サンライズとカラーの共同制作の「ガンダム」シリーズ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』。29日には『Blu-ray&DVD&ディスクレスパッケージ発売記念上映会』が都内で行われ、鶴巻和哉監督と榎戸洋司氏(シリーズ構成・脚本)が登壇した。


 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は、2025年1月公開の『劇場先行版』が興行収入35.2億円を突破する大ヒットを記録した。同年4月から全12話で放送開始となったテレビシリーズも、圧倒的な情報量と先の読めない展開で視聴者を注目を集め続け、SNSで関連ワードがトレンド入り。社会現象的な盛り上がりを見せた。視聴者による考察や感想がネット上を席巻し、2025年を代表する話題作の1つとなった。昨年、本作の同時パッケージ化が発表。テレビアニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』は全3巻で、28日から順次発売。また、劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』は全1巻で5月27日に発売となる。

 『Beginning』封切りから1年が経過。今の心境について鶴巻監督は「去年の後半は『ジークアクス』の製作が終わっていますけど、イベントだったりでジークアクス漬けだった。幸せな1年でした」としみじみ。榎戸氏も「脚本はかなり前に終わっていたんですけど、去年1年間はCDドラマの製作が決まりまして。ジークアクス漬けの幸せな1年でした」と笑顔を見せた。


 この日は、テレビシリーズ第4話~第7話が上映された。第4話にはシイコの愛機として「ゲルググ」が登場。ガンダムのデータを基に開発されたジオン公国軍の制式採用機という設定となった。まるでジムのような見た目のゲルググについて鶴巻監督は「もともとあのまま出そうと思っていたわけじゃなくて。(メカニカルデザインを手掛ける)山下(いくと)さんには赤いガンダム、ジークアクスのデザインを発注した。山下いくとさんの仕事のやり方として、まず『ジークアクス』世界のモビルスーツのコンセプトを決めたい感じで、まずは発注していないザクが上がってきた」と明かす。「それを見たらわかるのがザクの太ももに推進剤のタンクがあって、太ももの裏には噴射ノズルがある。どういうことかと言うと宇宙船の一種。そういうコンセプトでジオン軍のMSは貫かれていた。その後に白いガンダムとして(デザインが)上がってきたんですけど、そっちはコア・ファイターがエンジンの全て。コア・ファイターの部分にしかエンジンノズルが付いていない。連邦軍のMSは、そういうコンセプトで作られた。
のちのちジークアクスが、ジオンと連邦のガンダムをリバースエンジニアリングして作ったゲルググの進化版として両取りしている。コア・ファイターが付いて、なおかつ足には推進剤タンクとロケットノズル。山下さん的には、そういうコンセプトで作っているんだろうなと思った」と回想した。

 その後も発注していないジム、ザクのデザインが送られてきたエピソードも披露された。物語は後半にギレンとキシリアの対立が描かれる。わかりやすくするためにギレン側とキシリア側で使う兵器を分けることになったという。ギレン側がビグザムに決まった後、榎戸氏は「キシリア側は僕がギャンがいいと思った。キシリアならではのMSで。でも、監督は新型のモビルスーツにしたかった。『ギャンがいい』とごねたんです(笑)。監督はなかなかOKと言ってくれなかったんですけど、いくとさんが『発注されてないけどギャン書いてみました』と。『ニュータイプだ!』と思った。
集合的無意識ってあるんだなと思いました」と笑顔。ギャンのパイロットだったエグザベ・オリベには「ジオンが戦後に開発した新型MSに乗っていてほしかった」と話していた鶴巻監督もハクジ装備をしたギャンに惚れたため、乗機に決まったという。

 また、『Beginning』公開時のイベントでは、鶴巻監督と榎戸氏はジムとドムのどちらが強いかで相容れなかったエピソードが語られていた。鶴巻監督は「話数の順番として、そこそこ強いのが出て、のちのちもっと強いのが出る。4話はドム、5話がジム、今回で言うゲルググで良いと思ったら榎戸さんの方から『逆でしょ』となった。それで4話になった」と振り返った。アイデアに苦労したという榎戸氏は「名前がゲルググでも基本はジムの外見。ガンダムのマヴに対して、ジムのマヴって戦力差が違うなと思った。どうしたら対等な強い敵として見せられるかなと思った。悩みに悩んだ末にマグネットコーティングはどうだろう、となった。ここでモスク・ハン博士が出てきて、本来はアムロの機体に施すはずだったマグネットコーティングが施されたゲルググという名前のジムなら、と思った」と秘話を語っていた。

■『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』あらすじ
宇宙に浮かぶスペース・コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハは、戦争難民の少女ニャアンと出会ったことで、非合法なモビルスーツ決闘競技「クランバトル」に巻き込まれる。


エントリーネーム「マチュ」を名乗るアマテは、GQuuuuuuX(ジークアクス)を駆り、苛烈なバトルの日々に身を投じていく。

同じ頃、宇宙軍と警察の双方から追われていた正体不明のモビルスーツ《ガンダム》と、そのパイロットの少年シュウジが彼女の前に姿を現す。

そして、世界は新たな時代を迎えようとしていた。
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