

「BMX SolidSafe 5K」(日本未発売)は、固体電池を採用したモバイルバッテリーだ。なぜこの技術が重要なのか、その理由を解説する。
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BMX SolidSafe 5K(Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET)
長年、数え切れないほどのモバイルバッテリーをレビューしてきたが、そのすべてが「リチウムイオン電池」を採用していた。リチウムイオンは安価でエネルギー密度が高いという利点がある反面、過度な負荷がかかると発火するリスクを抱えている。
そこで登場するのが固体電池だ。従来のリチウムイオン電池に含まれる可燃性の電解液を、不燃性の固体に置き換えることで、この問題を根本から解決している。
今回試用した「BMX SolidSafe 5K」は、容量5000mAh(19Wh)。サイズは102.7×68×11mm、重さ137gと、iPhoneにジャストフィットする設計だ。マグネット式のワイヤレス充電機能は「Qi2」規格に準拠しており、最大15Wの急速充電が可能となっている。マグネットの磁力も十分強力で、使用中にスマートフォンからズレ落ちる心配はない。
軽量で邪魔にならないデザインの「BMX SolidSafe 5K」 (Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET)
本体には充電用のUSB-Cポートを1基搭載し、最大20Wの出力と最大15Wの入力に対応する。ワイヤレス充電パッドとUSB-Cポートの同時使用も可能だ(最大15W)。
特筆すべきはパススルー充電への対応だ。USB-Cで本体を充電しながら、同時にスマートフォンをワイヤレス充電できる。旅行時に充電器を1つ減らせ、夜間にiPhoneとバッテリーをまとめて充電できるため、個人的にも重宝している機能だ。
本体側面には電源ボタンとカラーディスプレイを備える。ディスプレイにはバッテリー残量や充放電の状況が鮮明に表示され、必要な情報が一目で把握できる。この視認性の高さが、製品全体の質感をさらに高めている印象だ。
視認性の高いクリアなディスプレイを搭載(Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET)
付属のストラップがUSB-C to USB-Cケーブルを兼ねている点も、非常に気が利いている。これなら、いざという時に「ケーブルがない」という事態を防げるだろう。
ストラップ一体型のUSB-Cケーブルはナイスアイデアだ(Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET)
では、固体電池は具体的にどれほど安全なのか。それを確かめる唯一の方法は、満充電のパックを分解し、ドライバーで穴を開けてみることだ。
※絶対に真似をしないでください!
保護メガネを着用し、万全を期して屋外で実験を行った。結果は、予想通り拍子抜けするほどあっけないものだった。わずかに煙が上がっただけで、激しい発火などは一切起きなかったのだ。


繰り返しになるが絶対にマネはしないでほしい。
「BMX SolidSafe 5K」の価格は79.99ドル(約1万2000円)。同クラスの一般的なモバイルバッテリーと比較すると、確かに高価だ。
この技術がメインストリームになるにつれて価格は下がっていくだろうが、リチウムイオン電池の圧倒的な安さとエネルギー密度を考えると、すぐに完全に置き換わることはないだろう。
しかし、「故障や発火のリスクが極めて低いバッテリー」を求めているなら、検討する価値は大いにある。頻繁に旅行する人、バイクや自転車での移動が多い人、あるいは救急・災害対応に携わるプロフェッショナルにとって、この安全性は何物にも代えがたいはずだ。
固体電池式のモバイルバッテリ一覧(Amazon)この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。
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