今回の民進党代表選には日本の未来が懸かっているのかもしれない?
(1)前原誠司パート
「前原誠司VS枝野幸男 民進党「再生」への道【前編】 」(BSフジ プライムニュース 2017/08/18)
(2)枝野幸男パート
「前原誠司VS枝野幸男 民進党「再生」への道【後編】 」(BSフジ プライムニュース 2017/08/18)
この動画を見た結果、今私は枝野氏が民進党代表に選ばれることを心から願っている。
実際のところは前原氏も枝野氏も、言い方が違うだけで思いにはそれ程大きな違いは無いのかもしれない。しかし言い回しの小さな違いが、実は非常に大きな考え方の違いを感じさせる。そして、枝野氏の言葉の方が重みがあり心に響く。
主要なところでは、野党共闘と小池新党との連携に対するスタンスだ。私は枝野氏の考え方を全面的に支持したいと思う。
(3)「前原氏「野党共闘見直す」=枝野氏は継続方針-民進」(時事通信 2017/08/18)
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民進党代表選(9月1日投開票)に出馬する前原誠司元外相は18日、BSフジの番組で、次期衆院選での共産党との関係について「日米安保、消費税で意見が違う。選挙協力できますか」と述べ、従来の共闘路線を見直す考えを明らかにした。これに対し枝野幸男元官房長官は同じ番組で、共闘路線の継続を訴えた。<後略>
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(4)「小池新党との関係争点化=枝野氏、選対本部設置-民進代表選」(時事通信 2017/08/17)
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民進党の枝野幸男元官房長官は17日、党代表選(21日告示、9月1日投開票)の選挙対策本部を国会近くのホテルに設置し、選対幹部による初会合を開いた。枝野氏は小池百合子東京都知事との連携に否定的な立場で、小池氏との協力に含みを持たせる前原誠司元外相との違いを訴え、争点化していく方針を確認した。<後略>
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その他細かい部分については、以下の記事が参考になるだろう。ここでも私は枝野氏の考え方を支持する。
(5)「小池新党との連携「あり」 前原誠司衆議院議員」(BLOGOS 2017/8/16)
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細川珠生(政治ジャーナリスト)
Japan In-depth編集部(駒ヶ嶺明日美)
【まとめ】
・民進党離れの原因は、共産党との連携。今後の選挙協力は難しい。
・社会保障制度は若い世代への再分配が必要で、財源は消費税増税で賄う。
・小池新党とは政策・理念が共有できれば、協力する。
<後略>
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(6)「小池都知事との連携に否定的=民進・枝野氏インタビュー」(時事通信 2017/8/12)
【要点まとめ】
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・民進党が政権の担い手たり得るかどうかを示す
・法の支配、立憲主義という根幹が崩れている。ここも徹底的に戦わなければならない。
・今のままで自衛隊を明記したら立憲主義の破壊という、わが党の綱領に照らしても絶対に許されないことを追認することになる。断固として戦う。
・4野党合意には一貫して「できる限り」という言葉を使っている。前提となる大きな政治状況の変化がなければ合意は引き継ぐ。
・安保法制は間違いでした、特定秘密保護法は間違いでした、アベノミクスは間違いでした、と言ってもらわないと小池知事との連携の前提が整わない。
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ここまでの情報から、今の民進党議員で民進党を再生できる可能性があるとしたら、枝野氏しかいないと感じる。(本当に他には誰一人として、民進党を再生できる感じがしない。それ自体が非常に悲しい現実なのだが・・・)
しかしながら、8/18のエントリー「民進党代表選情勢・・・」でも書いたように、枝野氏の勝利はかなり難しいと感じる。
それでは、それぞれが代表になった場合に、民進党の未来にはどのような展開が考えられるだろうか?(ここからはまったく根拠がない私の妄想なので、眉に唾をつけて読んでください。)
前原代表になった場合、民進党の支持率はそれ程回復しないのではないかと感じる。そして結局迷走し小池新党との連携にしか頼るものが無くなり、小池都知事から足元を見られいい様に引っ掻き回されると感じる。
当然まるごと連携などありえず、有望な議員を引き抜かれ、骨抜きにされることになりそうだ。そして親枝野陣営は隅に追いやられ野党共闘も出来ず、次期衆院選で消滅の危機を迎えるのではないだろうか?
枝野代表になった場合でも、そう簡単に民進党の支持率が回復するとは思えない。しかし枝野氏が本気で再生の努力をすれば、徐々にではあるが支持率は回復していく可能性が有ると感じる。
ただ懸念されるのは反枝野陣営の議員の数の方が多いので、民進党が一致団結して次期衆院選の準備をすることが出来ない可能性が高いことだ。反枝野陣営からはどんどん離党者が増えていくのではないだろうか?
ここで重要になるのが、政党の異動による政党交付金の取り扱いだ。単純に1人1人が離党していく分には関係ないが、もし5人以上が離党する場合、政党として分割(分党)するのか、分派するのかで、貰える政党交付金が大きく変わるのだ。(詳細は以下のリンク先を参照のこと。)
(7)「なるほど!政治資金 政党助成関連 VIII 政党の解散、合併、分割等」(総務省)
前原代表であれ枝野代表であれ、一番最悪なのは小池都知事が望む人材が集まって分党するケースだろう。やもすると「盗人に追い銭(ぬすびと(ぬすっと)においせん)」ということになりかねない。
まさに今回の民進党代表選には、日本の未来が懸かっているのかもしれない。そしてできることなら、枝野代表が誕生し小池新党に期待する「一部の」議員が、徐々に離党していく方が良いと感じる。
7/4のエントリー「都F圧勝から今後の国政を占う ~自民/国ファ?/民進/解散総選挙~」で、私は「蓮舫氏と野田氏が都議選の責任もあやふやにしたまま居座るなら、1年先を見据えてリベラル左派の政党を作り上げる為に、民進党を割って出ることを考えるべき時かもしれない」と書いた。
しかし冷静になって政党交付金のことを考えると、やはり民進党をベースにリベラル政党が出来るのが理想だと思う。そして最近の世界中で起こっている出来事を見ていると、4年強も無駄にしてしまった現状では、もう遠回りしている時間的余裕など無いのだと思い知らされる。
今はただ、民進党が生まれ変わってくれることを祈るしかない。
p.s.
野党共闘について重要なのは共産党との
さらに自由党に関して言えば、この先小沢氏は必ず小池新党との連携に走ろうとするに違いないと思っている。