2015年の年間ベストアルバムをセレクトしました!
今年はあまり音楽を聴く事ができなかったため、枚数を5枚に絞らせて頂きました。
次点①LORNA『London's Leaving Me』
タイトルトラックである下記の曲があまりにもかっこよすぎるばかりに、アルバム全体のメルヘンチックな雰囲気との均衡が損なわれてしまった印象をどうしても受けてしまいました。
とはいえ、朴訥としたフォーク・ソングと、夜の煌びやかな町並みの暖かさを想起させるストリングスとの調和は、このバンド独自の素晴らしさです。
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次点②MarcoMarche『Warm House』
ジャカルタのKings of Convenienceと称するに相応しい、男女デュオによるアコースティック・ユニットのデビュー盤です。
バンド編成の楽曲がIDAやNeil Halsteadのソロ作品を想起させ、大変好みです。
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⑤the innocence mission『hello I feel the same』
貫禄の名盤です。
5年振りの本盤は派手な録れ音(特にドラム)がダイナミクスを生みつつも、やはり聴き手を夢の中へ誘うような穏やかさと優美さを纏っています。
④Last Days Of April『Sea Of Clouds』
インデイー・ロックからフォーク・ソングへ。旧作も好きでしたが、本盤で音楽性を大幅に変更してきました。
派手にドライブさせたこれまでの軽快なギターは、枯れた歪みへ変わり、ペダルスティールやアコースティック・ギター、ピアノを用いた、北欧への郷愁を漂わせた作風へと舵をとりなおしています。
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③John Howard & The Night Mail『John Howard & The Night Mail』
時代の影響もあり、大変な寡作であるイギリスのSSW、John Howardの新しい名義による作品です。
1975年にリリースされたブリティッシュ・ポップの大傑作1st『Kid in a Big World』の頃と全く変わらない、透明感ある歌声による良質のポップ・ソングが、一人のリスナーとして本当に嬉しく心地よいです。
噴煙を巻き上げる蒸気機関車が印象的なアートワークを象徴する、旅情をかきたてるピアノ・ロックには、これまでの作品にはない力強さを感じます。
(この場を借りて大推薦したい傑作『Kid in a Big World』も併せて聴いてみてください!)
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②TAYLOR DEUPREE & MARCUS FISCHER『TWINE』
12kファミリーのフリークである私にとって、この組み合わせは無条件で名盤に値します。
穏やかな音の配置による、エクスペリメンタルかつフォーキーなサウンドスケープを描いています。耽美なレイヤードは抑えられ、暖かみのあるテープループを用いて起伏を生み出しています。
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①Celer『How could you believe me when I said I loved you when you know I've been a liar all my life 』
お決まりのアーティストといえばそれまでですが、やはりcelerなくして2015年の幕を閉じることはできません。
以上となります! お馴染みのアーティスト、レーベルが軒を連ねた結果が示すように、今年はあまり音楽を聴く事が出来ませんでした。聴き逃していたであろう名盤を、むしろご教授して頂きたいです。
来年は再び、アンビエントとドローンの微睡む世界に潜っていこうと思います。
2015年の記事はこれにて最後となります。今年もどうもありがとうございました。良いお年をお迎え下さい。