政府の戦争法案を可決させるためにわざわざ無意味な「対案」を出す維新の党は、後に「ファシズムへの先導者」と誹られるでしょう #維新は対案を提出するな #維新は採決に応じるな
- 2015/07/04
- 15:00
既にこちらのブログが指摘されてるので、ご紹介
<Everyone says I love you !>
●「安保」法制=戦争法案 「野党」橋下維新の党は対案を出して「与党」公明党と同じ役割を果たす。
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/3e4d646ea06691d5f3fc728c8cc41a7f
<みんなどこか変わってるから大丈夫>
●戦争法案関連…維新の対案の正体は
http://d.hatena.ne.jp/mzponta/20150703/p2
<村野瀬玲奈の秘書課広報室>
●自民党が採決を狙う違憲の戦争法制。維新の対案主義は自民へのアシストで最低。「対案」は「専守防衛の徹底と、違憲政権自民の退陣」でよい。
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-6487.html
今朝、私がしってるだけで三つの新聞社がこれに危機感を示していたことを記録しておきます。
●維新「安保」対案 「違憲」立法に手貸すな 2015年7月4日 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015070402000141.html
維新の党の安全保障法制の独自案は政府案との隔たりが大きく、与党側が法案の実質的修正を受け入れるか否か不透明だ。「違憲」と指摘される政府案の採決に手を貸すだけにならないか、心配だ。
維新の党はきのう、政府が提出した安全保障法制関連法案の対案となる独自案を自民、公明、民主三党に示し、安倍晋三首相は衆院特別委員会で「党と党でしっかりと議論されることを期待したい」と、与党と維新との修正協議入りへの期待感を表明した。
維新の独自案は理解できる部分もある。例えば、政府案で「存立危機事態」での行使を認めている集団的自衛権である。
維新案はこれを認めず、日本有事以外で自衛権の行使ができるのは、日本防衛のために活動する外国軍が攻撃され、日本も攻撃される明白な危険がある「武力攻撃危機事態」に限るとしている。
憲法で認められた個別的自衛権が行使できる範囲を見直すことで対応しようとしたのだろう。
個別的自衛権の安易な拡大には反対だが、実際に攻撃される明白な危険を武力行使の要件とすることは、日本の存立が脅かされるとか、国民の生命、自由、権利が根底から覆されるといった政府案の曖昧な要件よりはましである。
また、外国軍に対する後方支援でも「周辺」という地理的限定や「後方地域」「非戦闘地域」という概念を維持するのも妥当だ。
政府案を「憲法違反」と指摘した小林節慶応大名誉教授らが「個別的自衛権の範囲内に収まっている」と、維新案を「合憲」と評価していることも首肯できる。
政府、維新両案の隔たりは大きく、与党側が実質的な法案修正に応じるのは難しいだろう。にもかかわらず、維新との協議に前向きなのは政府案の早期成立に向け、維新から協力を得る狙いがある。
維新が審議拒否や採決を欠席しなければ、政府案への賛成が得られなくても、与党単独の強行採決という批判は避けられるからだ。
維新は今国会で、野党が「一生派遣の人が増える」として反対している労働者派遣法改正案の採決に応じ、結果的に、衆院通過に協力した経緯がある。
憲法学者の多くや、世論調査では国民の過半数が「憲法違反」と断じる政府の安保法案である。
集団的自衛権の行使や戦闘現場近傍での後方支援という「違憲」部分の修正を勝ち取ることなく、政府案の採決に手を貸すだけであってはならない
●維新の対案―解釈改憲に手を貸すな 2015年7月4日(土)付 朝日新聞
http://www.asahi.com/paper/editorial2.html
維新の党が安全保障関連法案の対案をまとめ、自民、公明、民主各党にそれぞれ示した。
重要政策をめぐって野党が自らの案を示し、より良い法案をめざすことは大事な仕事だ。
対案の中身をみても、集団的自衛権を限定容認した閣議決定に反対し、政府案に比べ憲法との整合性に配慮した抑制的な内容であり、議論に値する。
問題は、維新がいまこの時期に対案を出すことの政治的な意味である。
安倍内閣による集団的自衛権の行使に反対なら、政府案の早期の衆院通過に手を貸す結果になってはならない。
すでに政府与党は、15日の衆院特別委員会での採決に向けて動き始めている。とはいえ、与党だけで強引に採決を急げば、法案に反対している世論の反発を買いかねない。
だから維新に対しては、法案に反対でもいいから、とにかく採決に出席してほしい。政府与党にはそんな期待が強い。
実際、維新は今国会で、労働者派遣法改正案をめぐって与党と修正協議をしたうえで、衆院採決を容認しながら、政府案には反対するという分かりにくい対応をした。今回も与党との修正協議の行方によっては、同じ道筋をたどりかねない。
だが政府案には、維新自身が言うように根本的な問題が多すぎる。
日本の安保政策を根底から大転換する法案に対し、広範な世論が「憲法違反の疑いがある」「国民への説明が丁寧ではない」と懸念を深めている。
維新に求めたい。
いまなすべきことは、こうした国民の疑念や不安の声にこたえ、対案の中身について徹底的に議論していくことだ。
とりわけ集団的自衛権ではなく、従来の個別的自衛権の延長線上で対応しようとしていることは政府案と根本的に異なる。
政府案が集団的自衛権の行使を限定的にでも容認するものである限り、採決に応じるべきではない。昨年7月の閣議決定については、明確に撤回を求めるのが筋である。
こうした議論を深めていってこそ、解釈改憲を認めないための野党の共闘が意味を持つのではないか。
対案で議論の充実を装いながら、与党主導の土俵に上がり、形ばかりの審議をへて早期採決を後押しする――。
政府与党の期待にこたえ、維新が党利党略のような動きをすることになれば、政府案への懸念を深める国民への重大な背信となる。
●新安保法制 維新の対案 与党を利してはならぬ 07/04 08:55 北海道新聞
維新の党はきのう、安全保障関連法案の対案を自民、公明両与党と民主党に示し、事実上、各党との修正協議に入った。
対案は政府が集団的自衛権行使の要件とする「存立危機事態」に代え、要件を厳格化した「武力攻撃危機事態」を新設する。
政府が想定する中東ホルムズ海峡での機雷掃海など経済的危機を理由とした武力行使は認めない。
だが日本への攻撃がないのに武力行使を認める点では政府案と大差なく、違憲の疑いは残る。
政府・与党は関連法案を15日に特別委員会で採決、16日の本会議で可決、衆院通過させる構えだ。
維新が対案を示すこと自体に異論はない。
しかし与党と修正協議をまとめたり対案を国会に提出したりすれば、与党単独の採決を避けたい安倍晋三政権を結果的に利することにつながりかねない。慎重に判断すべきだ。
武力攻撃危機事態は《1》条約に基づき日本周辺で日本防衛のために活動している他国軍への武力攻撃が発生《2》これにより日本に外部からの武力攻撃が発生する明白な危険がある―事態と規定した。
維新は集団的自衛権の行使ではなく、個別的自衛権の拡大であり、合憲だと説明している。
だが日本への武力攻撃に対する必要最小限度の反撃のみ認められるとしてきた従来の政府の憲法解釈を逸脱しているのは明らかだ。
理解できないのは対案の扱いをめぐる維新執行部の態度である。
松野頼久代表は先の党首討論で、与党との「修正協議に応じるつもりは全くない」と言明したはずだ。なぜ方針転換したのか。
安倍政権との協調路線を模索する大阪選出議員らは、対案の早期国会提出に前のめりだ。
提出すれば、与党が強引な国会運営をした場合でも、維新は審議や採決を拒否しにくくなるのではないか。
安保関連法案をめぐっては、政府が憲法学者らの違憲との指摘に十分反論できず、11本に上る関連法案の具体的な中身についての議論はほとんど行われていない。
国民の理解も進まず、今国会での成立に反対する声が強い。
16日に衆院通過を図ろうという政府・与党の方針は極めて乱暴であり、到底容認できない。
維新は他の野党と連携し、政府案の問題点を徹底的に洗い出すことで廃案に追い込むことに全力を挙げるべきだ。
@Epsilon273 維新は野党として決議に出席して、「単独強行採決じゃない」というポーズを作りに加担するだけです。
派遣法改悪の時と同じパターンですね💢
@akiharahaduki
— Keiichi Okamoto (@keiichi__) 2015, 7月 2
橋下が相手を煙に巻く詭弁術でこのんで使う「対案を出せ」論法にはこんな使い方もあったのね・・・などと感心してる場合じゃありません
最初にご紹介したブログも揃って指摘しているとおり、
憲法違反のモノを出してきたらそれに対する応答は「それを引っ込めろ」です。わざわざ別案作ってを対案として出す理由も必要もありません
なのにわざわざ「対案」を出す狙いは一つしかありませんね
「政府、維新両案の隔たりは大きく、与党側が実質的な法案修正に応じるのは難しいだろう」のはずなのに、自民党が維新の「対案提出」を大歓迎してるのも、維新のおかげで単独強行採決という形式をとらずにすみ、その批判を避けられるからです。
橋下氏は大阪都構想が住民投票の結果敗北したことを受け、任期満了で市長を辞め政界も引退すると表明しました。
喜びの声も多かったのですが、私は、とてもでないけど浮かれた気分にはなれませんでした。
あっさり前言をひっくり返すこと20000%の権力の亡者がこのまま大人しく引っ込むはずはないと確信してましたから。
6/14に行われた橋下と安倍の密談はこれでしたね。
橋下は引き替えに何を約束して貰いましたか?大臣の椅子ですか?
橋下が大臣になれば、安倍にとっては鬼に金棒、しかし国民にとっては、なんとかに刃物的な危険きわまりない状況、それだけでもう日本から脱出したくなるほどです。
ポピュリスト橋下は日本のファシズムを加速させる触媒、というか原動力のような存在で最も危険視すべき男だと以前書いたことがありますが、その通りになっていますね
もちろん日本ファッショ化の親玉は首相である安倍ですが、橋下率いる維新の協力無しには戦争法案は成立にこぎ着けるのは困難なところまで追い詰められていたのですから。
野党を自称するくせに、これは裏切り行為、利敵行為でしかありません。野党を名乗ることは「詐称」です。
明白に違憲の立法を許すか許さないか、立憲主義を破壊するか破壊しないか、日本が今後とも民主主義国家を名乗れるかそれとも民主主義国家の看板を下ろすか、その瀬戸際なのです
対案を出すことは、日本を法の支配を踏みにじる独裁国家への変身を完了させる最後の一押し、といって良いでしょう
そんなことを決して許すわけにはいきません
てか、橋下さん、あなたまだ大阪市長なんだから、市長の仕事しなさいよ
市役所にちっとも登庁してないでしょう?
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