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オランダレポート最終回ー(真面目編)

  •  2009.11.30 06:49
11月30日(月)

あえばハッピー!!のあえば直道です。

ここ数十年間の、オランダの劇的な変化を見続けてきた、現地の有識者からは
「単に参政権を与えたことだけが今日のオランダの混乱の原因ではない。
入口である移民受け入れの基準の甘さが、政府の最大の失敗だった。
一人の入国を認めると、やが本国から家族を呼び寄せ、オランダ語を話さずに
済むイスラム・コミュニティーを、彼らは次々と増殖させていった。
オランダは、これまで、さまざまな異文化を受け入れ、融和させることに成功して
きたつもりだった。しかし、イスラム文化には通用しなかった。ムスリム達は、
同性愛やドラッグを容認するオランダの前衛的な思想を全く受け入れようとしない。
政府の認識が甘かったのだ。 彼らは、年を追うごとに強硬になり、原理主義化が
加速している」と教えてくれました。

また「ムスリムの台頭に慌てて対応した政府は、最近、移民受け入れのハードル
を引き上げた。しかし、それは同時に優秀な外国人の入国(技術者や学者)の
入国をも阻むことになり、やがてオランダの衰退につながる、というジレンマも
抱えている」と語ってくれた方もいました。

この点、少子化対策に悩む我が国が、移民を今後受け入れるにあたって、
基準をどうするかを考える意味でも、教訓となりそうです。

また、今回、得た情報では、参政権を得たオランダのムスリム達が、
次の段階として、現在、望んでいるのが、イスラーム政党の誕生だということが、
世論調査の結果、明らかになったそうです。

移民文化のキャリアでは、ある意味で日本は「赤子状態」です。

明確な侵略意図を持った中国共産党のような手練れと対峙する知恵をもつため
にも、ムスリムを抱えて揺れるオランダのような国の存在は、来たるべき
日本の未来を考えるための、実に大きな材料だと、感じます。
                                     直道
  091127_オランダの街


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