政権がチェンジして、私達の社会は何かチェンジしたでしょうか?
- 2010/03/29
- 13:58
政権交代から半年以上たちました。
自公時代から一体政治は、社会はどう変わったのか、お休みしていた間の雑感を徒然に書こうと思います。
自公政権時代に新自由主義、市場原理主義が猛威をふるい、格差と貧困が蔓延し、社会的弱者は「自己責任」の一言で冷徹に突き放される殺伐とした国になりました。
政権交代によりこの流れはすこしでも変わったかといえば、答えはNOです。
これについて大脇道場の友さんが詳しく書いてくださっていますし、たかしズムさんの予言とその検証も当を得ています。
以下にリンクを貼りますので是非目を通してみてください。(たかしさんの「予言」と検証は、更新をサボっている私の「民主党の取った政策や言動の通知表」よりも優れてると思います^^)
◆大脇道場
鳩山政権の六ヶ月と参院選
◆たかしズム「ネトウヨ、バカウヨ、ネット右翼、恥さらし、売国奴、日本の恥」を語るための、たかしのブログ
たかしの予言
検証<たかしの予言>
検証<たかしの予言>その2
景気回復は全く先行きが見えず、失業率は高いまま。
最も緊急性の高い政策の一つ、労働者派遣法改正も骨抜きです。
(すくらむさんの派遣労働者の8割容認し使い捨て温存する政府法案 - 民主党は公約違反やめ派遣法の抜本改正ををお読み下さい)
2009派遣村東京都の冷酷な対応は記憶に新しいですね。
セイフティネットの張り直し、社会保障の充実も遅々として進みません。
後期高齢者制度はそのままだし・・・社会的弱者を切り捨てない社会へチェンジする望みを民主党に託したはずなんですが。
高額所得者の税率を元に戻す(税率を上げる)よう見直すこともなく、大企業の内部留保も見て見ぬふり。
それどころか、大企業法人税を減税するといってみたり、消費税増税の禁を破って手をつけたい欲望がありあり。
事業仕分けするなら軍事費や思いやり予算にまっ先に手を付ければよいものを・・。
沖縄に対するペテン師顔負けの裏切り行為は決して許されるものではありません。激しい怒りを感じます。
もうこの普天間問題だけで民主党は既にアウトと言って良かろうと思います。こんな裏切り行為をする政党には政権交代の担い手となる資格などなかったと言いたいくらいです。
民主党政権は、財界やアメリカ様の方を向いて、国民、特に社会的弱者に目を向けない自公政権と本質が変わらないことがどんどん証明されてきています。
こんな民主と自民の二大政党政治だけはごめんこうむりたいです。
取り調べ可視化法案は見送るし(時効制度の見直しより可視化のほうが先だと思いますが)、君が代日の丸に関しても自公時代と同じく国家主義的色彩は強いままだし・・・あげればきりがありません(ため息)
なんと言っても中井国家公安委員長の朝鮮高校の高校授業料無償化除外の発言は、未だ日本は人権意識の遅れた進歩のない国なのだとしみじみ思い知らせてくれました。閣内ですらレイシズムが公然と大手を振れるのですから。
国連人権差別撤廃委員会はこれを「子どもたちの教育に差別的な影響を及ぼす行為」の一つとして懸念を表明しました。人権後進国であるのは自公時代と変わらないのだという恥を世界に晒したというのに、鳩山内閣からは中井氏更迭のそぶりすらありません。
本当に憤懣やるかたないです。
これについてエントリーを書きたかったものの書けずじまいだったので、いくつかエントリーと資料を引用させていただきましょう
◆朝日新聞
朝鮮学校無償化除外の動きに懸念 国連人種差別撤廃委
◆池田香代子のブログ
高校無償化、朝鮮学校はだめなの?! 前段
高校無償化、朝鮮学校はだめなの?! 後段
◆日弁連ー高校無償化法案の対象学校に関する会長声明
◆ヒューマンライツナウー【声明】高校授業料無償化政策からの朝鮮学校除外に反対する緊急の要請書
そういえば、在特会の京都の朝鮮学校襲撃は政権交代後でしたね。
このときの警察はまるで在特会の用心棒のようでしたが、この警察の上にたつ国家公安委員長はこの中井氏、さもありなん。
橋下氏も予想通り朝鮮学校除外を実に幼稚に挑発的に叫び、マスコミもそれを無批判で垂れ流すのも相変わらずなら、そんな橋下をますます支持する人が多いのも相変わらず。
モンスター首長(←村野瀬さんお借りしました)を拍手喝采する社会風潮は変わっていないのです。
残念ながら政権がチェンジしても、本質的な部分は何もチェンジしていないと評価せざるを得ないでしょう。
予想されていたこととは言え、これでは政権交代の意味がありませんね。
特に私が言っておきたいのは、政治、政権だけではなく、市民社会の風潮、意識自体もさほど変わっていない、ということです。自己責任論がもたらした殺伐とした社会の空気がちっともチェンジしていないのです。
国民全体の意識が、弱者を自己責任で切り捨てるのがあるべき社会の姿ではなく、こぼれ落ちるものを救う網を張り相互扶助するのが社会の機能だという認識にはっきりと転換してきていないように感じます。
こういう殺伐とした風潮は朝鮮学校を無償化から排除するという冷酷なレイシズムとも結びつきやすく、社会全体の人権意識はますます停滞又は後退していくでしょう。
政治と社会の意識、両方はお互い連動しています。
政治が質的に進歩しなければ社会の空気も変わらないし、私達一人一人市民社会レベルの意識が変わらなければ政治を変える力は生まれないでしょう。
変わらない政治、変わらない社会の閉塞感
民主党に失望し、だけども自民にも愛想をつかして焼けぼっくいに火はつかない。そんな有権者が希望を託す先は、橋下氏や舛添氏のような急進的なポピュリストである気がしてなりません。
ファシズムを呼ぶ時限爆弾のタイマーは政権交代によっても止まらず、そのままチクタク進んでるような不安を感じるのは私だけではないと思います
自公時代から一体政治は、社会はどう変わったのか、お休みしていた間の雑感を徒然に書こうと思います。
自公政権時代に新自由主義、市場原理主義が猛威をふるい、格差と貧困が蔓延し、社会的弱者は「自己責任」の一言で冷徹に突き放される殺伐とした国になりました。
政権交代によりこの流れはすこしでも変わったかといえば、答えはNOです。
これについて大脇道場の友さんが詳しく書いてくださっていますし、たかしズムさんの予言とその検証も当を得ています。
以下にリンクを貼りますので是非目を通してみてください。(たかしさんの「予言」と検証は、更新をサボっている私の「民主党の取った政策や言動の通知表」よりも優れてると思います^^)
◆大脇道場
鳩山政権の六ヶ月と参院選
◆たかしズム「ネトウヨ、バカウヨ、ネット右翼、恥さらし、売国奴、日本の恥」を語るための、たかしのブログ
たかしの予言
検証<たかしの予言>
検証<たかしの予言>その2
景気回復は全く先行きが見えず、失業率は高いまま。
最も緊急性の高い政策の一つ、労働者派遣法改正も骨抜きです。
(すくらむさんの派遣労働者の8割容認し使い捨て温存する政府法案 - 民主党は公約違反やめ派遣法の抜本改正ををお読み下さい)
2009派遣村東京都の冷酷な対応は記憶に新しいですね。
セイフティネットの張り直し、社会保障の充実も遅々として進みません。
後期高齢者制度はそのままだし・・・社会的弱者を切り捨てない社会へチェンジする望みを民主党に託したはずなんですが。
高額所得者の税率を元に戻す(税率を上げる)よう見直すこともなく、大企業の内部留保も見て見ぬふり。
それどころか、大企業法人税を減税するといってみたり、消費税増税の禁を破って手をつけたい欲望がありあり。
事業仕分けするなら軍事費や思いやり予算にまっ先に手を付ければよいものを・・。
沖縄に対するペテン師顔負けの裏切り行為は決して許されるものではありません。激しい怒りを感じます。
もうこの普天間問題だけで民主党は既にアウトと言って良かろうと思います。こんな裏切り行為をする政党には政権交代の担い手となる資格などなかったと言いたいくらいです。
民主党政権は、財界やアメリカ様の方を向いて、国民、特に社会的弱者に目を向けない自公政権と本質が変わらないことがどんどん証明されてきています。
こんな民主と自民の二大政党政治だけはごめんこうむりたいです。
取り調べ可視化法案は見送るし(時効制度の見直しより可視化のほうが先だと思いますが)、君が代日の丸に関しても自公時代と同じく国家主義的色彩は強いままだし・・・あげればきりがありません(ため息)
なんと言っても中井国家公安委員長の朝鮮高校の高校授業料無償化除外の発言は、未だ日本は人権意識の遅れた進歩のない国なのだとしみじみ思い知らせてくれました。閣内ですらレイシズムが公然と大手を振れるのですから。
国連人権差別撤廃委員会はこれを「子どもたちの教育に差別的な影響を及ぼす行為」の一つとして懸念を表明しました。人権後進国であるのは自公時代と変わらないのだという恥を世界に晒したというのに、鳩山内閣からは中井氏更迭のそぶりすらありません。
本当に憤懣やるかたないです。
これについてエントリーを書きたかったものの書けずじまいだったので、いくつかエントリーと資料を引用させていただきましょう
◆朝日新聞
朝鮮学校無償化除外の動きに懸念 国連人種差別撤廃委
◆池田香代子のブログ
高校無償化、朝鮮学校はだめなの?! 前段
高校無償化、朝鮮学校はだめなの?! 後段
◆日弁連ー高校無償化法案の対象学校に関する会長声明
◆ヒューマンライツナウー【声明】高校授業料無償化政策からの朝鮮学校除外に反対する緊急の要請書
そういえば、在特会の京都の朝鮮学校襲撃は政権交代後でしたね。
このときの警察はまるで在特会の用心棒のようでしたが、この警察の上にたつ国家公安委員長はこの中井氏、さもありなん。
橋下氏も予想通り朝鮮学校除外を実に幼稚に挑発的に叫び、マスコミもそれを無批判で垂れ流すのも相変わらずなら、そんな橋下をますます支持する人が多いのも相変わらず。
モンスター首長(←村野瀬さんお借りしました)を拍手喝采する社会風潮は変わっていないのです。
残念ながら政権がチェンジしても、本質的な部分は何もチェンジしていないと評価せざるを得ないでしょう。
予想されていたこととは言え、これでは政権交代の意味がありませんね。
特に私が言っておきたいのは、政治、政権だけではなく、市民社会の風潮、意識自体もさほど変わっていない、ということです。自己責任論がもたらした殺伐とした社会の空気がちっともチェンジしていないのです。
国民全体の意識が、弱者を自己責任で切り捨てるのがあるべき社会の姿ではなく、こぼれ落ちるものを救う網を張り相互扶助するのが社会の機能だという認識にはっきりと転換してきていないように感じます。
こういう殺伐とした風潮は朝鮮学校を無償化から排除するという冷酷なレイシズムとも結びつきやすく、社会全体の人権意識はますます停滞又は後退していくでしょう。
政治と社会の意識、両方はお互い連動しています。
政治が質的に進歩しなければ社会の空気も変わらないし、私達一人一人市民社会レベルの意識が変わらなければ政治を変える力は生まれないでしょう。
変わらない政治、変わらない社会の閉塞感
民主党に失望し、だけども自民にも愛想をつかして焼けぼっくいに火はつかない。そんな有権者が希望を託す先は、橋下氏や舛添氏のような急進的なポピュリストである気がしてなりません。
ファシズムを呼ぶ時限爆弾のタイマーは政権交代によっても止まらず、そのままチクタク進んでるような不安を感じるのは私だけではないと思います
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