1万円弱で買えるコンパクトなアクティブスピーカー、AIYIMA S400を購入してみました。

- テレビに繋いでいるサウンドバーの買い替えを検討
- AIYIMA S400をテレビ用スピーカーとして使う
- PCスピーカー、楽器用モニターとして
- PCとのUSB接続は端子に注意
- 本体外観、操作系など、ツマミの緩さは要確認
テレビに繋いでいるサウンドバーの買い替えを検討
リビングのテレビ(REGZA 43E350M)には、これまでAnkerの古いサウンドバーを繋いでいたのですが、いくつか不満があり買い替えの機会を伺っていました。
テレビとサウンドバーはBluetooth接続していましたが、これはテレビのリモコンでボリューム操作をしたいため(音量調整のためにわざわざ専用リモコンを持ちたくない)。ライン入力も備えてはいるものの、小音量時にノイズゲート的な音切れが発生し、実用的ではありませんでした。
最大の不満は、テレビの電源を切ってしばらくすると、結構な爆音で「フォフォン!」とBluetoothの切断音が鳴ること。電源を入れた際も同様です。鳴るタイミングが数分後だったり数十分後だったりと不安定で、隣の部屋で寝ていても起こされるレベルの音量なのがストレスでした。

また、サウンドバーがテレビ正面のリモコン受光部を隠してしまい、操作の反応が悪くなるのも地味にストレスでした。音質についても「内蔵スピーカーよりマシなら充分」という基準ではあるものの、もう少し改善したいと感じていました。
代替スピーカーの条件は、Bluetooth以外にライン入力や光デジタル入力を備えていること。我が家の環境では、REGZAとの相性なのか、HDMI接続だとなぜか音が鳴らないBDプレイヤーを、光デジタルで直接スピーカーに繋ぐ必要があるからです。
そんな折、昨年末の加野瀬さんのレビュー記事を読んで、AIYIMA S400に俄然興味が湧きました。
AIYIMA(アイイマ)は中国のアンプブランド。格安なアクティブスピーカーといえば最近はEDIFIERが有名ですが、AIYIMA S400は光デジタル接続に対応しており、何よりBluetooth接続音が控えめらしいのが魅力的です。
一度はクーポンの早期終了で購入タイミングを逃したのですが、ブラックフライデー等のポイント還元に、現在のクーポン割引を組み合わせて購入しました。
AIYIMA S400をテレビ用スピーカーとして使う
まずはメイン用途であるテレビ用スピーカーとしての感想から。外観や機能、デスクトップ・楽器用としての検証については後ほどまとめます。
セッティングは左右を広く取ったりテレビから離したりと試行錯誤しましたが、最終的には無難にテレビの両サイドへ配置しました。

リビングのテレビなのでリスニングポイントは一定ではありませんが、画面正面で視聴した際に最も自然に聴こえる配置が結局正解のようです。コンパクトなサイズ(幅135 / 高さ198 / 奥行137mm)ながら、サウンドバーに比べるとそれなりに存在感があります。
テレビとの接続は予定通りBluetooth。接続音の「ポポポ」も控えめな音量で安心しました。 音質は、当初左右を並べて鳴らした状態ではピンと来ませんでしたが、適度に離して設置することでサウンドバーにはない豊かな音場が生まれました。

ウーハーは3インチクラスなので重低音は控えめですが、サウンドバーの小さなスピーカーには出せない、芯のある迫力が感じられます。音楽コンテンツはもちろん、映画やアニメでも音の厚みが向上しました。 最近Netflixで観ている『白と黒のスプーン』(韓国の料理バトルドキュメンタリー。面白い!)のシーズン2でも、調理や試食の音がASMRを意識して収録されていることがスピーカー越しにしっかり伝わってきます。
音質調整は背面のダイヤルで高域、低域を調整可能なほか、リモコン(または音量ダイヤル押下)で「MOVIE」「MUSIC」「DIALOGUE」の3つのプリセットモードを切り替えられます。「MUSIC」はフラット、「MOVIE」はややドンシャリ、「DIALOGUE」はセリフ重視の中域強調という印象です。

テレビ正面から障害物が消えたことでリモコンの反応も改善。接続音も静かになり、音質も向上したことで、AIYIMA S400の導入にはかなり満足しています。
PCスピーカー、楽器用モニターとして
次に、より一般的な(?)デスクトップ環境でも試してみました。
比較対象は普段愛用しているYAMAHAの古いモニタースピーカー(MSP3)。同じ3インチクラスですが、筐体サイズや重量はMSP3の方が大きく、遥かに重いです。 MSP3は1本あたり20Wのパワーアンプですが、デジタルアンプを積むAIYIMA S400はこのサイズながら50W×2……と、Amazonの商品ページに表記されていますがメーカー公式サイトでは40W×2と表記されており、どちらが正しいのかは謎です(笑)。

やや大きめの音量で鳴らすと、低音の量感や定位、情報の密度ではやはりMSP3に分があります。一方で、中高域のクリアさ(解像感)はAIYIMA S400の方が上に感じました。 小音量でのBGM用途や、至近距離で煩くない程度の音量で鳴らすなら、S400の方が好ましく感じる人も多いでしょう。
音量を上げても安価なスピーカーにありがちな箱鳴りやビビリはなく、一般家庭での常用には十分な性能。ただ、ニアフィールド環境で音量を上げすぎると、個人的には少々耳に刺さる印象もあり、このあたりは好みが分かれそうです。

ライン接続で電子楽器のモニターとしても試してみました。通常はモニタースピーカーを使う場面ですが、S400のような安価なパワードスピーカーで代用するのも手です。自宅練習なら音量的にも全く問題ありません。
このセッティングのままBluetooth接続したPCの音も流してみましたが、正面近くより少し離れた位置から鳴らした方が、BGMとしては邪魔にならず良い感じでした。 複数入力のミキシング(音楽をバックに流しながら練習するなど)ができれば完璧でしたが、流石にその機能はありません。

PCとのUSB接続は端子に注意
S400はUSB DACを内蔵していますが、デバイス側の端子がType-A(メス)という珍しい仕様です。 手持ちの「Type-A to Cケーブル」や、Type-Cケーブルの片側に「C to Aアダプタ」を付けてMacBook ProのUSB-Cポートと接続しても接続さされることはなく、USBハブを介してC→A変換を挟んで、両端がType-Aのケーブル(又はType-Cケーブルの両端に変換アダプタを装着)を使ってようやく繋がりました。

レビューではType-A to Cケーブルでいけたという報告もあるようですが、私の環境(MacBook Pro 2台)ではUSBハブ無しの接続は全滅。確実に使うなら両端Type-Aのケーブルを用意するのが良さそうです。

スマホとの接続については、やはりType-A to CケーブルやLightning to Type-Aケーブルではダメでしたが、使わない機能をこれ以上検証する気にはなれませんでした。普通はBluetoothを使えば事足りますが、一応。
また、USB DACは16bit / 48KHzまでなので、一応CD以上ではありますがハイレゾ対応とは言いにくいかも。

本体外観、操作系など、ツマミの緩さは要確認
最後に製品パッケージ、本体外観、操作系などを確認しておきます。


付属品はリモコン、ACアダプター、RCA同軸ケーブル、ステレオミニ/RCAケーブル、そして光デジタルケーブル(1.8m)と、必要なものは一通り揃っています。光デジタルケーブルが十分な長さだったのは、私の環境では助かりました。

取説は簡易な英語のみですが、操作がシンプルなので迷うことはないでしょう。
AIYIMA S400 ブックシェルフ型アクティブスピーカー 取扱説明書
本体は樹脂製でややチープさはありますが、1万円の価格帯を考えれば充分。ホワイトのカラバリもあります。

操作系はアンプ内蔵の右スピーカー背面に集中しています(写真は裏側から見ているため左配置)。入力はBluetooth、光デジタル(OPT)、ライン(RCA)、USB。左右は付属の同軸ケーブルで繋ぎます。サブウーファー出力もあるので、パワードタイプのサブウーファーを足せば低音を補強することも可能です。
ボタンは電源&入力切替、リモコンが付属するので背面の操作頻度は低いですが、なぜか曲送りボタンも背面にあります。

ダイヤル類は音量、そしてTREBLE(高音)とBASS(低音)の調整。小さなLEDインジケーターは表側にもありますが、電源状態や入力を色で示してくれます(Bluetooth:青、光:紫、RCA:緑など)。
Amazonレビューには「片側のツイーターが鳴っていなかった」という報告もあったので、念のためツイーターとウーハーそれぞれから音が出ているか、耳を近づけて確認しておくといいかも。

底面にはゴム足が4つあり、安定性は良好。共振も気にならず、楽器の上に置くようなラフな使い方でもしっかり鳴ってくれました。

最後に、少し残念だった点。色々とセッティングを試しているうちに、TREBLEツマミが外れて床に落ちていました。最初から緩かったのかは不明ですが、戻しても緩く、軽く引っ張ると取れてしまいます。
個体差でだとは思われますが交換するほどでもないので、小さく切ったマスキングテープを軸に噛ませて固定しました。このツマミについても届いた時点で一度確認しておくのが良いでしょう。


1万円以下の予算でテレビの音環境を大きく改善してくれたAIYIMA S400。サウンドバーの音や音場に物足りなさを感じているならば、有力な選択肢になることでしょう。


