

宇宙でのトラブルは複雑で危険になりがちだが、米航空宇宙局(NASA)の火星探査車「キュリオシティ」は4月末、より単純な問題に直面していた。岩がくっついて動けなくなったのだ。
提供:NASA Jet Propulsion Laboratory
キュリオシティの災難は、4月25日に始まった。NASAが「アタカマ」と名付けた重さ約13kgの岩に穴を開けた時のことだ。まるでアニメ「原始家族フリントストーン」の一場面のように、キュリオシティは岩から離れなくなり、ドリルを引き抜こうとすると岩ごと持ち上がってしまった。
NASAはブログで、「過去にドリルの掘削で岩の上層が割れたり分離したりしたことはあったが、岩がドリルスリーブにくっついたままになることは一度もなかった」としている。
こうしたトラブルは、地球上であれば工具と岩を揺すって外せば済むため、滑稽にさえ思える。しかし、火星ではそうはいかない。地球と火星の間の通信には、無線信号で片道30分近くかかることもある。キュリオシティの運用担当者は指示を送り、その後、探査車がどう動いたかを確認するまで30~45分ほど待たなければならなかった可能性がある。
6日間にわたるトラブルシューティングを経て、NASAのジェット推進研究所は5月1日にようやく、しつこくまとわりつく新しい友人からキュリオシティを解放することに成功した。
提供:NASA
NASAのキュリオシティは火星表面のパノラマ画像を送ってくることで知られているが、今回は、建設現場の作業員が日々直面するような光景をカメラが捉えていた。NASAはこの出来事を伝える2つのGIF画像を公開した。1つは正面から、もう1つは高い角度から撮影されたものだ。
GIF画像では、キュリオシティが岩にドリルを打ち込む様子が確認できる。これまで何度も行われてきた作業だ。ところが、探査車がアームを持ち上げると、岩も一緒に付いてくる。探査車は一瞬動きを止めるが、運命を受け入れたかのように、そのまま岩を地面から持ち上げた。
これらは複数の静止画を繋ぎ合わせた画像であるため、ドリルアームの細かい動きまでは見えない。しかし、NASAによれば、一連の過程で岩を傾けたり、ドリルを何度も回転・振動させたりしたという。そして最後には、岩はようやく離れて落下した。
NASAの担当者は、コメントの依頼にすぐには応じなかった。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。
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