月間ルーキー賞 2025年12月期 受賞作発表

月間ルーキー賞2025年12月期 受賞作発表 ブロンズ賞2本、期待賞2本出る!キャラクターの行動理由を明確にしよう!

ランキング上位20名の作品から編集部の審査で選んだ月間ルーキー賞の発表です!
投稿者は受賞作品と編集部によるコメントを比較して作品作りに活かそう!
ルーキー賞について詳しくはこちら。

ブロンズルーキー賞

「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-

月間ルーキー賞ランキング1位

遅刻した!

遅刻をしてしまった青年が卵を孵化させる話です。

顔屋フマ作

編集部コメント

遅刻という一貫したテーマで構成されており、読みやすかったです。一方で、主人公が抱える課題が何で、それが何をきっかけに変化し、どう解決したのかという成長変化の流れがやや見えづらく、読後の満足感が伸びきっていない印象でした。また、突然閉じ込められる異空間や時間の流れが遅い設定、変身する駅員など独自のルールが多く、やや複雑に感じてしまいました。丸出しおしりや叫んでいる友人など、シリアスな空気の中でクスっと笑える場面が入っていたのが良かったです。次回作を楽しみにしております。

ブロンズルーキー賞

「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-

月間ルーキー賞ランキング8位

ONIKAKUSI

連続女子高生失踪事件- それは「鬼 ONI」による犯行 鬼を狩れるのは桃太郎の末裔のみ 少女たちは生き残る事ができるのか…?現代の鬼と桃太郎を描いたホラーアクション!

八澄作

編集部コメント

見た目と中身のギャップを活かして、主人公のかっこよさがしっかり描けている作品でした。あえて敵の描写を絞り、バトルへの導入を早めたことで、戦闘シーンに多彩な演出を盛り込めており、画力の高さも相まって印象的な画面作りができていたと思います。ラストで女装を解いた本来の主人公の姿を見せる構成にすると、キャラの魅力がより高まるように感じました。次回作も期待しております。

編集部期待賞

賞金¥50,000-

堕落仏 ZENRO

仏陀が堕落した? 何らかの理由で堕落してしまった仏陀・ゼンロ。 今では酒に溺れ、放蕩な生活を楽しんでいるが、そんな彼のもとに退魔の依頼が舞い込む。 堕落仏と共に挑む退魔アクションファンタジー!

DokuZenda作

編集部コメント

この作品は当月期のブロンズルーキー賞に届かなかった作品でしたが、複数の編集者の強い期待を集めたので「編集部期待賞」を贈呈します。ルーキー賞の仕組みはこちらを参照ください。二面性のあるキャラクター、エッジの立った世界観、予想を超えるストーリー展開…と様々な点において完成度の高い作品でした。何よりも主人公の愛する者への執着、「切実さ」が印象的で良かったです。一方で、実質的に主人公だけで物語が完結している点は気になりました。他キャラとの掛け合いでストーリーが展開したり互いのキャラを引き立てるような「関係性」の描写にも力を入れていただけると良いかもしれません。また1つ1つの絵についてクオリティは高いものの「止まって」いる印象があったので、動きと動きの間の絵やコマ割り等の技術についても意識していただけると、より読みやすく没入感の高い作品になるかと思います。次回作にも期待しています!!

編集部期待賞

賞金¥50,000-

光る!

アイドルを目指す女の子の話です(52P)

宮まゆこ作

編集部コメント

この作品は当月期のブロンズルーキー賞に届かなかった作品でしたが、複数の編集者の強い期待を集めたので「編集部期待賞」を贈呈します。ルーキー賞の仕組みはこちらを参照ください。見やすい線で安定してまとまっており、セリフにも切れがあって良かったです。メインキャラの主人公と先生が白く、画面全体が白っぽく見えて目が滑る箇所があり、もったいなく感じました。また、ストーリーが予定調和的に進み、想像通りの着地になっている印象です。魅せ場が綺麗にまとまりすぎている印象があり、もう少し作者さんならではのフェチや尖りが前に出ると、さらに印象が強くなると思います。次回作も期待しております。

最終候補作

月間ルーキー賞ランキング2位

編集部コメント

心が読めてしまう「サトリ」の設定はベタではありますが、キャラの関係性の分かりやすさと、耐えられない便意という危機感で、ドライブしてく流れも、丁寧で楽しみやすい形でした。安定感のある読み味ではありますが、驚きや笑いのエスカレートが足りない印象でした。次回作では、読みやすさを武器にしつつ、読者の予想を裏切る企みをいれられるよう、工夫をしてみて下さい。

月間ルーキー賞ランキング3位

編集部コメント

人形というモチーフが上手く機能しており、作品の印象を強めていました。一方で、線が雑に見える箇所があり、最後まで同じ密度で引ききる意識がもう少しほしいです。線と線をきちんとつなげて、画面の完成度を安定させてください。また、後半で解ける謎については、序盤にフリがあると読者にとってより丁寧になります。実母の存在や念に関する情報など、序盤で置いた要素を回収する構造にできると、納得感が上がると思います。次回作も楽しみにしております。

月間ルーキー賞ランキング4位

編集部コメント

デザインにはったりが効いていて、画面の印象が強く良かったです。キャラ線の強弱も整理されており、読みやすさにつながっていました。一方で設定情報が多く、世界観の説明に時間を使っている分、キャラの輪郭まで届ききっていない印象です。主人公の矜持、目的、動機が見えづらく、応援したい気持ちが乗りにくいので、序盤で目的と動機を行動やセリフで示せると強度が上がると思います。次回作も楽しみにしております。

月間ルーキー賞ランキング5位

編集部コメント

冒頭のつかみが良く、勢いとテンション感で一気に読ませる力がありました。一方で早い段階で主人公の目標が達成されてしまうため中盤以降の推進力が弱く感じる箇所があります。また2人分のキャラを描こうとして脚本が膨らみ、主人公像の掘り下げが薄くなっている印象でした。1人のキャラに焦点を絞り、途中で新しい目標や障害を立て直して物語を引っ張る軸を更新できると、主人公の話になると思います。次回作も期待しております。

月間ルーキー賞ランキング6位

編集部コメント

「廃食人種」という設定のユニークさ、それを活かしきったキャラ造型とストーリー構成が巧みで面白かったです。王道のボーイミーツガール要素を備えながらも、廃食人種が発生した経緯や能力の必然性など、独自の読み味が出せていたと思います。一方で、悪役のキャラ造型や行動原理が設定の域を出ていない点は気になりました。ドラマについても、もう少し深堀りして読者の予想を超える展開が作れるとなお良かったかと思います。次回作にも期待しております。

月間ルーキー賞ランキング7位

編集部コメント

親しい友人の死にどう向き合うか、という普遍的なテーマへの回答が鮮やかでした。前中盤における喪失感の演出が巧みで、それが故にラストのカタルシスも強く感じられて良かったです。キャラクターの表情も豊かで、まるで目の前で演者が動いているかのようなリアリティでした。画力やコマ割り等の技術向上にも努めていただきつつ、引き続きご自身の強みとして人間ドラマの深さに磨きをかけて頂ければ幸いです。次回作にも期待しております。

月間ルーキー賞ランキング9位

編集部コメント

お姉さんの残念な感じと少年の聡明さが相まって、独特のおかしみが生みだされていました。お姉さんは単にポンコツなキャラかと思いきや、意外とメタ認知力(自分を客観視する能力)も高く、それが故に彼女の残念さがよりリアルに強調される…という構造が面白かったです。この持ち味を活かしていただきつつ、人間ドラマやストーリーを作ることができれば、より多くの読者を惹きつけることができるかと思います。次回作にも期待しております。

月間ルーキー賞ランキング10位

編集部コメント

包み隠さずご自身の実体験を描かれており、興味深く拝読しました。20年で名刺1枚の前進という言葉選びが秀逸で、エッセイ漫画でありながら見事にオチがついていて良かったです。一方で、内容の性質上どうしても対象読者が絞られてしまうため、次回作では今回の経験を活かしつつ、より多くの読者が楽しめる題材にも挑戦してみてください。

月間ルーキー賞ランキング11位

編集部コメント

キャラクターデザインに唯一無二の個性があり、強く印象に残る作品でした。大切な人を守るために自身の恐怖症を顧みず行動する主人公のかっこよさがしっかり伝わってきました。一方で後半はキャラのアップの絵が多く、やや画面が単調に感じられました。背景込みの引きの絵を適宜入れることで、画面全体にメリハリが生まれ、より魅力的な作品になると思います。次回作も期待しております。

月間ルーキー賞ランキング12位

編集部コメント

自衛隊の教育制度というテーマが新鮮で、身分証の紛失は班長の資質がないと判断されるなど実情の描写が面白かったです。一方で、班長就任後の隊員とのやりとりを期待していたため、班長になるかどうかの悩みで終始してしまった点が少しもったいなく感じました。作品の面白い部分を、早く見せる構成にできるとより魅力的な作品になるかと思います。次回作も期待しております。

月間ルーキー賞ランキング13位

編集部コメント

一本気で好感の持てる主人公、直感的で分かりやすい設定やストーリー等、エンタメとして完成度の高い作品でした。見開きや決めゴマもしっかり迫力があって良かったです。一方で、主人公のキャラクターや展開にもう少し意外性やオリジナリティを感じられる部分が欲しかったという印象もありました。どうすれば読者をもっと楽しませることができるか、より多くのアイデアと企みをもって取り組んでいただけると、より多くの読者を惹きつけられる作品になるかと思います。次回作にも期待しております。

月間ルーキー賞ランキング15位

編集部コメント

2025年に話題となった人類滅亡をテーマに、その裏側を描く切り口が面白く、3人の関係性も魅力的でした。ラストのオチも読後感が良く、心温まる作品だったと思います。一方で、作画面では顔のパーツの配置や身体描写のバランスにやや課題が見受けられました。デッサンを重ねて画力を向上させれば、さらに魅力的な作品を作れるかと思います。次回作も期待しております。

月間ルーキー賞ランキング16位

編集部コメント

願望ノートというアイデアから、主人公の心情がとてもリアルに表現されていて、最後まで楽しく読ませていただきました。ただ、中盤に彼女が主人公のノートを見つけて、実は不満点もノートに書き記していたという情報が急に出てきた印象でした。展開としては良いのですが、少しずつ不満がたまっていって、気が付いたらノートに書いてしまった、など、心情の変化も丁寧に描けると、より共感できるキャラクターになるかと思います。次回作も応援しております。

月間ルーキー賞ランキング17位

編集部コメント

バンドとして成功していく、まっすぐな話で面白かったです。主人公にもしっかり才能があり、気持ちよい展開になっているのも良かったです。現状、キャラ、展開共にベタにはなってしまっていますので、普通と思わせない、読者が気になるようなフックを入れるよう意識してみてください。次回作も応援しております。

月間ルーキー賞ランキング18位

編集部コメント

2人の絶妙な距離感が丁寧に描かれていて、楽しく読ませていただきました。1話ごとのパッケージが決まっていて、読みやすいのも良かったです。恋愛軸に加えて、コメディ軸での2人の掛け合いの面白さも出せると、より深い読み味になるかと思います。次回作も応援しております。

月間ルーキー賞ランキング19位

編集部コメント

主人公の複雑な深層心理が、丁寧に描かれている作品でした!他方、やさぐれてしまった主人公がさらに落ち込んでしまう…という物語の流れだったので、作品全体の読み味がやや後ろ向きだったのは気になりました。この物語を通して、主人公自身にも何か救いがあるような結末が描けると、より多くの読者に愛される作品になるかもしれないと感じました。

月間ルーキー賞ランキング20位

編集部コメント

現代的な悩みを出発点に、感情・展開の起伏をしっかり見せる構成が読みやすかったです。主題がわかりやすい一方、主人公の言動がやや誇張されリアリティが失われているようにも見受けられます。また展開に関しても、もう一捻りほしいところです。期待には応えつつ、キャラ・展開の固有性を意識しましょう。次回作にも期待しております。

編集部からの総評

ブロンズ賞2本、期待賞2本出る!キャラクターの行動理由を明確にしよう! 今月はブロンズルーキー賞2本、期待賞2本という結果になりました。オチを工夫している作品が多く、楽しく拝読しました。一方で、設定や展開を優先するあまり、キャラクターの目的が曖昧なまま、受け身で物語が進んでしまう作品が散見されました。キャラクターの行動理由を明確にし、主体的に物語を動かす構成を意識すると、より読者が感情移入しやすい作品になると思います。皆様の今後の力作に期待しております!