「Origami Linux」が最初にリリースされたのは2021年のことなので、OSとしては比較的新しい。このディストリビューションが目指したのは、美しくて安全なOSを作ることだった。それを実現するために、開発者は「COSMIC」デスクトップをイミュータブルな「Fedora」ベースと融合させることを決断した。ただし、選択肢はそれだけではない。
「CachyOS」カーネルを含む「Arch」ベースや、NVIDIA製GPU専用に開発されたバージョンを選択することも可能だ。このOSがさまざまなエディションに「展開」できることを考えると、「Origami」(折り紙)という名称は適切であるように思える。筆者はOrigami Linuxを実際に試用して、使用感を確認してみた。感想は次の通りだ。
インストールと初回ログイン
筆者は「Standard ISO」(イミュータブルなFedoraをベースとするバージョン)を使うことにした。そのため、Origamiのインストーラーは、Fedoraのインストーラーと同じように親しみやすいものだった。Fedoraをインストールしたことがある人なら、Origamiもインストールできるだろう。実際に、Fedoraのインストーラーは、ポイント&クリック操作だけで完結するので、難しいと感じるユーザーはほとんどいないはずだ。
約5分でOrigami Linuxが起動し、ログインできる状態になった。ログインすると、見慣れたSystem76の「COSMIC」デスクトップが表示された。Origamiの開発者がセットアップしたデスクトップは、上部パネルと下部ドックを備えており、非常に分かりやすい。
COSMICを好みに合わせてカスタマイズする作業は、60秒以内に完了した。カスタマイズなしでも、あらゆるユーザーがこのデスクトップにすぐに親しみを覚えるはずだ。カスタマイズを施せば、このデスクトップを真に輝かせることができる。
第一印象
まず気づいたことの1つは、Origamiのデフォルトのウェブブラウザーが「Zen Browser」であることだ。筆者はこのブラウザーを心から敬愛している。Origamiに最適なブラウザーはZen Browserと「Opera」の2つだと思う。それはなぜか。OrigamiはデフォルトのデスクトップとしてCOSMICを採用しており、美しいOSを目指しているからだ。Zen BrowserとOperaは、最も優れたテーマ設定機能を提供するブラウザーであり、デスクトップに合わせてカスタマイズできる。

提供:Jack Wallen/ZDNET
次は、プリインストールアプリ、正確にはプリインストールアプリの少なさについて解説したい。最低限のアプリしかプリインストールされていないのは、ユーザーの好みに合わせてパーソナライズできるユニークなOSを作るというコンセプトに合わせるためなのではないだろうか。幸い、Origamiには「Flatpak」が搭載されており、「COSMIC Store」には「Flathub」のサポートが組み込まれている。この組み合わせのおかげで、「LibreOffice」「GIMP」「VLC」「Spotify」「Slack」など、必要な全てのアプリを簡単にインストールできる。

提供:Jack Wallen/ZDNET
興味深いプリインストールアプリが1つある。「Cloudflare Zero Trust」だ。このアプリはセキュリティプラットフォームとして機能し、場所に関係なく、許可されたユーザーとデバイスだけが機密情報にアクセスできるようにする。これは、誰も、何も信頼しないことを意味する。Zero Trustを導入すれば、より安全なウェブブラウザー体験や、マルウェアなどの脅威からの自動保護機能を利用できる。また、いつでもどこでも職場のアプリにアクセスすることが可能だ。
Zero Trustの唯一の注意点は、アカウントが必要であることだ。とはいえ、勤務先の会社がZero Trustを採用している場合は、おそらくすでにアカウントがあるはずだ。
Zero Trustを追加することは重要である。それによって、企業はOrigamiのことを真剣に受け止め、必要な保護対策がユーザーに提供されるという安心感を得られるからだ。ゼロトラストを使用する会社で働いていない場合、このアプリは全く役に立たない(そして、高価だ)。
その他のプリインストールアプリケーションは、「COSMIC Files」「COSMIC Screenshot」「COSMIC Settings」「COSMIC Store」「COSMIC Terminal」「COSMIC Text Editor」「Helix」「Print Settings」である。これで全てだ。
少なくともこれらのアプリは全て非常に快適に動作する。


