島根県出雲市で、オリジナルの香水作り体験を通して出雲市の森林の良さに気づいてもらい森林保全につなげようと奮闘する女性を取材しました。
出雲市の出雲大社近くに2025年8月にオープンした「出雲きよら」。
植物から抽出した天然の「精油」からつくる香水の専門店です。
出雲きよら・坂根めぐみ代表:
こちらでは天然の香りを使ってお守り香水づくり体験が出来ます。
販売だけでなく、オリジナルの香水を調合することができます。
コンセプトは「お守り香水」、出雲の山で間伐されたヒノキや飯南町でとれるクロモジなどから植物から抽出した精油を使い、願いを込めながらオリジナルの香水を調合していきます。
この店を開いたのは坂根めぐみさん。
13年前、大阪からUターンしました。
嫁いだ先は老舗和菓子店、そこで広報の仕事に携わりながら、カフェや婚活サービスなど2つの会社を経営しています。
出雲きよら・坂根めぐみ代表:
出雲大社周辺で飲食店を何個かさせてもらっているんですけど、お客様から『何か体験して帰れるものないですか』というお声を多くいただいていて。
神門通りを中心に多くの飲食店が並ぶ出雲大社周辺。
体験型の施設があまり見当らないことに目を付けました。
出雲きよら・従業員:
私の願いという短冊がございます。
そちらに願い事でも思いなど好きなことを記入いただいて、箱の中にお納めいただければと思います。
「香水の調合」、実際に体験してみました。
村上遥アナウンサー:
私の願い、この先のこの仕事をずっと続けられますようにと書きました。
出雲きよら・従業員:
あえて何の香りかは書いておりません。香りは日々自分の体調によって好む香りは変わってくるので。
香水は、つけた直後の香り「トップノート」、その後約2時間くらい感じる「ミドルノート」、そして、さらにその後、香りが消える間際に感じる「ラストノート」の3つの段階で香りが変化します。
香りは3つの段階ごとに4種類ずつ用意されていて、その中からバランスを見極めて3つの香りを選びます。
村上遥アナウンサー:
お花の香りで後から甘さもある。
ビーカーでかき混ぜて3つの香りを調合。
そして…。
村上遥アナウンサー:
調合したオイルを願い事を込めながら入れていきます。
調合した香りのオイルを小分け容器に入れ、箱に納めればオリジナルのお守り香水の完成です。
村上遥アナウンサー:
自分の好きな香りが詰め込まれている。
出雲きよら・坂根めぐみ代表:
森をしっかりと使うことで森に還元していきたい。いただいた売り上げの一部をしっかりと出雲市さんに干ばつをする費用や山に木を植える費用に寄付をさせてもらう。
売り上げの一部は、出雲市に寄付し、担い手不足で手入れが行き届かない山林の整備や森林環境の保全に役立てられるということで、香水を楽しむことが原料をはぐくむ山や森を守ることにもつながります。
さらに、出雲市内で耕作されていない畑を活用し、ハーブ園の開設も計画。
将来は、自分で摘み取りハーブティーを楽しむ体験を提供することにしています。
出雲きよら・坂根めぐみ代表:
耕作放棄地というですね、この素晴らしい土地が放置されるのが非常にもったいないので、観光の方もたくさん来られる場所ではあるので、そこを出来るだけ活かして求められる場所に出来たらなと思う。
香水からハーブへ。
癒やしの輪を広げながら、坂根さんは出雲の観光を盛り上げ、森を守ります。
面積の約8割を森林が占める島根県ですが、その約2割は「荒廃森林」と呼ばれ、管理されないまま荒れ始めています。
木材の価格が下がり、木を切りだしても利益が出づらくなったことなどが原因で管理が行き届かず、荒廃が進んでいます。
市や県だけでなく、坂根さんのような民間業者も一員となることが課題解決の一歩なのかもしれません。