Claude「Cowork」を試してみた - コーディング不要でClaude Codeの力を使えるようになった
はじめに
2026年1月12日、AnthropicからClaude Desktopの新機能「Cowork」がリサーチプレビューとして公開されました。

Coworkのサイドバー画面
簡単に言うと、Claude Codeの技術をコーディング以外の作業に使えるようにしたものです。ターミナル操作なしで、デスクトップアプリから直接使えます。
この記事では、実際にCoworkを使ってみた感想と、どんなことができるのかを紹介します。
Coworkとは
Coworkは、ローカルのフォルダをClaudeに共有して、ファイルの読み取り・編集・作成を任せられる機能です。

フォルダを指定してCoworkを開始する
通常のチャットとの違いは以下の通りです。
| 項目 | 通常のチャット | Cowork |
|---|---|---|
| ファイルアクセス | アップロードが必要 | フォルダを直接参照 |
| 作業スタイル | 1往復ずつ | 計画→実行を自律的に |
| 出力 | チャット内で表示 | ファイルとして直接保存 |
| 並列処理 | なし | 複数タスクを並列実行可能 |
Claude Codeと同じ「エージェントアーキテクチャ」を使っているので、タスクを渡すとClaudeが計画を立てて自律的に作業を進めてくれます。
利用条件
- プラン: Claude Max(月額$100または$200)
- 対応OS: macOS のみ(Windowsは今後対応予定)
- アプリ: Claude Desktop(Web版では使えない)
実際に試してみた
1. ダウンロードフォルダの整理
まずは定番のユースケースから。散らかったダウンロードフォルダを整理してもらいました。
指示としては「ダウンロードフォルダを種類と日付で整理して」程度で、Claudeが自動的にファイルを分類してリネームしてくれます。
数百ファイルあっても、サクサク整理してくれるのが良いですね。


2. デスクトップの整理
cowork-downloads-after
同様に、デスクトップに溜まったファイルも整理してもらいました。

整理後のデスクトップ
「どういう分類がいい?」と確認してくれてから作業を始めるので、意図しない整理をされる心配もありません。

Claudeの会話
3. 名刺画像からExcelへの情報抽出
これが一番インパクトがあったユースケースです。
名刺画像が入ったフォルダをCoworkに共有して、以下のように指示しました。
名刺画像から名刺情報を抽出&画像名を紐付けたドキュメントを作成してください
するとClaudeが以下のような流れで作業を進めてくれます。
- フォルダ内の名刺画像を確認(今回は53枚)
- 作成するドキュメントの形式を確認(Excel形式を選択)
- 抽出する情報項目を確認(基本情報のみを選択)
- 並列処理で画像から情報を抽出
- Excelファイルにまとめて出力

53枚の名刺を並列処理している様子
完成したExcelには以下の項目が含まれていました。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| No. | 連番 |
| 画像ファイル名 | 元の名刺画像ファイル名 |
| 氏名 | 日本語の氏名 |
| 氏名(ローマ字) | ローマ字表記 |
| 会社名 | 所属企業・組織名 |
| 役職 | 役職・肩書き |
| 電話番号 | 連絡先電話番号 |
| メールアドレス | メールアドレス |

抽出結果の概要とファイルの特徴
53枚の名刺から約95件、90名以上の情報を抽出してくれました。ヘッダー行の書式設定や列幅の調整もしてくれて、そのまま使えるクオリティです。

実際のExcelファイル(個人情報はモザイク処理)
画像数が多いので並列処理で効率的に進めてくれるのも良いポイントですね。
他にもこんなことができる
公式ドキュメントやユーザーの報告によると、以下のようなこともできるようです。
ドキュメント生成系
- レシート画像から経費レポート作成 - スクリーンショットをフォルダに入れておくだけ
- 散らばったメモからレポート・スライド作成 - 複数ファイルを統合
- 数式付きExcelファイル生成 - VLOOKUP、条件付き書式、複数タブ対応
リサーチ・分析系
- 複数ソースからの情報統合 - Web検索、記事、論文、メモを合わせてレポート化
- 会議メモ・インタビューの要点抽出 - テーマ、キーポイント、アクションアイテムを整理
- 顧客フィードバックの分析 - 複数チャネルからの声を集約して上位の苦情を抽出
日常・業務効率化
- 旅行の計画作成 - メール・カレンダーから詳細を拾い、天気・観光情報を調べて旅程を作成
- メディアファイルの管理 - 写真や動画の整理・リネーム
- 契約書フォルダの分析 - 全契約書を読み込んで概要や注意点をまとめる
Claude in Chrome連携
Coworkと「Claude in Chrome」を組み合わせると、ブラウザ操作も可能になります。
- Webページから情報を取得して資料作成
- フォーム入力の自動化
- APIがないサイトからのデータ抽出
コネクター連携
Gmail、Google Drive、Slackなどのコネクターと組み合わせることで、さらに活用の幅が広がります。
- 作成したスプレッドシートをGmail経由で送信
- Google Driveのファイルを参照して分析
- Slackのメッセージを収集して分析
注意点
セキュリティ面
Coworkは強力な機能ですが、以下の点に注意が必要です。
Anthropicは対策を講じているものの、エージェント安全性はまだ発展途上の分野です。重要なファイルは別途バックアップを取っておくことをおすすめします。
機能制限(現時点)
- プロジェクト機能との併用不可
- セッション間でのメモリ保持なし
- チャット・アーティファクトの共有不可
- macOSのみ対応(Windowsは今後)
- アプリを閉じるとセッション終了
使用量
Coworkは通常のチャットより多くの使用量を消費します。Max契約でも使いすぎには注意が必要です。
まとめ
Coworkを実際に使ってみて、特に名刺からのデータ抽出は実用性が高いと感じました。
ポイント:
- フォルダを指定するだけで、ファイル操作を任せられる
- 並列処理で大量のファイルも効率的に処理
- 確認を挟みながら進めてくれるので安心
- Claude in ChromeやConnectorと組み合わせるとさらに強力
まだリサーチプレビュー段階ですが、今後のアップデートが楽しみです。Max契約者でmacOSユーザーの方は、ぜひ試してみてください。
参考リンク
使い倒せ、テクノロジー。(MAX OUT TECHNOLOGY)をミッションに掲げる、株式会社リバネスナレッジのチャレンジを共有するブログです。Buld in Publichの精神でオープンに綴ります。 Qiita:qiita.com/organizations/leaveanest
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