藤崎ひかり氏が、さくらインターネットに対して起こした発信者情報(個人情報)開示、ならびに私に対して起こした名誉毀損の裁判について、控訴審も決着しましたので、ご報告いたします。

前回(2017/7/21)ご報告させていただきましたが、第一審判決では藤崎氏側の主張は認められず、藤崎氏の訴えは全面棄却されていました。

逆に第一審判決では、藤崎氏がトレースしたことが認定されています(判決文では、「トレース」とは、一部改変を加えた点があるとしても、私の作品の構図を利用してこれと酷似した構図の作品を制作したり、藤崎氏の作品の一部を制作するに当たって私の作品の一部を複製する方法を用いたという意味で使われています。)。

これに対して、藤崎氏が不服として控訴をしておりました。控訴審での審理の結果、控訴審の裁判所からも、第一審と同様、藤崎氏敗訴、私勝訴の心証が示されましたが、双方漫画家同士であることなどを考慮して、判決以外の形で決着ができないかと、和解の交渉が行われました。しかし、和解の条件が整わず、最終的には2017年9月14日に藤崎氏が私に対する請求を放棄することで、この件は終了しました。

以上のように、藤崎氏が私に対する請求を放棄しましたので、本件は無事に決着しました。読者の皆様、出版社様、編集者様、友人、知人にはこれまでこの件に関してご心配をおかけした皆様には大変申し訳ありません。またお力添えいただいた皆様には本当に感謝をしております。



2017年9月23日 関谷あさみ

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2017年7月21日

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