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「鶏肉ショック」が飲食店と家庭を直撃 なぜ鶏肉は高騰しているのか #エキスパートトピ

フードジャーナリスト
鶏肉の価格が急激に高騰している。写真:イメージマート

 今、鶏肉の価格が急激に高騰しています。とりわけ日本が大きく依存するブラジル産の輸入鶏肉は、円安や世界的な需要の増加、さらには鳥インフルエンザの影響などが重なって供給が不安定になっており、輸入コストの上昇と調達難が同時に進行しています。

 家計の味方でもあった鶏肉が高騰していることで、家庭の食卓にダメージを与えるだけでなく、飲食店でもメニュー休止や値上げが相次いでいます。なぜ今、鶏肉の価格は高騰しているのでしょうか。なぜ鶏肉の調達が困難になっているのでしょうか。その背景と今後の展望を考察します。

ココがポイント

「輸入鶏肉」に異変… 飲食店は仕入れに苦労 日本独自の細かい発注も原因?出典:日テレNEWS NNN 2026/3/26(木)

“鶏肉ショック”サイゼリヤも販売休止 世界的需要増・円安・食用油高騰のトリプルパンチ出典:FNNプライムオンライン 2026/3/25(水)

ふたが閉まらない「から揚げ弁当」大粒6つで580円 “鶏肉ショック”価格上昇…米、油、容器も値上がり出典:NBS長野放送 2026/4/2(木)

鶏肉の高騰・値上がり理由出典:W3G 2026/1/5(月)

エキスパートの補足・見解

 日本の鶏肉市場は、国内生産が約65%、輸入が約35%を占めており、輸入品の約7割がブラジル産です。今回の高騰の主な理由は、鳥インフルエンザ発生による供給懸念と円安、そして世界的な需要増加と輸送コスト増などが重なったためです。

 その結果、ブラジルをはじめとする輸入鶏肉が高騰し、調達も困難になっていることから、国産の鶏肉に人気が集中し、鶏肉の仕入れ自体が難しくなっているといいます。また日本は骨を抜いた精肉加工での納品を求めることが多く、世界的な需要拡大の中でブラジルの現地工場の人手不足もあり、「手間のかかる日本向けより他国向けを優先する」と後回しにされやすい傾向があります。

 今回のような価格高騰と品薄が同時進行する「鶏肉ショック」ともいうべき危機的な状況が、日本の飲食業界のビジネスモデルの根幹を揺さぶっています。「鶏肉は安い」という前提で設計されたメニュー価格や業態は、根本から見直しを迫られています。

 今後の展望としては、価格高騰の理由が複合的な要因であるため、値下がりの見通しがつきにくい状況であり、鶏肉の安定調達に向けて産地の多様化や国内生産基盤の強化など、鶏肉供給システムの再構築が必須となっています。

フードジャーナリスト

フードジャーナリスト/ラーメン評論家/かき氷評論家 著書『トーキョーノスタルジックラーメン』『ラーメンマップ千葉』他/雑誌『週刊文春』『SENSE』他/テレビ『郷愁の街角ラーメン』(BS-TBS)『ABEMA Prime』(ABEMA TV)他/YouTube『トーキョーラーメン会議』他/音声メディア『美味しいラジオ』(Voicy)/オンラインサロン『山路力也の飲食店戦略ゼミ』(DMM.com)/ウェブ『文春オンライン』『千葉拉麺通信』『福岡ラーメン通信』他/飲食店プロデュース・コンサルティング/「作り手の顔が見える料理」を愛し「その料理が美味しい理由」を考えながら様々な媒体で活動中。

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