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F5、2026年事業戦略を発表--LLMの脆弱性と人材不足を同時に解消へ

加納恵 (編集部)

2026-01-29 07:00

 F5ネットワークスジャパンは1月28日、2026年の事業戦略を発表した。AIセキュリティの新機軸として「F5 AI Guardrails」と「F5 AI Red Team」を提供するとともに、世界に先駆けて無償の教育プログラム「F5 Academy日本版」を日本で開始することを明らかにした。

F5が提供する3つのソリューション
F5が提供する3つのソリューション
F5 アジア太平洋・中国・日本担当シニア・バイスプレジデントのAdam Judd(アダム・ジャド)氏
F5 アジア太平洋・中国・日本担当シニア・バイスプレジデントのAdam Judd(アダム・ジャド)氏

  F5 アジア太平洋・中国・日本担当シニア・バイスプレジデントのAdam Judd(アダム・ジャド)氏は「日本では2025年5月に可決された『AI推進法』により、AIの導入が加速している。これにより導入の壁となっていた、人材や運用に関する課題が解消され、製造業や金融業において、グローバルな競争力を維持するためのAIキャッチアップが進んでいるが、依然として『AI人材の不足』『サイバー攻撃のAI化』という2つの課題がある」と指摘。これらの課題を解決するためのソリューションとして、F5 AI Guardrails、F5 AI Red Team、F5 Academy日本版を投入する。

 F5 AI Guardrailsは、AIモデルやAIエージェントと、それを利用するユーザーの間をリアルタイムで監視・保護するセキュリティソリューションだ。プロンプトインジェクションやジェイルブレイクを検出し、サイバー攻撃を防御するほか、出力内容をスキャンし、個人情報や機密データを自動でマスキングや遮断するデータ漏洩(ろうえい)防止、不適切な発言や法的リスクのある出力をフィルタリングするコンプライアンス順守などの機能を持ち、入力と出力をリアルタイムに検査・制御できることが特徴だ。

「F5 AI Guardrails」の概要
「F5 AI Guardrails」の概要

 特定のAIモデルに依存しない「モデル非依存型」で、「GPT-4」のようなグローバルモデルから日本国内に特化したAIまであらゆるモデルに対応する。外側から物理的にガードを固めることで、金融や医療などの規制が厳しい業界においても安心して使える環境を提供する。

 一方、F5 AI Red Teamは、攻撃者の視点で擬似攻撃を仕掛ける、攻撃・診断ツールだ。月間1万件以上の攻撃プロンプトを生成し、定期的にテストを実施。検出された脆弱(ぜいじゃく)性をF5 AI Guardrailsにフィードバックする。

「F5 AI Red Team」の概要
「F5 AI Red Team」の概要
F5ネットワークスジャパン カントリーマネージャーの木村正範氏
F5ネットワークスジャパン カントリーマネージャーの木村正範氏

 F5ネットワークスジャパン カントリーマネージャーの木村正範氏は「私たちの強みは、月間1万件以上の攻撃プロンプトを自動生成し、それを毎月更新し続けている点にある。これほどの規模と頻度で攻撃シナリオを構築できるのはほかに類を見ないだろう。大規模言語モデル(LLM)は、学習やアップデートによって回答が変わる、いわば生き物のようなもの。数カ月に一度のセキュリティ診断では変化に追いつけない。最新のシグネチャー(定義ファイル)に基づき、毎月正常性を確認できることがお客さまにとって大きなアドバンテージになる」と強調した。

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