東京から脱落して4年くらい経った
2021年、コロナで在宅勤務がマジョリティとなった頃、東京から仙台に引っ越した。会社を辞めてフリーランスエンジニアとなって少し経ったくらいの時期で、仕事は家で完結していた。東池袋というところに住んでいて、サンシャインシティや西友がすぐ近くにあり、大きな公園もできたので生活には満足していた。それでも、少しでも遠出しようと思うと地下鉄に乗るような生活に飽きてしまったのが大きな理由だ。
振り返って思うに、東京はチャンスが多い街だ。インターネットを検索すればオンサイトのイベントがたくさんあり、空前の人材不足だから、腕に多少の覚えがあれば仕事は見つかるだろう。学生の頃からの友達や、元職場の同僚に声をかければ飲みに出かけられる。ただ、ちょうどその頃はコロナの独特な雰囲気もあったし、飲み会のために小さい子供を家に置いて夜に出かける気にもなれない。そんな時期だったのも、東京を離れたい気持ちを後押しした。
東京を離れること自体にはそれほどリスクを感じていなかった。パソコンとインターネットで働くような仕事はすぐになくなるとは思えなかったし、もしなくなればまた東京に舞い戻ればいいだけの話だ。人はそれを楽観的というのだろうか。元から東京にいる人は、東京から離れることに対して心理的抵抗が強すぎるような気がしている。それとも、私が重視していない魅力がまだあったのかもしれない。
仙台にて
仙台では少し家賃が下がり(20万円から16万円くらいになった)、間取りも若干広がった(60m^2 から 70m^2 くらい)。仙台市地下鉄の駅に近く、東京駅までも行きやすい立地だったが、都内に行く機会は滅多になかった。
子供連れて歩くことを考えたらやはり自動車が欲しくなった。小さな子供を連れて電車やバスに乗るのは疲れる。旅行しようにもスーツケースを持ち歩くのは大儀だ。みんなどうやっているんだろう?しばらくの間はタクシーやカーシェアでやり過ごしていたが、結局車を買った。仙台は東京に比べると十分に車社会で、今となってはどこに行くにも自家用車で出かけるようになった。
在宅勤務をやると、個室は必須だ。夫婦で在宅勤務だと、その時点で個室が2つ必要になる。子供のおもちゃは、いろいろな形をしているからすぐに嵩張る。もう少し広い場所に住む必要を感じた。とはいえ、ファミリーで住むような賃貸は多くはないし、あってもちょっと古すぎるか、高いかのどちらかだったので買った方がいいなと考えるようになった。仙台に越してから2年経過くらいしたあたりに、マンションを購入した。これにより、しばらくは動くことはできないだろう。
そんなわけで
車とマンションを購入してしまったことになる。自分で決めておいて"購入してしまった"とはふざけた言い草だが、足元の状況から判断したらそうなってしまったのだから仕方がない。ここから先は、これらは制約条件だと思って上手くやっていけばいいのだから。何も判断せずにいるよりはマシなのだろう、と嘯いて。
ところが、そうこうしているうちに東京ではオフィス回帰が進み、スタートアップ投資が冷え込みつつあるようだ。ソフトウェア開発における生成AIの成長も著しい。自分の仕事だって、これからどうなっていくのかは不透明だ。それも仕方がない。何らかの都合が発生すれば真っ先に切られることと引き換えに、より多くのものを得ているのだから。
これから?
徐々にこれまでのやり方は通用しなくなるのだろうという悲観的な予測は立っている。会社員を辞めて、東京からも離れたことが今後じわじわとマイナスに働いてくるのかもしれない。家族を幸せにしつつ、自分が面白いと思える道を切り拓いていきたい。
