たかみめも

アニメ、ゲームの話や紅茶の話など、日々気になったことをだらだら書いてます

私が覚醒剤(もとい第一種向精神薬であるリタリン)を使っていた頃の話を行いますね

最近元野球選手の清原氏が覚醒剤で逮捕され、新たな覚醒剤使用者を摘発しようと躍起になっているなどという話を聞きました。覚醒剤、怖いですよね。

そもそも覚醒剤なんてどこで出回ってるのかすらわからないような代物ですが、実は私は一時期覚醒剤を服用していました。今回は一時的に覚醒剤生活を送っていたときの話です。

 

 

 

「覚醒剤」と聞いて、こいつ覚醒剤所持してたぞ。逮捕だルパーンなどと言ってくる人が多そうなのはちょっと怖いのですが、上記で書いたとおり私は覚醒剤を"服用"していました。医師から処方された覚醒剤を経口摂取していたわけです。キヨみたく注射器で打っているわけじゃないですよ。いや信じてほんとに。

 

睡眠障害により覚醒剤を処方された話

そもそもなぜ覚醒剤を服用していたかという話。

会社に入って半年くらい、夜しっかり寝ている*1にもかかわらず日中の眠気が一向に治まらないことから、睡眠病院へ行くことに。1泊2日の精密検査を受け、医師からの診断結果は「特発性過眠症」というものでした。

この病気は日中の過度の眠気を主症状とする睡眠障害の一種。ナルコレプシーのように脳波の特徴などがなく、原因が判明していない病気です。さらに医師の中でもナルコレプシーや睡眠時無呼吸症候群に比べて知名度は相当低く、一般人に納得してもらうには少々苦しいものでした。この時点で上司への病気への説明は諦めることに。*2

医師からは睡眠手帳を付け、生活リズムを一定にするように伝えられたのですが、それだけでは解決するわけもないというのは私も医師もわかりきっていました。2週間の生活環境の変更を経て何も変化がないことから、ついに医師から覚醒剤として「メタンフェタミン」を処方されました*3。ここまでが私が覚醒剤を医師から処方されるまでの話です。

 

 

補足:メタンフェタミンって何?

 

ヒロポンのことだよ!!

 

飲んでいたときの所感

医師は覚醒剤の処方は致し方ないとは思っていたのですが、私へ課した条件としては以下の4つでした。

 

  • 服用のタイミングは日中の眠気が耐えられなくなったとき
  • 依存度が強いので、1æ—¥1錠以上は服用しない
  • 薬を摂取した日時は必ず記憶しておく(睡眠手帳に記入する)
  • 医師との相談ではあったが、3ヶ月程度でやめられるようにする

 

医師から処方されたものとはいえ、効き目は強く、依存度も高い薬です。極力薬を使わずに生活が送れるようになろうね、という医師の思いはありましたが、何かあったときのために覚醒剤を処方されました。いつ飲んでもよいが1日1回に限定されていること、夜間に摂取してしまうと夜眠れなくなり逆効果なので日中に飲もうねという約束などを行いました。毎日は摂取はしていなかったのですが、ここから少しの間、私と覚醒剤との同居生活が始まります。以下はそんな私と覚醒剤との生活の所感です。

 

覚醒が止まない

日中に薬を飲むと、眠気が覚めます。覚醒剤の薬効により急な眠気がほとんど発生しなくなります。効き目としては数時間程度だったように記憶していますが、昼休みに薬を飲むと仕事が終わるまで効き目が維持されるような感じ。

というか眠くなさすぎて仕事が捗りすぎて困るくらい。睡眠欲が解消されるだけでなく、興奮剤の効果もあるのか頭もしゃきっとするため、仕事の効率も上がったような気がします(当時新人だったので、それで仕事をささっと片付けてしまい手持ち無沙汰になってしまうことがよくあったなぁ)

 

覚醒剤を飲むと、数時間は本当に覚醒が止まないです。この覚醒状態が普通ではないとは頭ではわかっていつつも、止まない覚醒に興奮しっぱなしで仕事をガンガンこなすという感じでした。興奮剤が入っているので疲れも感じにくいので、さらに仕事が進む。これだけ聞くといいこと尽くめですね。

 

薬が切れたときのけだるさはあった

上記で覚醒が止まないと書いたのですが、覚醒状態が止まったとき、つまり薬が切れたときのけだるさはありました。覚醒状態で疲れも感じにくかったのが急に通常の状態、テンションに戻るため、覚醒状態との落差が大きくけだるさが半端ない。電車の中とかで電池切れを起こしたかのように眠り、また夜にぼーっとしながら日々を過ごす感じでした。もう何かだめ人間っぽかった。

 

依存度は確かに高い

 覚醒剤における一番の問題が「依存性」。経口摂取をしていた私ですら覚醒剤による覚醒状態に慣れてしまっていると、眠くなったら覚醒剤を飲めばいいやなどと依存をすることを考えてしまうくらいでした。私は先ほどのルールがあったので1日1錠以上は飲まなかったですし、薬を徐々に減らすことができました。しかし、全くルールなどがなく処方薬が十分量あれば、頭痛薬と同じ感覚で辛いときに飲んでしまいそうです。

経口摂取ですら依存度が高いのに、注射器で直接筋肉などに打ち込むのって相当薬効がありそう。しかも注射器での覚醒剤って薬の濃度がわからない*4ので、非常に高濃度の覚醒剤を注射器で直接人体に打ち込んでいる可能性も。こう考えると覚醒剤を注射で打つのって本当に恐ろしい。私だったら覚醒剤地獄から抜け出せる気がしない。

 

今はどうなのか

当時3ヶ月程度覚醒剤をのみながら生活習慣を変えていきましたが、生活習慣を正しても完全に好転することはありませんでした。薬も高く、依存度もそれなりに高いので医師と相談したところ「また本当に辛くなったら来てね。そのときは薬を処方するよ」と言われ、覚醒剤との決別を果たすことにしました。 

覚醒剤を摂取しなくなってから数年が経ち、相変わらず日中に大変眠い生活をたまに送っています。でも覚醒剤の依存度を考えると、極力覚醒剤は摂取しないほうがよいと判断しており、あれ以来覚醒剤を摂取することはなくなりました。

 

覚醒剤報道を見て

キヨの前にも、のりピーとかcHAGEじゃないほうなど多数の芸能人が覚醒剤所持等で逮捕されているのを見るたびに、何かから逃げたくて薬に依存してしまったんだろうなぁと思ってしまいます。こういうものって一度やりだしたら止まらないので、「手を出さない」というのが正解なのですが、冷静な判断って以外とできないものですよね。

 

 

7:00追記

はてブでのご指摘ありがとうございます。「処方されるのってリタリンとかコンサータじゃね?」ということですが、コンサータではなかったですが、リタリンだったのかも(記憶違いを起こしてたらすみません) ただ服用していたものが上記のような症状であることに変わりはありませんでしたよ。

 

23:00追記

皆様のご指摘の通り、恐らく処方されているのはリタリンだと思われます。大変失礼しました。リタリンは覚醒剤ではなく第一種向精神薬ですが、メタンフェタミン(覚醒剤)と薬効は似ていること、どちらにせよ依存性はあることだけはいわせてくださいね。

*1:6~7時間くらい、規則正しく寝ていました

*2:今の職場の上司には念のため睡眠障害だと言っています

*3:恐らく処方薬間違っていました。詳細は最下部の追記を見てください。そのためタイトルも修正を加えています

*4:違法覚醒剤の場合。合法覚醒剤は濃度が決まっています