ああ、やっぱり・・というwebニュースがありました。
新型インフルエンザ、寝屋川で“パンデミック”状態 (夕刊フジ)
国内初の新型インフルエンザ感染者が出た大阪府寝屋川市の高校と同市への“攻撃”がネット上で続いている。13日には、同市にクレームの電話が多く寄せられていることが明らかになったが、ネット上では感染が確認された直後から高校名が暴露され、中傷は日増しにエスカレート。高校生らの「停留」措置は15日夕方にも解除される見込みだが、さらなる「炎上」も懸念される。
今月9日、厚生労働省が高校生らの初感染を発表した直後からネット上には高校と市の対応を批判するコメントが書き込まれ始めた。
大手掲示板などには、≪税金使ってウイルス輸入?何やってんの?≫≪無神経にもほどがある≫≪日本にウイルスを持ち込んだこの引率教師は、はやく責任取ってください≫など、引率教諭が生徒にマスクを着用させなかったことや、早期に帰国させなかった高校の対応を批判する書き込みがあふれた。中には高校の偏差値や進学率など、関係のない情報を攻撃材料にする書き込みもあった。
マスコミの対応が火に油を注いだ面も強い。厚労省の発表後、生徒が通っている高校には報道陣が殺到。「高校の前に(報道陣が)集まり、目につく生徒らに手当たり次第に声をかけまくってました。感染した生徒らがそこにいるわけちゃうのに…。まるで犯罪者みたいな扱いでしたよ」と寝屋川市の市政関係者は憤る。
【「賠償しろ」理不尽な要求も】
市や高校、府教委に直接、批判の電話をかける者も現れた。電話は12日までに市に51件、府教委と学校には100件超が寄せられ、多くは市や学校の対応を非難するものだった。「なんで、あんな高校が留学するのか」などという根拠のない批判や「謝れ」「賠償しろ」など、脅迫めいた理不尽な要求をする者もいたという。
そもそも今回の研修旅行は、寝屋川市とカナダのオークビル市が姉妹都市であることから実施されたもの。同じ縁で、4年前からカナダの大学と学術交流協定を結んでいる同市内の大学にも騒動の余波は及んだ。
「12日に向こう(カナダ)からの留学生を受け入れる予定だったんですが、ギリギリで延期を決定しました。カナダでは日本ほど大々的に新型インフルエンザの報道はされていないようで、延期の判断を当初は不思議がっていましたが、高校前に群がる報道陣の写真を送って事情を説明すると納得しました」(大学広報)
思わぬことで“知名度”が上がってしまった寝屋川市と同校。「停留解除」後にどうなるのか、まだ予断を許さない。
([ 2009年5月14日17時00分 ] )
新型のウィルスを侮ってはいけないと思いますし、たとえウィルスの侵入を遅らせるだけの効果しか無いとしても、用心に用心を重ねて水際でくいとめる努力はないよりはましかもしれません。
しかし、
初めての感染者が見つかる前から国内の過剰反応の例はいくつかある。外国に行っただけで出社や登校しないよう求められたり、食料備蓄を呼びかける放送局まであった。医師の古川俊治参院議員が国会質問で「大流行に備えてベッドを空けるため、緊急でない手術は延期するなどの措置がとられた病院もある。過剰反応では」とただすほどだ。(中日新聞より)
ここまでくると強い警戒というより、もはや冷静で科学的な判断力を失っているように見えます。
新型インフルエンザは弱毒性。他のインフルエンザだって毎年死者は出ますし、ウィルスが進化する可能性があるのは同じです。
つまり今までのインフルエンザ同様、人混みを避ける、手洗いうがいの励行
これを心掛けて推移を見守り、普段通り生活すればいいこと。
なのに連日マスコミは、トップニュース扱いでやたらに不安を煽りたてるヒステリックな報道を続けてきました。パニックに陥れたいのかしら?
そんなことしたら、今のニッポン、一斉によってたかって感染者を犯罪者扱いするに決まってます。
案の定、上記の新聞記事にあるように、大阪の高校生や教員は悲惨な事になってしまいました。
引率教諭が生徒にマスクを着用させなかったことや、早期に帰国させなかったって、そんなこと非難されても。
交通網が発達した現代において、日本だけ完全にウィルスをシャットアウトするなんてまず不可能です。感染した人の責任だと非難や差別の的にするのは、まさに魔女狩りそのもの。
今までも横浜なんか、陽性の疑いがあるだけで大騒ぎ。ほとんど患者の特定ができそうな人権侵害ぎりぎりの報道だったのではないでしょうか。
結局陰性だったのですが、陰性だった人でも「こんな時期に海外など、疑われるようなことをする方が悪い」と逆ギレ攻撃されかねない雰囲気が今はあります。
ふと、イラク人質事件で人質になった3人にたいする酷いバッシングを思い出しました。
最近では草なぎさん。
その前はカルデロンさん一家。
常に吊し上げる対象を手ぐすね引いて待ちかまえてる。
なにかあればここぞとばかりに集団叩きが殺到する。
ほんとに凄い殺伐とした社会ですね。
きっとこのインフルエンザ騒ぎが収まる頃には、マスコミの過熱報道や、社会からのヒステリックなバッシングについて、一応反省の弁が聞かれるのでしょう。
でもきっとまた同じ事を繰り返す・・・に1000G賭けてもいいと思います(苦笑)
[これを書いた後の追記]
神戸で国内初、人から人への感染者が出たようです。
感染した人の家族は偏見の目で見られて犯罪者の家族のように肩身の狭い思いをしていないでしょうか。
これから感染する人も増えると思いますが、口が裂けても「新型インフルエンザにかかっちゃって」なんて言えないでしょうね。嫌がらせや村八分の対象になりそうで。
こんな対応、外国じゃありえないでしょう。今回のインフルエンザで、パンデミックが起きる前にすでにパニックに陥ってるのは日本だけではないかしら。
異常、の一言です。
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