中西製作所は、Wasabi Technologiesのクラウドストレージサービス「Wasabi」を導入した。全国拠点のファイルサーバー環境をWasabiに統合することで、運用負荷の軽減と管理の一元化を実現する。8月4日にWasabi Technologiesの販売パートナーであるパナソニック インフォメーションシステムズが発表した。
Wasabiは、「Wasabi Hot Cloud Storage」と「Wasabi Cloud NAS」から構成されるクラウドストレージサービス。転送料やAPIリクエスト料金が無料の完全定額制で、ファイルサーバーなどの既存のインフラと連携しやすく、企業のデータ管理をより経済的かつ安全にできることが特徴だ。

導入前後の比較
中西製作所では、全国の拠点に複数台のNASを分散して設置しており、各拠点ではIT担当者が不在のため、日常的な管理や障害対応が十分に行えない状況だったとのこと。本社にしかIT担当者がいない体制の中、遠隔地での障害対応や運用管理に多くの時間と労力がかかっていた。
今回、主要ストレージのリプレースを契機に、各拠点で使用されていたNAS環境の統合を検討。低価格かつ完全定額制である点などを評価し、wasabiの導入を決めたという。
今回の導入により、全国の拠点に分散していたNAS環境をクラウド上で統合。物理的な機器の削減により、障害対応の手間が減り、各拠点での管理作業も簡素化できたとのこと。従来であれば各拠点のNAS容量を合算した大容量のファイルサーバーが必要となっていたが、「Wasabi Cloud NAS」を組み合わせることで、NASという元々コストを抑えた環境からのクラウド移行でありながら、コストを維持しつつ効率的な環境を構築できたとしている。
加えて、ランサムウェアなどのサイバー攻撃への備えが強化され、企業データの安全性も向上。基幹システムで使用されていた17TBを含め、全体で約35TBのデータをクラウドへ移行した。
中西製作所 DX推進室 係長の佐嶋一正氏は「中西製作所では、AIを含むITサービスの導入がこれからの重要な課題となっており、今後はパナソニック インフォメーションシステムズから提案・導入・保守まで一貫したトータルサポートを受けられることに大きな期待を寄せている。クラウドストレージとして高品質かつコストパフォーマンスに優れたWasabiには、今後、光学文字認識(OCR)や全文検索、検索拡張生成(RAG)といった先進技術との連携による付加価値の向上を期待しており、より多様な業務での活用が進むことを望む」とコメントしている。


