【 引用記事 1 】
アマゾン、「Kindle Fire HD」と「iPad mini」の比較広告をトップページに掲載/CNET Japan/2012.10.29
副業としてタブレット事業を展開するAmazonは米国時間10月28日、ホームページを刷新し、Appleがほんの数日前に発表した「iPad mini」と「Kindle Fire HD」を大々的かつ露骨に比較する広告を掲載した。広告には特大の活字書体で「Much More for Much Less(より多くの機能をより安い価格で)」と書かれており、Amazonが消費者にどちらを選んでもらいたいと考えているかは明白だ。もちろん、それはKindle Fire HDだ。
Amazonの考えでは、その根拠の大部分は視覚的な機能である(価格もそうだ)。Kindle Fire HDの「驚異的」なディスプレイが表示できるピクセル数は、iPad miniとその「標準的な低解像度」ディスプレイより「30%多い」。それを理解しやすいように、Amazonはそれぞれのタブレットのピクセル数を明示している。Kindle Fire HDは216ppi(1インチあたりのピクセル数)で、iPad miniは163ppiだ。
Amazonはその仕様表の性能を訪問者のリビングルームに届けるために、Kindle Fire HDを利用すると「HD画質の映画やテレビを視聴」できる、とはっきり述べている。その点に関して、iPad miniの性能は不十分だ、とAmazonは明言する。同社によると、Kindle Fire HDはスピーカーとWi-Fiに関しても、iPad miniより優れているという。
Amazonは、199ドルのKindle Fire HDを訪問者が「shop now(今すぐ購入)」できるリンクを提供しているが、329ドルのiPad miniについては、そのようなサービスを提供していない(訪問者がこの価格の差を見落とさないように、それぞれのデバイスの価格は大きな文字で記載されている)。
( アマゾン、「Kindle Fire HD」と「iPad mini」の比較広告をトップページに掲載/CNET Japan/2012.10.29 )
【 引用記事 2 】
しかし、"小型タブレット" ジャンルにおける "三国志の戦国時代" では、誰がどのような戦略戦術を駆使して攻略して行くのであろうか? しかもこの時代には、既に "諸葛孔明(=ジョブズ氏)" はいない ...... (2012.10.30)
<こうした古い技術はわれわれを引き戻そうとする。われわれの歩みに抵抗する錨なのだ。こうしたものはすでに役目を終えていると思う......>
という、 "光学式ドライブを廃止" した理由は、まことに御もっともではある。
しかし、その代替に、ユーザーが得る新たな具体的メリットが提示されないならば、"キレイ事の理屈" として響く余地が消えない。
Apple の魅力顕示は、"引き算" よりも "足し算" で、"足し算" よりも "掛け算" で発揮して欲しいと考えるのが Apple ファンなのではなかろうか......。
もし "引き算" を始めたとしても、"理由説明" なんぞしてはいけない。そうするだけで "説明・理由" が必要なことを、逆に世に知らしめるだけだからだ。
ユーザーに対しては、"理由説明" が不要であるような "Something Good" を提起すれば良いだけのことではないか! ジョブズ氏のデザインに "言い訳" があったかだろうか! と言いたいのである......。
アップル幹部、新Mac製品で光学式ドライブを廃止した理由を説明/CNET Japan/2012.10.27
Appleが最新製品を立て続けに発表した直後、同社のワールドワイドマーケティング担当シニアバイスプレジデントであるPhil Schiller氏は、新しい「MacBook」と「iMac」で内蔵光学式ドライブを廃止した件について説明した。「こうした古い技術はわれわれを引き戻そうとする。われわれの歩みに抵抗する錨なのだ。こうしたものはすでに役目を終えていると思う。競争相手は古い技術を手放すことを恐れているが、われわれはより優れた解決策を見つけ出そうとしている。顧客はわれわれに大きな信頼を寄せてくれている」と、Schiller氏はTIMEの取材に対して語った。
Schiller氏はまた、Apple製品に使われているソリッドステートドライブ(SSD)について、回転式機構を持つディスクドライブより信頼性が高いと述べた。Appleは79ドルのUSB光学式ドライブを提供しているが、当然ながら、映画やアプリなどのデジタルコンテンツは「iTunes Store」などからオンデマンドで入手することを勧めている。
TIMEのHarry McCracken氏から低価格の「Mac」の開発について尋ねられたSchiller氏は、「Apple製品に付いている値段が高くないことを、消費者は理解するようになっている。われわれが製品に込めた価値に基づいて付けられた値段だ」と答えた。とはいえ、非常に大きな利益を得られる価格付けがされているからこそ、Appleという会社がここまで高く評価されているのも事実だ。
Schiller氏は、Appleの提案する価値が消費者に受け入れられていることを示す例として、「iPad」が1億台以上売れたことを挙げた。
Apple が、"マイナー・チェンジ" と "マイナス・チェンジ(?)" に傾注し始めたとなると、追撃各社が胸を撫で下ろすことになるのかもしれない ...... (2012.10.28)
まさに、アップル "iPad mini" の発表に照準を合わせたかたちで、Amazon が、一連の "Kindle" チーム製品の "予約受付販売" を開始し、コンテンツ・ストアの "Kindleストア" のオープン( 10月25日 )を公表した。
アップル "iPad mini" の発表を踏まえた "スケジュール・イベント(!?)" であることは明らかだ。
その "価格設定" が注目されていた "iPad mini" は、<価格は329ドルからと、予想より高めに設定>( ◆参照 価格設定が注目されたアップル"iPad mini"!高めの"329$~"設定で懸念される向きも?/AdhocBlog/2012.10.25 )されたわけだが、その発表された "価格設定" の高低にかかわらず、今回の Amazon による一斉公表はスケジューリングされていたのであろう。
それにしても、この "矢継ぎ早の公表" は、"小型タブレット販売戦争" 開始の "狼煙(のろし)" の観がある。
日本での、一連の "Kindle" チーム製品発売を待ちかねていた "Kindle ファン" たちの心もちを掻き立てるとともに、上記ブログでも懸念した "iPad mini" のアップル陣営にも少なからぬ "揺さ振り" を掛けているものと推測される......。
これでいよいよ、"小型タブレット" ジャンル、あるいは "電子書籍" ジャンルでの "Apple/Amazon/Google" トライアングル・バトルが始まることになる......。
親愛なるお客様へ/amazon/2012.10.24
Kindleの登場から5年が経ちました。当時からの設計思想は、Kindleを意識せずに読書に没頭できるようにする事でした。それからの5年間、毎年世界で最も売れている電子書籍リーダーに選ばれていることをとても嬉しく思います。
昨年にはKindle Fireを発表しました―アプリ・ビデオ・音楽・本・雑誌・ゲーム・インターネットなどが楽しめるフルカラーの美しいタブレットです。今までで最もご好評いただいた商品で、Amazon で販売されている何千、何百万もある商品の中で、最も売れている商品です。
この度、ついに日本のお客様にそのKindleの最新版をご紹介できることになりました。世界で最も売れている7インチタブレットのKindle Fireの後継機種―Kindle Fire HD―と、今までの電子書籍リーダーの最高傑作―Kindle Paperwhiteです。
Kindle Fire HDは鮮やかな1280 x 800の独自HDディスプレイをはじめ最高速Wi-Fi、専用ドルビーオーディオ、高速プロセッサーとグラフィックスエンジン、16GBのストレージ、連続11時間使用可能なバッテリーを搭載し、豊富な本・漫画・音楽・アプリ・ゲームのコンテンツと併せて最高のエンターテイメント体験をお楽しみいただけます。近日開始予定のAmazon Androidアプリストアも楽しみにしてください―日本経済新聞電子版、ファイナルファンタジーIII、パズル&ドラゴンズなど人気アプリを続々とご提供します。Kindle Fire HDは16GB版が15,800円、32GB版が19,800円です。また、前世代機と比べてプロセッサーを高速化し、メモリを倍増、電池容量を増量した新しいKindle Fireも12,800円で販売致します。
Kindle PaperwhiteとKindle Paperwhite 3Gは世界で最も先進的な電子書籍リーダーです。Kindle Paperwhiteをご覧になれば驚かれる事でしょう―高解像度、高コントラストなタッチスクリーンと革新的なフロントライト、最大8週間の長時間バッテリーで、公園でも寝室でも、最高の読書体験を可能にします。Kindle Paperwhiteは日差しを反射しない、紙のようなディスプレイを採用し、丁寧に作りこんだ日本語フォントがくっきりと、自然に表示されます。213グラムと軽量で、片手で長時間持っていても疲れません。Kindle Paperwhite は8,480円、Kindle Paperwhite 3Gは月額料金・契約不要の国内無料3G接続付きで12,980円です。
新しく発表したKindleストアでお買い物をしてみてください。5万冊を超える日本語書籍の中に、オリコン週間ランキング入りしている書籍・文庫・漫画が最も多く揃っています―『光圀伝』、『ツナグ』や『テルマエ ロマエ』シリーズ、人気作家の大沢在昌、貴志祐介の本も取り揃えています。夏目漱石、太宰治、宮沢賢治をはじめとする文豪の名作など1万冊以上の日本語書籍も無料でお楽しみいただけます。もちろん、世界的ヒット作を含む英語・その他言語での書籍も140万冊以上ご提供します。
Kindle Fire HDとKindle Paperwhiteは抜群のハードウェアを搭載しています―これ以上良いものはありません。ただ、私たちが本当に知って欲しいのは、Kindleはサービスでもあるという事です。Kindleはソフトウェアをインストールする必要もなく、初期設定も不要です。端末から直接コンテンツをワイヤレスで購入・ダウンロードできます。端末自体の素晴らしさに加えて、 圧倒的なコンテンツの品揃え、マルチプラットフォームでの対応、世界中のお客様に信頼されているカスタマーサービスを通じて、これらの商品が世界で最も優れたタブレットと電子書籍リーダーだと感じて頂ける事を心から願っています。
Amazon をご利用いただき、ありがとうございます。
Jeff Bezos
創設者兼CEO(取締役社長)
それにしても、"情報" 操作の分秒という寸時を競う "ネット時代" ならではの "販売戦略" をまざまざと見せられた経緯であった ...... (2012.10.25)