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なぜ「アニメ画像4枚貼りアカウント」が嫌なのか(2025年7月10日の日記)


生活

 仕事で行き詰まるたびに洗濯物を干したり少し歩いたりを繰り返して気晴らしする。仕事の合間に少しだけ昼寝したら熱中症気味になり、夜まで体調がすぐれない状態で終業。仕事のあとは楽天のポイント4倍の日なのでプロテインなどを購入する。筋トレをしながらアニメを見る。

なぜ「アニメ画像4枚貼りアカウント」が嫌なのか

 Twitterには「○○なアニメ」と題してアニメの画像を4枚貼り、雑な説明文を載せている芸風で人気のインフルエンサーが多数いる(例1, 例2)。こうしたアカウント群が本当に嫌なので、何故そんなに嫌いなのかという話をする。

ユーモアのセンスが悪い

 「タコピーに傷つけられたメンタルに良く効くアニメ」と題して、『魔法少女まどか☆マギカ』や『メイドインアビス』などのショッキングな描写のある作品をそうでないように装って紹介するツイートが人気を集めている(投稿)。知らない人が騙されてショックを受ける様子を想像してみんなでニヤニヤするというしょうもない馴れ合い。しかもいずれも人気作なので実際に騙される可能性はほぼない。「人を騙してショックを与えるユーモア」のためにそういうアニメを列挙するというのは消費態度としてもダサすぎる。4枚貼りアカウントたちはこういうしょうもないユーモアを一生やっている。つまらないユーモア自体に直接の罪はないが、同じようなつまらないユーモアがレコメンドで何度も流れてくるので気が狂いそうになる。

作品の理解が雑

 注目を集めるために雑な言いきりをしていることがよくある。『新世紀エヴァンゲリオン』を意味不明と評したり『メイドインアビス』や『魔法少女まどか☆マギカ』を鬱アニメとして一括りにしている作者が高評価した『ヘルシング』OVA版と評価が高くなかったTV版を間違えて炎上したこともある。作品の理解が雑だし、見てないんじゃないかと疑わしくなる。

リスペクトがない

 4枚貼りアカウントは「作画崩壊」「放送事故」「ワースト」「意味不明」などといった言葉で作品を紹介することがよくある。例えば『夜明け前より瑠璃色な』のキャベツや『DYNAMIC CHORD』のY字路のシーンをあてこする発言が定期的に出てくる。作画が良くない部分のキャプチャを貼るだけで作品の他の側面には全く触れない。さらに大抵は画質がかなり悪いので、アニメを自分で見てキャプチャしたのではなくネットから拾ってきている可能性が高い。自分で視聴せずにただ貶すためだけにネットから拾ってきた画像を貼るのはリスペクトに欠くのではないか。またブルーレイ・DVDの売上本数のワーストランキングをネタにしていたりもする。販売数の出典はなく売りスレ等に書かれたオリコン加盟店の初動値をパクっていると思われる。当然オリコン非加盟店は反映されておらず実際の数値は関係者しか知らない。こうした根拠に乏しいデータで作品を批評するのは問題ではないか。さらにランキングはブルーレイ・DVDが実際に出ている作品しか考慮されていない。採算の都合で発売中止になったり最初から発売されない作品もあるし、配信で人気を得ている場合もある。もちろん作品の価値は販売本数で決まるわけではない。全体的に考えの浅さが目立つ。

作品側に利益が還元されない

 作品名を隠したり、正規の視聴方法を紹介しないケースがよくある。この場合は既に作品を知っている人の間だけで盛り上がって知らない人に広まりづらい。また他者のコンテンツを使っているのに自分にだけインプレッションの利益が入ってきて制作側の利益に繋がらない。作品の認知度向上やサブスクの再生数やブルーレイの売上に繋がるようにすべきではないか。

なぜ「アニメ画像4枚貼りアカウント」は人気なのか

 こうしたアカウントは基本的に誰でも知っていることばかり扱う。大ヒット作、有名声優、ネットミーム、作画崩壊ネタなど、多少ネットをやっていればアニメ本編をちゃんと観なくても耳に入ってくる話題ばかりだ。さらに偏見や無理解に基づく誤情報を再拡散したり、センスの悪いユーモアを広めたりしている。知識を深めたり正しい理解を広めたりすることとは正反対の態度をとっており情報源としては質が低いと言わざるを得ない。しかしこうしたアカウントが人気な理由はまさにこれで、誰でも知っているからこそ話題に参加でき、難しいことも言わないので直情的に反応でき、ゆえに多くのインプレッションやフォロワー数を獲得できているのではないか。一部の気合の入ったオタクを除けばネットユーザーの多くは正しい情報を求めてもいるわけでも新しいことを学ぶ気でいるわけでもない。話題に参加できればそれでいいのであってリスペクトとか正確さには関心がないようだった。4枚貼りアカウントを見ているとコンテンツの視聴者は予想以上に怠惰なのではないかと思った。

きょう観たアニメの感想

銀河特急 ミルキー☆サブウェイ 2話

 服役プログラムとして車両清掃をしていたはずが、チハルとマキナが制御部分をいじったせいで誤って発進してしまう。さらにこの車両には怖ろしい噂が……。
 マキナのオタク早口とチハルの態度の差など会話劇が今回もいいし、古い制御システムだとか発進シーケンスのエンジンの点火とかちょっとレトロな技術のディテールがいい。自主制作アニメ『ミルキー☆ハイウェイ』でもカーチェイスのシーンが本当に素晴らしかったので発進してからも楽しみ。TVで見ると銀河特急 ミルキー☆サブウェイ 銀河の果てまでいってきました!展のCMも入る。無料配信があるがTVで視聴して良かった……と思った。

Dr.STONE SCIENCE FUTURE 13話

 シリーズ4期の第2クール。石化光線発生の謎を解くために千空はゼノとタッグを組む。重力や光線の発生源、到達時間などを計算し、2か所での観測時間の差から交点を求めることで石化光線の発生源を特定する議論のパートが見せ場。知的好奇心を揺さぶる議論なだけでなく、思想信条の異なる立場の2人が科学という一点で交わることを象徴するようなアツい演出。


強くてニューサーガ 2話

 魔王の侵攻で大切な人々を失う未来を回避すべく、カイルは1週目の記憶を頼りに英雄を目指して修行する。さらに英雄になるなら力だけでなく資金調達や有力者とのコネクションも必要と考えセランを連れて旅に出ることに。2週目という形でRPG勇者モノの約束事を解体するのが面白い。思ったよりラブコメ成分が強くて楽しい視聴感。1週目で婚約者だったウルザと偶然に再会してハプニングが起こり、リーゼと三角関係になったりもする。迷宮探索の途中に風呂のサービスシーンがあり、1週目で相棒だった剣(に宿るヒロイン)とも再会する。
 RPG風世界で主人公がだいぶ女性慣れしており、2週目で再会する度にヒロインとちょっとエッチな展開になり、ヒロインの名前がウルザとなるとランスシリーズみたいだな……と思った(ただし女好きの役はセランが担当し、主人公は常識的な範囲に収まっている)


神椿市建設中。 1話

 化歩はテセラクター(負の感情から生じる、人や街を襲う怪物)を歌の力で倒す「魔女の娘」の一員として戦いの日々を過ごす。だが今までにない大災害が起きて戦力を分断され、化歩は単独行動をとる中でこの神椿市の秘密に近づいていく……。
 正直なところ用語も謎で展開もかなり分からないが、常に歌があり、その歌の情緒でノリについて行けている感覚がある。これは歌を軸にミュージックビデオとして視聴すればよいのではないかと思った(『カゲプロ』のときもそうだったので)


ダンダダン 14話

 ジジは念波に操られて自殺しそうになったオカルンとモモを連れて脱出を図るが、そこに邪視が現れて……。アクロバティックさらさらの回に続いて謎解きを兼ねた過去編が描かれる。邪視はジジの身体を使ってモンゴリアンデスワームを追い詰める。このサッカーの要領で攻撃するアクションがとんでもない作画アクションなのでこの部分だけでも見ごたえがある。過去編が入るとドラマとしては面白いが泣かせすぎる下品な演出にならないかと1期を見て思ったが、今回はそうでもないようだった。


追放者食堂へようこそ! 2話

 食堂最初の客・ヘンリエッタは女だからという理由だけでパーティを追い出された剣士だった。デニスは食費も厳しい彼女に出世払いで食事を出し再就職も手助けするが、女性メンバーをパーティに勧誘したうえでダンジョンの奥で強姦して捨てる悪質なパーティが存在するという噂が……。
 ヘンリエッタはコミカルな芝居でカウンター越しの会話劇を飽きない映像にしてくれるし、ウエイターの仕事をするアトリエも可愛いしカメラのアングルを豊富にする役もこなしておりキャラを活かして映像を面白い作りにする工夫がいい。だがシナリオには異世界モノの良くない部分が出ている印象を持った。女性というだけで追い出され、次に加入した先でも性のはけ口としか思われていなかったというフェミニズムの領域の話題だったにもかかわらず、社会構造への批判や洞察に乏しいまま終わる。レイプがサービスシーン扱いで登場して視聴者を楽しませ、そのうえで主人公に断罪させて罪悪感を負わないで済むという建付けに、無責任さを感じずにはいられなかった。


ふたりソロキャンプ 1話

 主人公・厳はソロキャンプ好きのおじさん。ある日のキャンプ先でド初心者キャンパー・草野雫に遭遇、テントを借りそびれて帰りの足もないという境遇を助けることになる。成り行きで雫が一人前になるまでソロキャンプを手伝う「ふたりソロキャンプ」の関係になってしまうという導入の1話。
 キャンプの描写自体は充実しており、屋外で火を焚くからこその大胆な調理のパートは特にいい。自然の厳しさをナメてはいけない話などで地に足付けつつ楽しく描きバランスがいい。それはそれとしてオッサンの願望すぎる。いきなりパンツを見てしまう、若い女性に懐かれグイグイと迫られる、若い人に知識を披露して一目置かれる、やれやれという態度をとるなど全体的におっさんの願望すぎて、すげえ作品だなと思った。

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勇者パーティーを追放された白魔導師、Sランク冒険者に拾われる 1話

 1話で追放されてから別の仲間に出会い本来の才能を開花させるというコテコテな追放モノだが、それを貴種流離譚にしている部分が新しい。主人公ロイドには選ばれた者の才があり、それを知らされないまま師匠マーリンと共に山奥で修行を重ねて育つ。この様子を丹念に描写するAパートで、白魔導師の力を使ったサバイバルや魔法の意義など設定をしっかり作っている。街に関心をもって山を降り、パーティに加入して的確な後方支援をするが追放され、そして新しい仲間に出会うBパート。これもただ成り行きではなく常に見守られており、何か大きな物語が背後にあることを示唆する。尺の取り方はやや退屈な印象を受けるが、ただ追放した側を見返すだけの話にしてないだけで偉すぎると思った。

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水属性の魔法使い 2話

 涼は遭難して砂浜に打ち上げられていたアベルという男を助け、2人で街を目指す。前回もそうだったが平場でも絵がずっと贅沢で、食事シーンなどの日常パートは特に充実している。モンスターを倒しながら進む際には無自覚最強モノのテンプレみたいな驚き芸が入るがモンスターのデザインと挙動などがよくて見飽きず、なんらかの実況みたいな感覚で見られる。別れを前にして稽古をつけてくれたデュラハンから服を授かるシーンは言葉がないが不思議と感慨がある。森を抜け寒冷地に出てからは雪山の背景美術が見栄えして常に画面が良い。もうちょっと早い時間の放送してくれたら存分にこのハイエンドな映像を楽しめるのになと思った(今週は遅延して深夜1時58分からの放送だったので)


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