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お洒落クリエイターの心をくすぐるプロダクトレビュー

2026.01.08 Thu

☆インスタントレタリング感覚が楽しい☆

貼って擦るだけ!布用ステッカー「irodo(イロド)」で“なんでもオリジナルグッズ”に変身させる方法​

文・写真:平田順子

市販の布製品で好みのものが見つからないとき、自身でデザインを作成できたらいいのにと思うことはないでしょうか? トートバッグなどにオリジナルデザインをプリントできるサービスはたくさんありますが、素材やアイテム、印刷範囲には制限があります。また、アイロンプリントなどを活用することも考えられますが、キャラクターや動物柄など単体で完成されたデザインが多く、アレンジできる余地があまりありません。

そんな時におすすめしたいのが、布用ステッカー「irodo(イロド)」です。簡単に布製品をオリジナルなデザインにすることができるほか、アイロン不要なので使える素材が幅広く、ドットやボーダーといったパターンも豊富で、組み合わせしだいで自由度の高いデザインが可能です。というわけで、今回は「irodo」の使い方とアレンジ例を紹介していきます。

布用ステッカー「irodo」の特徴と使い方

「irodo」はアイロン不要で布製品に貼れるステッカーです。1枚のシートに複数の柄がセットになっていて、パターン(ドットや星柄など)、文字・記号、モチーフ(リボン、宝石など)、動物、コラボしたキャラクターなど約270種類のデザインがあります。本記事ではパターンをメインに使っていきます。

布用ステッカー「irodo」

「irodo」が貼れる対応素材は綿、麻、革、合成繊維(ポリエステルやナイロンなど)を含む化学繊維(レーヨン、キュプラなど)となります。特に革、化学繊維、合成繊維との相性がよいようです。合皮の相性は△で、塩化ビニル生地は対応外です。

「irodo」に同封の説明書に記載された対応素材

対応素材であれば立体的なものにも貼れるので、バッグ、ポーチ、帽子、ウインドブレーカー、アウトドアチェア、テント、カサ、ふでばこ、手帳、眼鏡ケース、ブックカバー、スリッパ、マスクなどなど幅広い用途が考えられます。

まずは、基本的な使い方を紹介していきます。ここでは、綿100%のコースターに「irodo」を貼ることにしました。使用する柄を周囲の余白を残してざっくり切り抜いたら、貼る位置に載せてレイアウトを確認します。

①綿100%のコースターに「タイル」柄の「irodo」を貼っていく
②切り抜いた「irodo」をコースターの上に並べレイアウトを確認する

ステッカーの表側は半透明の保護シート、裏側は透明フィルムに挟まれています。まずは裏の透明フィルムを剥がしてからステッカーを貼る位置に置きます。そして、保護シートの上からコインや木製の棒など硬いもので強く擦ります。昭和生まれにしか伝わらないかもしれませんが(笑)、カセットテープのジャケットなどで使っていたインスタントレタリングに近い接着方法です。

③裏側の透明フィルムを剥がす
④「irodo」を貼る位置に置き、保護シートの上から硬いものでこする

ステッカーが布にしっかり貼りついたことを確認し、保護シートをゆっくり剥がします。同様の手順ですべてのステッカーを貼っていき、最後に布などを当ててその上から指で強く押さえて生地に馴染ませます。

⑤ステッカーの表面にある保護シートを剥がす
⑥布を当て、その上から指でしっかり押さえる

これで完成です。作業はとても簡単でした。柄を切り離さず、シートをそのまま全部貼ってもよいでしょう。

⑦完成。右側は、シートを切らずにそのまま全部の柄を貼ったもの

「irodo」をさまざまなアイテムに貼りオリジナルデザインを作成

「irodo」はそのまま使っても素敵なデザインのものばかりですが、複数のデザインを組み合わせることでオリジナルな柄にできる点も魅力です。ここでは、ポリエステル100%の帽子のツバに三角モチーフの「irodo」を組み合わせてみました。

キャップのツバにゴールドと黄緑の三角モチーフを交互に貼る
黄緑の三角に黄色の三角を組み合わせて四角い柄にした

1点からオリジナルデザインのキャップをつくれるサービスはありますが、前面の中央部分だけなど印刷できる場所に制限があることが多いです。しかし、これであれば好きな場所に貼ることができます。

「irodo」は一般的なアイロンプリントなどと比べてかなり薄いので、重ねて貼ることもできます。また、革の凹凸など貼るもののテクスチャも出るので、最初から柄がプリントされていたように自然に馴染みます。ここでは、革のマットに大小のドット柄を重ね貼りしてみました。

革のマットに大きな白いドット柄を貼る。「irodo」は薄手なので、ステッカーにも革の皺による凹凸が出て自然に馴染む
大きな白いドットの上に重ねて、黄緑やゴールドの小さなドットを貼った

柄がはみ出すようなレイアウトにしたいときは、ステッカーを貼ったら保護シートを剥がす前にはみ出す部分をハサミで切ると良いでしょう。先に保護シートを剥がしてしまうと、ステッカーが薄いので切るのが難しくなります。

ステッカーがはみ出すレイアウトにしたいときは、貼り付けた後に保護シートごと余分な部分をカットする
白のドットと黄色のドットを少しズラして重ね貼りし、1箇所は柄がはみ出すレイアウトにした

さらにステッカーをコラージュすることで、より自由なデザインをすることも可能です。ここでは麻の一種であるジュート素材のバッグに、「irodo」をコラージュしてペンギンを描いてみます。まず、紙にペンギンのラフを描き、白にするお腹の部分のアウトラインに沿ってマスキングテープを貼ります。

①ジュート素材のバッグに合わせてペンギンの下絵を描く
②お腹の白い部分のアウトラインに沿ってマスキングする

マスキングしたエリア内に「irodo」の白いステッカーをコラージュして埋めていきます。塗り潰すものだけでなく、ドットやボーダーなども組み合わせるとコラージュらしさが出ます。

③マスキングしたエリア内に白いステッカーを並べレイアウトを決めていく
④白いステッカーをコラージュし、マスキングしたエリア内を埋めた

ステッカーを貼り付けて保護シートを取ったあと、ステッカーとの境界部分をカッターの歯で押さえながらマスキングテープを剥がしていくと、白くするお腹部分の完成です。同様の手順で背中の黒くする部分をマスキングします。白いステッカーの上は、最初に描いたラフを切り抜いてまち針で留めてマスキングしました。

⑤ステッカーとの境界をカッターの歯で押さえながらマスキングテープを剥がすと、ステッカーのはみ出た部分をカットできる
⑥黒くする背中のアウトラインをマスキングテープで囲み、白をコラージュしたお腹部分はラフから切り抜いた紙を針で留めてマスキングする

クチバシにピンクを貼り、黒のステッカーをコラージュして、マスキングを剥がします。足はピンクのステッカーを透明フィルムを剥がす前にハサミでカットし、貼り付けました。

⑦クチバシのピンクと黒のステッカーをコラージュする
⑧ピンクのステッカーを透明フィルムを剥がす前に足の形にハサミで切って貼る

リング状のステッカーを目の部分に貼ったらペンギンの完成です。「irodo」でもペンギンをはじめさまざまな動物やキャラクターのステッカーが販売されていますが、このようにコラージュしていくとオリジナルの絵を思い通りの大きさで作成することができます。

⑨目の部分にリング状のステッカーを貼り、ペンギンの完成

「irodo」の対応素材と洗濯の注意点

先述したように「irodo」の対応素材は綿、麻、革、合成繊維を含む化学繊維となっています。合皮は説明書に△と記載されており、ものによって相性が悪い場合があります。合皮に使用する場合は、目立たない場所などで試し貼りしてみるとよいでしょう。また、他の対応素材でも、相性のよしあしがある可能性があるので、あらかじめ試しておくと安心です。

実際にPU(ポリウレタン)、PCV(塩化ビニル)製と書かれた合皮の眼鏡ケースに貼ってみました。問題なく定着しましたが、本革や綿などと比べると、ぶつかったときに擦れたあとがつきやすいかもしれません。

合皮の眼鏡ケースに「irodo」を貼ったところ問題なく定着したが、ぶつけたときなどステッカーにダメージが出やすいかもしれない

対応素材であっても、靴下やニット帽、Tシャツなど伸縮するものは、ステッカーが変形する場合があるため推奨されていません。ファーやタオル地など毛足の長いものも不向きです。また、塩化ビニル生地のほか、金属や陶器など布以外の素材も対応外です。

紙やプラスチックに貼ることはできるかもしれませんが、傷つきやすくはがれる可能性があるので推奨されていません。紙に貼りたい場合は、「irodo」の紙用転写シールも販売されているので、そちらを使うとよいでしょう。

「irodo」を貼った布製品は、貼ってから半日程度おけば、洗濯することが可能です。ただ、摩擦はステッカーのダメージになり得るので、優しく手洗いをするか、洗濯機を使う場合は裏返してネットに入れ、ソフトモードで洗うことが推奨されています。その際、塩素系洗剤の使用は控えた方がよいそうで、洗剤を使う場合は中性洗剤にしましょう。ステッカーを貼った綿のコースターを1日おいてから手洗いで洗濯してみましたが、はがれたりかすれたりすることはありませんでした。

「irodo」を貼ったコースターを中性洗剤で手洗いした
洗濯してもステッカーのはがれやかすれは生じなかった

また、アイロンや乾燥機、クリーニングは高温になりステッカーが溶けたり摩擦でひび割れする恐れがあるため使用を控えるよう注意書きがされています。「irodo」はアイロンやクリーニングが不要のアイテムにだけ使うようにしましょう。衣類に使う場合は、あまり洗濯頻度が高くないアウターなどの方が向いてそうです。

もし間違えてステッカーを貼ってしまったり、やっぱりデザインを変えたいと思ったりしても、貼り直しはできません。あらかじめレイアウトデザインはしっかり決めておきましょう。使用後すぐであれば粘着テープなどで剥がすことができますが、しっかり押して定着させたり、貼ってから時間が経ってしまった場合は、市販のシール剥がしスプレーで取り除くことができます。ただし、生地を痛める可能性があるので、それは最終手段と考えたほうがよさそうです。

また、革は「irodo」とかなり相性がよく、裏側の透明フィルムを剥がした状態で置くだけでも貼り付きそうになりました。一度透明フィルムを剥がしたら、置き直ししないようにするとよいでしょう。

ステッカーを貼る際には、定着前に保護フィルムを剥がすと貼り直しできなくなる場合があるので、保護シートの隅を少しだけ上げて覗き、きちんと定着したことを確認してから剥がしてください。まだ保護シート側にステッカーがついているときは、そっと元にもどして再度硬いものでこすればきちんと定着します。

保護シートを少しめくってみたところ1つ定着していないステッカーがあったので、保護シートを元に戻して再度硬いものでこすったらぶじ定着した

本記事では、148×105mmと74×105mmの2種類のシートサイズのステッカーを使用しました。大きい方は1枚517円、小さい方は1枚396円で、今回は使用していませんがキャラクターものなど一部これより少し高いものがあります。値段も手頃なので、複数のシートを組み合わせたデザインを作成しやすいでしょう。

本記事では148×105mmサイズの1枚517円のシートと、74×105mmサイズの1枚396円のシートを使用した

まとめ

「irodo」はアイロン不要のためさまざまな素材に貼ることができ、立体的なアイテムにも使える布用ステッカーです。バッグやスリッパ、筆箱などの文具から傘やテントをはじめとするアウトドア用品まで、対応素材であれば幅広いアイテムに活用できます。

トートバッグなどは1枚からオリジナルデザインを印刷できるサービスがたくさんありますが、デザインできる領域に制限があったり、印刷するバッグは指定のものしか使えなかったりという制約があります。しかし「irodo」を使う場合は、自分の好きなアイテムを選べ、どこにでも貼れるので自由度の高いデザインにできるメリットがあります。

「irodo」のステッカーはパターンや動物柄、文字など約270種類のデザイン・カラーバリエーションがあり、好みのものを見つけやすいでしょう。それらを組み合わせることでさまざまなデザインを構成できるうえ、コラージュすれば完全にオリジナルな図案をアイテムに合わせたサイズで作成することも可能です。

市販品に気に入ったものがないのでアレンジしたい、オリジナルデザインをオーダーするサービスにないアイテムをデザインしたい、周囲の人と同じアイテムを取り違えないよう個性を出したいといったニーズを叶えられるプロダクトです。

ただ、「irodo」を貼った布製品の洗濯は可能ですが、ステッカーにダメージを与えないよう手洗いをするか、洗濯機を使う場合は裏返してネットに入れソフトモードで洗うことが推奨されています。アイロンや乾燥機、クリーニングは熱でステッカーが溶ける恐れがあるため使えません。頻繁に洗う衣類や洗うとシワになるもの、自宅での洗濯が難しいものなどには向いてなさそうです。そうした条件を考慮して「irodo」を貼るものを選ぶようにしましょう。

DATA

製品名:irodo(イロド) 布用ステッカー
定価:大:517円、小:396円(税込)
発売元:扶桑
商品情報サイト:https://irodo.tokyo
公式ECサイト:https://irodo.base.shop
Amazon:https://www.amazon.co.jp/stores/irodo/page/B05A9B81-6074-4AF8-A813-ACD894FDA01F

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平田順子
ライター・編集者
大学生時代より雑誌連載をスタートし、音楽誌やカルチャー誌などで執筆。2000年に書籍『ナゴムの話』(太田出版刊)を上梓。音楽誌『FLOOR net』編集部勤務ののちWeb制作を学び、2005年よりWebデザイン・マーケティング誌『Web Designing』の編集を手がける。近年はデジタルマーケテイング媒体での執筆が増え、クリエイターをはじめマーケターや経営者の方々の取材を手がけている。https://junkohirata.work/
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