。「1票の平等」があっても、米の大統領選では得票率の低いブッシュが勝ったし、英議会選では、得票率の低い政党が議員の過半数を占めたことがある。小選挙区制では「1票の平等」があっても、伊藤先生のお説に反して議会では、49%の意見が通り、51%の意見がとぼけられることがあるのが、実態でしょう。真面目な意味の「1票の平等」は、全国1区の比例代表にあるのに、伊藤先生は「選挙運動が大変だから」と退けてました。
でも、先生のこの記事で、同友会の狙いと伊藤先生の意図が明確になり、とてもうれしいです。ありがとうございました。比例区削減と組み合わせて、反構造改革的な地方と護憲小政党を潰す口実・突破口に使ってるということなんですね。
6. 上脇博之
2010年06月29日 23:21
L 様
コメントの書き込み、ありがとうございます。
> 先生のこの記事で、同友会の狙いと伊藤先生の意図が明確になり、とてもうれしいです。ありがとうございました。比例区削減と組み合わせて、反構造改革的な地方と護憲小政党を潰す口実・突破口に使ってるということなんですね。
ご指摘のとおりです。
参議院選挙後、比例定数削減が強行されるのではないか、と心配しています。
その意味でも、参議院選挙は重要ですね。
誰も正面切っては反対できない「一票の格差是正」を奇貨として、とんでもないところに、僕らを連れて行こうとしているんじゃないかと。ここのところ、このパターンに何度も嵌められていない?たとえば、「社畜は嫌だ」→「”自由な働き方”派遣法成立で、NOを言えない労働者に」、「額に汗してはたらくものが報われる社会に!」→「”構造改革・規制緩和で”税率10%の不労所得長者とワープアに2極化」、「安心安全社会」→「万人が万人に疑心暗鬼する監視社会」などなど。
やつらは、僕らよりも遥かに賢く力があり、何よりも諦めない、力尽きない。よほど気をつけないとやられちゃいますよ。
>Lさん
上脇教授のブログは大概チェックしているのですが、この記事は読んでいませんでしたorz
「一人一票実現国民会議」が経済同友会が後ろ盾になっているのには気づきませんでした。(よく見たら升永弁護士のブログのカラムにリンクがありましたね・・不覚orz)一票の格差の解消を隠れ蓑に比例区削減をもくろんでいるならとんでもないことです。
>誰も正面切っては反対できない「一票の格差是正」を奇貨として、とんでもないところに、僕らを連れて行こうとしているんじゃないかと。ここのところ、このパターンに何度も嵌められていない?
←ほんと、騙されないようにしなくては。
ただ、伊藤弁護士は、『ある程度の大きさの選挙区に区切って、小選挙区なり中選挙区なり比例代表なりの制度で代表者を選ぶことが今のところは現実的です』とは言っていますが、これは『「1票の平等」があれば、小選挙区制でも良いと強弁・擁護』ではないんじゃないでしょうか?
本文で引用したマガジン9条の伊藤弁護士の記事は、どんな選挙制度をとるにしても一票に格差がないことが大前提、選挙制度以前の問題だ、という趣旨だと私は捉えたのですが・・どこかで小選挙区制でもよいと同弁護士は言っているのでしょうか?
ちなみに私は比例代表制を主軸とした選挙制度がいいと考えています。
それで、一票の格差を無くすには全国一区の比例代表しかない、というのはそのとおりですが、これだけだと無所属の候補者には不利になるので中選挙区制との併用制が望ましいというのを読んだことがあります。無所属で立候補する自由も確保されなくてはいけないと思うので、比例代表制だけではダメなんだな、と気づいた次第です。
で、そうなるとやはり選挙区ごとの一票の格差が問題になってくると思うのですが。
(ちなみにスウェーデンは全国一区の比例代表制ではなく29の選挙区にわかれて投票しているそうです。)
>「1票の平等」があっても、米の大統領選では得票率の低いブッシュが勝ったし、
←そうでしたね!「一票に格差があると得票率が少ない方が議席を多く獲得するという逆転現象がおこる可能性があるのです。」と書きましたが、小選挙区制だと一票の格差がなくても選挙区の区割りの仕方によってこういうマジックができるんでしたっけ。一票に格差があればなおさら逆転現象は顕著になるとは思いますが、本文を修正しなくてはいけないかな?
もしよろしかったらまたご意見聞かせてくださると嬉しいです。
秋原葉月さん
ちょっと前、同僚に「自分は選挙権を得てからずっと共産党に投票している」って話した後の最初の反応は「えっ!」。多分最初からその人の選択肢に共産党は入っていないんでしょう。でもこれが平均的日本人の意識なんだと思います。
秋原さんのコメントにあるように「それはなんなのかの徹底的な研究」をし、対策を考えていかなければこれからも国民の票得ることは難しいでしょうね。でもなんかやりそうにないんですよね。「ヤル気あるんか?」と思う。「勝たいんや!」の情熱を見せてくれてもいいんだけどな。
”分進合撃”
で、参院選後、比例区削減組が勝ったし、自民は地方で勝ったからアレだが、構造改革派も勝ったので、誰も正面切っては反対できない「一票の格差是正」ということで、比例削減後に、少選挙区割りを変更して地方の反構造改革派の芽を未然に潰すんじゃないのかな。議員を出せず、国会で論議できなければ、問題は存在さえしていなかったことに出来るのだから。
今回の参院選の分析で、得票率と議席占有率の乖離・逆転を上脇先生は、「選挙区制の問題」として分析して「比例代表制」を押し、伊藤先生は選挙区制の問題には目もくれず「一票の格差の問題」として分析し格差是正が出来ていれば今回の結果は起こり得なかったといいたいようで「大量の投票用紙が何者かに持ち去られてしま」たも同然、「致命的な不正」と憤激しています。どちらがロジックとして通っているかは、厳しい批判(私も送りました。めでたく反映されたら読んでみてください)の続出に耐えかねて?出した追記を読めば明らかでしょう。しかし、ロジックの第一人者伊藤塾塾長のオリジナルにこそ彼の注目点、考え、気持ちが現れていると考えます。
また、伊藤先生は「小選挙区制の問題点などを想起された方がいたかもしれません。しかし、一人一票の問題は小選挙区制がいいのか、比例代表制がいいのか、という問題以前のことなのです」といって、小選挙区制批判を棚上げ・封じた上で「小選挙区制においては、2人の候補者が49%対51%の得票をしたときに」という前提で「細かな」計算考察を進めています。それは同友会が設定した土俵でもあります。でも、投票率まで考えれば、2%の違いに統計的有意さはないでしょうし、現実のようにこの選挙区に候補が4,5人立っていたとしたら、当選者の得票率はおそらく30%台で伊藤先生が激怒する少数代表者が議員となって計60数%の多数派は議会に代表を送ることが出来ず、意見を国政に事実上反映できないわけです。だから、英米に見られるように、小選挙区制では、一人一票でも得票率と議席占有率が逆転・乖離します。伊藤先生は、現実にあわせつつ単純化し思考実験しているように書いていますが、実際にはミスリードさせる現実離れした論議に「伊藤先生は立派な人だよね」という人々を引っ張り込んでいるのです。上脇先生も指摘するように小選挙区制は原理的に大政党に有利で、過剰・少代表を出し、小政党を弾くように設計されているのです。大切なのは、押さえなければならないのは、議会制・政党制をとっている以上、議会での議席配分が得票率におおむね一致させることです。
マガ9での伊藤先生の議論を読んでいるとその視点が極端に薄く、ここで取り上げた「選挙区内の」一票の格差はとぼけ、「各政党投票者間の」一票の格差は無視し、論議を「選挙区間の一票の格差」に矮小化しています。議会制・政党制をとっていることや憲法上国会議員は地域代表ではなく国民代表であることを考え、根源的に一票の格差の格差をなくすなら、上脇先生が指摘するように、全国一区の比例代表制にするしかないです。無所属だと、とか無名だとというのは筋の悪い論議で、法的制度の改善の問題で、一人政党でも良いし、無名でも小泉チルドレンのようにその政党の得票が増えればツレ当選します。無名で一人政党なら、選挙区のサイズの問題ではなく、くじ以外の制度ではなかなか議員にはなれないでしょう。さすがにしょうがない。インターネット規制の変更や恣意的な注目候補に偏る選挙報道の改善も意義があるでしょう。もちろん、落選したのは、無名だからではなく、力がないからということも多いのでは。特定の地域、業界、層に絞った運動をして支持を得て、その代表になるという道はあると思います。保坂さんのように、有名で力があっても現制度の下では当選できないけど、新制度の下では議員になれる立派な人が増えると思います。
>nobuさん
このように主張内容を聞く前に既に初めから偏見を持たれてるってのも実に妙な話ですよね。
もし、政党名で偏見を持たないよう政党名を伏せてA党の主張はかくかくしかじか、B党の主張はかくかくしかじか、C党の・・・と紙に書いて、どれが正しいと思うかアンケートをとったらどうなるでしょうね?
案外C党の主張が正しいと思うと言う人が一番多くて、C党の政党名を開けてみたら実は共産党だった、なんてことにならないかな?と想像したりするのです。
で、蓋をあけた段階で「え~、共産党はちょっと・・・」と引く人が結構出てきたりして^^;
じゃあ何故引くかというと「共産党って中国やロシアみたいな共産主義国はコワイし」という理由の人も結構いるかと。
よく言われるのがこのような「共産党という党名がよくない」なんですが、かといって政党名が「社民党」で結構良いこと言ってるのにジリ貧だったりもするし・・よく分かりません^^;;;
ひょっとしたら政党名をふせてもC党ではなくA党(蓋を開けたら自民党)の主張が一番支持されてたりして;;;
そうだったら処置無しですねぇ
>Lさん(1)
伊藤弁護士がマガ9内で選挙制度についてどういっているか検索してみましたが、民意の「正確な」反映である比例代表制を主とすべきだ、というような主張は確かにされていませんね。
小選挙区制を肯定してもいない代わりに否定もしていません。衆院ではこういう選挙制度だが参院ではこういう選挙制度だ、という中立的な説明だけです。
仰るとおり一票の格差は「選挙区間の」一票の格差だけではないです。とある選挙区内でA党60%、B党40%の得票率だった場合、小選挙区制ではA党100、B党0と評価するわけですから、「各政党投票者間の」一票の格差のない正確な民意の反映とは言えません。これを正確に反映できるのは比例代表制だけです。
一票格差の批判をするなら選挙区間の一票の格差だけではなく、各政党投票者間の一票の格差も批判すべきですね。
こちらの一票の格差の批判(つまり小選挙区制はやめて比例代表を主とすべきというような主張)もどこかで書いておられるだろうと思ってたのですが、少なくともマガ9内では見あたりませんでした(意外でした)
ただ、伊藤弁護士は護憲のトップバッターとも言える法律家ですから、経済同友会の手先、みたいな推測には正直言って私はにわかに賛成しかねるのです。
ですから現段階では、伊藤弁護士の一票の格差の批判は「選挙区間の」一票の格差の批判については正しいけれども、「各政党間の」一票の格差を見落としている点で片手落ちである、という評価をしたいと思います。
で、もう一つの方の話ですが、一旦コメントを切りますね。
>Lさん(2)
全国一区の比例代表制だった場合、当時の彼みたいに国民の支持が高い人物が無所属で立候補したらどうなるでしょう?「一人政党」として取り扱ったら不都合がおきませんか?
仮に政党はA党B党C党の3つあって、議席が100議席だとしましょう。
で、その無所属候補者は国民から大きな支持を受けて善戦し、A党40%、B党30%、C党20%、その無所属候補者が10%を獲得したとします。
するとその無所属候補者は10議席分を獲得したことになります。でもその人は一人しかいません。まさか一人に10議席分の議決権を与えるわけにもいきません。
結局その無所属候補者に必ずどこかの政党に所属しろ、と強要せざるをえなくなります。それもどうなの?と思うのです。
こういう不都合を回避する一案として全国一区比例代表制と中選挙区制の併用制は面白いな、と感じました。
http://kaze.fm/wordpress/?p=171
これは「選挙区間の」一票の格差、「各政党間の」一票の格差、「政党候補と無所属候補」の格差に留意できる案として提唱されています。
私には「この案が絶対一番いいから自信を持ってこれを支持する」とまでの断言はできません。そこまで詳しく選挙制度に精通してるわけではないですから・・・比例代表制もドント方式の他にも複雑なナントカ方式とか色々あるみたいですし。
なので、比例代表制を主とした選挙制度、一票の格差を極力排することのできる制度、無所属でも立候補可能な制度、これらが実現できる制度がいいな、と現段階では考えています。
一人政党として出馬するか、自信があるから「陣笠」を15人名簿に並べておくかは彼の選択だと思います
伊藤先生は立派で偉い人ですし、義務不存在確認訴訟の集会にも講演に来て下さいました。護憲などの運動にもお金・時間・便宜を遣って下さっており、感謝・尊敬しています。とはいえ、種々の伝記とその分析を読めばわかるとおり、全ての点で考え・判断が正しいということはないものですし、意見が一致することもないですし、清濁併せ呑むこともあるでしょうし、大人の事情も、階級的な違いもあるかもしれません。以前、25条をめぐって雨宮さん(転向憲法学者とかな)と論じたとき、えらく厳しく社会権なんて基本的な人権じゃない云々と批判していたので、司法試験系ではそうなのかもしれないが反貧困運動が希望・命綱として見出した25条けちょんけちょんだよーと驚いたことがあります。
とはいえ、2010年に「綺麗なだけの組織なんて生き残れませんよ」のも事実。リテラシーを働かせて、良いところを利用させていただき、怪しい部分には引っかからないようにしていきたいです。小生も、マガ9の「国民会議」のリンクを踏み賛同人をチェックしなければ、単純に大賛成していたと思います。宮内・御手洗・奥谷・よしこたんらが賛同する運動が、反貧困でもあるマガ9にリンクしていることに、伊藤先生が推奨していることに気づいたときには、さすがにクラクラしました。マガ9、苦しいんだなとも強く思いましたが。
>Lさん
政党に所属すると党是に縛られ、国会の議決も基本的に党の決定に従わねばなりません。そういう拘束を良しとしない市民運動家が立候補できる余地を残しておいてもいいかな、と思うのです。
もし反貧困運動から誰か立候補するとしたらきっと無所属でしょう。
拉致問題解決を訴えて立候補した増元さんも無所属でした。(家族会や救う界の体質は非常にいただけない面が大きいのですがそれは置いといてください)
国会で扱うのは貧困問題や拉致問題だけではないといわれればそうなのですが、こういう立候補もあっていいかな、と。
確かに政党の存在を前提としない政治家は初期の議会制民主主義が想定した政治家のモデルなので、政党政治が必然である21世紀の議会政治にはそぐわないでしょうが、裾野は広い方がいいのではないかなと今の時点では思っています。
>小生が興味を持つのは、全国一区単純比例代表制とご紹介のシステムでどちらがより少数者が切り捨てられることなく代表を議会に送り込みやすいのかという点です。
どちらか、と問われればどうなんでしょう・・二つとも現在の小選挙区制と比例代表の並立制よりはるかにマシですが、やっぱり全国一区単純比例代表制非拘束名簿式なのかな?実を言うと複雑で私にもわかりません。比例代表制オンリーにするとしても色々種類があるみたいで、そこまでくるとお手上げですorz
まあ、この辺は私自身考えが固まっているわけではないので、どんな選挙制度が一番良いのか考えていく上での私の中のオプションの一つです^^
10議席分の得票があったのに云々は、無所属立候補アリで比例代表制オンリーにした場合の不都合を例示するための数字の上だけの話ですので・・妙な説明の仕方ですみません(^^;;
一人一票国民会議については、有益な情報を教えて頂いて感謝しています。Lさんに教えて頂かなかったらそのまま大賛成で行くところでした。
伊藤弁護士に限らず、誰に対してもどの団体に対しても是々非々で望む姿勢は大切ですね。
そして一致点を見いだし妥協できる許容範囲内なら妥協することも現実では必要になってきます(共産党はこの妥協がなかなかうまくできないのかな、という感じがします)オールオアナッシングは避けたいです。
国民会議とマガ9は「理念が共有でき共闘できるのなら思想や党派を超えて連帯して運動する」という基本に従ってるのだとは思いますが、それにしても相手は櫻井よしこや経済同友会・・・危険すぎます;;;
必ず裏があると常に警戒しておいた方がいいですね。
>リテラシーを働かせて、良いところを利用させていただき、怪しい部分には引っかからないようにしていきたいです。
これしかないですね。
升永弁護士が参議院選の無効を訴えて提訴しましたね
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100721-00000109-jij-soci
>Lさん・追加
>以前、25条をめぐって雨宮さん(転向憲法学者とかな)と論じたとき、えらく厳しく社会権なんて基本的な人権じゃない云々と批判していたので、司法試験系ではそうなのかもしれないが反貧困運動が希望・命綱として見出した25条けちょんけちょんだよーと驚いたことがあります。
これ、知りませんでした。びっくり。是非読んでみたいので、よければどこにあるのか教えて頂けませんか?
「人権の本質というのは、国家から自由であること、自立した個人であること、そこが出発点であって、あくまでもそれを補うために25条があるわけです。」この論議、筋が良いと思います?
9条と25条について
http://www.magazine9.jp/taidan/003/index03.php
司法試験的、教科書的にはもしかしたら、正しいのかもしれないけど。
政治的には、
>権力の側が25条は大切だよね、福祉は大切だよね、だから国は重要だよね、ということを強調していく
なんてことを、新自由主義・構造改革派の「自・民・み」あたりが言い募ることは、嘘でも言わないように見えます。
最高裁の25条解釈プログラム規定論は、ともかく、小生は、生存を、「健康で最低限度の文化的生活」を全ての住民に保障できないしようともしない「政府」は違憲で正統性をなんら持たない・存在価値なし、単なる巨大暴力団だと思いますけどね。湯浅さんや雨宮さんが説くように、「人間としてそこに存在するだけで、無条件に・無選別に生存権は保証されなければならないし、保障させていくんだ」というのが25条が意味することだと思うし、運動していくところだと思います。
よしこたんは、トンでもですが良い点・マシな点、共有できるところもないことなく、国立大学独立法人化とか、国家秘密法だか住基ネットだかでも佐高さんらと組んで反対運動をしていましたと思います。価値観は相当ずれていますが、斉藤貴男さんが罵倒するタイプの本質的な悪党下劣な人間ではないかもしれません。しかし、宮内や御手洗、奥谷といった連中はまさにこれです。こいつらは、数十万人を惨めな死に追いやり、数百、数千万人を追い込み、替わりに数百兆の金をわたしたちから不当に奪って「私」したうえに、偉そうに「惨めなのはお前たちが無能な屑で自己責任」などと説教を垂れたわけです。
伊藤先生が、反貧困運動にも詳しくまた便宜を図りつつ、どや顔で
>私は「一人一票実現国民会議」という組織の事務局長を担当
するのは、ロジックを突き詰めまくる司法試験予備校のトップ講師だけに小生にはその理路が全く理解できないです。自腹を切って護憲運動を作り出しているのに、選挙制度を都合よく改変しつつ、トンデモ改憲を狙う連中のグランドデザインの一端を担っている、ワンピースを積極的に引き受けているのですから。
まあ、この種の矛盾は、歴史的にはそんなに珍しくないことでしょうが。
>Lさん
う~ん、
う~ん、
う~ん・・
小林センセは置いといて、伊藤弁護士の主張をあえて善意に解釈するならば。
日本では元祖人権たる自由権ですら国民が理解し浸透しきってるわけではないですから(公務員の政治活動の自由や国旗国歌強制問題などを見れば明らか)国民自身がまだそういうレベルでは国の積極的介入を求める25条の強調は危険、という趣旨なのかな?
ちょっと杞憂じゃないのかな、って感じがしますね。
人権の歴史としては小林先生や伊藤弁護士の仰るとおりなのですが、人権の概念も社会の進歩、変化と共に常に進歩し続けるものだと私は思うんですね。
市民革命以後はそれこそ夜警国家で元祖自由権がメインでしたが、やがてそれでは社会が立ち行かなくなり福祉国家に変化し、社会権の概念が生まれたわけで、社会権自体が人権の進歩と共に生まれた新しい人権カテゴリですもん。
小林先生は人権は元祖自由権がメインで生存権等の社会権は補充的存在と捉えてらっしゃるようですが、いささか古いのではないかな、と感じました。小林先生、自由主義的なものの考え方ですけど、これ、結局新自由主義後押ししちゃってますし。(小林先生、編集部にあんな言い方しなくても・・(^^;)
外国人の地方参政権一つとっても、かつてはこれは認められないというのが通説だったけれども、今では地方参政権くらいは認めよう、と言う方が通説に変わってきてます。これはやはりEUなんかに見られるように、世界が段々ボーダーレスになってきていることと無関係ではないですし。(そういえば小林先生は外国人参政権反対と著書では書いています。今は説を変えられたかどうかは分かりませんが)
スウェーデンを初めとする北欧、ヨーロッパの社会民主主義的な社会のありかたを見てると、これからの時代、もう生存権は補充的な権利とは言えないんじゃないかな。
以前25条は具体的権利説にすべきではないか、というエントリーを書いたことがあります。
浦部法穂教授の説にのっとって書いています。
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-371.html
伊藤先生は小林先生に反論していないし相補っている。二人で、編集部の問いかけに反駁、「論破」しています。
あと、
>反貧困運動から誰か立候補するとしたらきっと無所属でしょう
反貧困運動家の定義によりますが、ガテン系連帯の池田さんは、社民党から出馬しています。雨宮さんなら社民かもしれないし、河添さんなら全労連だから共産、鴨さんなら連合だから民主かもしれません。松本さんなら、新党「素人の乱」「貧乏人大反乱集団」ですね。
彼らは、政治は数、数は力ということを最もよく知る存在、でなきゃ労組や団体を作らないし、オルグしないし、世間に呼びかけないし、集会もデモもしないし、切実だからこそ「セクト・上部団体」を超えて反貧困ネットに結集したんじゃないかしら?高踏的な文化人じゃないのですから、ピイピイ言ってるんですから、政策の実現のために数を恃みに行くのはあまりにも当然でしょう。ただ、実際には、無所属にせよ、新党にせよ、既成政党にせよ、出馬すれば、社・共のシェアを食い荒らすことになり、あれこれ棚上げして大同団結していた反貧困ネットは瓦解します。左翼の近親憎悪・内ゲバ体質は宿アみたいですからねえ。「スポック博士の現代診断 なだいなだ訳」という本を読むと、アメリカでも観察されるそうです。お勧め本です。
湯浅さんがネットの表に出ているのは、結果として、彼に政党色がついていなかったからで、彼でないと纏まれなかったからのようです。彼はどのパターンでも議員になれるかもしれませんが、運動をまとめ力を出すには、外から議会や政府に圧力をかけるほうが得策という判断のようですね。実際、政府に直接的に幾許かの影響力を発揮できたわけです。
でも、本当は「人民戦線」を組んで、新党「反貧困ネット」で打って出てほしい。全国各地で、愛知や静岡や大分や群馬や茨城の工場街で、サウンドデモをぶちかまし「生きさせろ、言う事聞くよな奴らじゃないぞ、仕事を寄こせ、休みを寄こせ、御手洗はプリンターインクのふたをしろ、最低時給5000円寄こせ、馬鹿にすんな、万国の労働者、休め、働かないぞお」などと選挙運動し、みんながぞろぞろ集まってきて踊り狂い、さけび回り、よっぱらうさまを想像するとドキドキしませんか。さらに、森達也・森巣博・斉藤貴男・斉藤美奈子・金子勝・水島朝穂・五十嵐仁さんらが立ち上がってくれたら!
>Lさん
人一票国民会議は小選挙区制への布石にされないようには気を付けておいた方がいいですね。
私は湯浅誠さんのスタンスが個人的には好きです^^
http://takashichan.seesaa.net/article/142907804.html
だから無所属の余地があっても良いかも、と感じるのかもしれませんね。別にこだわるわけではありませんが。
9ブロック制はどうだろう
(確か多党制のドイツも、小選挙区と比例代表が並立しているというし。)
西岡参院議長が提示した『選挙区廃止+比例9ブロック制』という案はどうでしょう?
僕は衆参の違いを特徴づけるため、とりあえず導入して、あまりに多党化したら選挙区制を少しずつ入れるというのが持論ですが。
>SPIRIT(スピリット)さん
ガラス細工の八党連立だった細川・羽田内閣も簡単に連立が崩壊していますし。
(比例一本のイタリアもやはり不安定だと聞いたなあ)
もちろん少数意見を取り上げることも大事ですけれど、少数意見を取り上げることと安定性は両方大事な気がします。
ちなみに、比例代表制選挙にかかる費用は・・・小選挙区より高いのかな?
>SPIRITさん
二大政党制について書いていますので、もしよろしければこちらをどうぞ
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-307.html
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-358.html
>ちなみに、比例代表制選挙にかかる費用は・・・小選挙区より高いのかな?
それは私も分かりませんが、もし比例の方が高くつくとしても、それは民主主義のコストだと思います。
参院は6増8減を
神奈川・大阪・兵庫を2増し、
福島・岐阜を2減、
鳥取と島根の合区、
徳島と高知の合区
を行うべきです。
1票の格差は北海道と福井との3.5倍へ縮小されます
衆院は3増10減を
東京を2増、
神奈川を1増、
北海道・青森・岩手・新潟・山梨・福井・徳島・高知・佐賀・鹿児島を1減
すべきです
格差も色々?
移動がある限り、格差を1にする事は不可能だと思います。
選挙方法を変えて比例代表の全国区にしたらいいかも?
それでは、無所属での当選は無理となるかな?
それに「地方ごとに支持する人が違う」という違いが反映されないかも?
では、どうすれば良いのか?格差を他の面から見ると・・・・・・。
人口が多いだけで、多くの当選者を出し、人口多数者の意見が重要視され、
人口少人数者の意見は軽視されがちになる。少数だからと言って、間違った意見
を述べている訳ではない。ただ、どうにも議論がまとまらないから最終決定
として多数決がとられる。
お互いがもっと相手の意見に耳を傾けて、どうだろうか?
となれば、また違った方向になるかも知れない。
でも、いまのところそうなってない。
なら、少数人口地域の意見も同じくらい重要視されるようにする。
つまり、地域ごと(たとえば都道府県ごと)に同数の当選者を出す。
これによって「一票の格差」でなく、地域ごとの「当選者数格差」をなくす。
そうなれば、選挙ごとに格差について考える事もなく、選挙が行える。
実際、一票の格差を問題にしていない国もあるそうですし。。。