

国内1位の規模を誇るソーシャルブックマークサービス「はてなブックマーク」は2005年2月にベータ版として公開された。同年8月には正式版となり、多くのインターネットユーザーに利用されてきた。埋もれがちな個人のブログエントリーにスポットを当てたり、みんなのブックマークからネットで流行しているものを浮かび上がらせたりと、その存在感は大きい。
はてなブックマーク一方で、ユーザーが増えてくるにしたがって、課題も表出してきた。はてなブックマークで付けられがちなネガティブコメント、スパムなどがサイト運営者やユーザーを悩ませる。
これらを改善するべく、はてなブックマークが初めてリニューアルする。新バージョンは2008年夏にも登場予定だ。開発を担当するはてな執行役員 最高技術責任者の伊藤直也氏に、はてなブックマークの現状、課題、新バージョンのポイントなどを聞いた。
はてな執行役員 最高技術責任者 伊藤直也氏内容は実はあまり変わっていないんですが、もともと取締役というよりは現場で作業する時間が長かったんです。そのわりに取締役という肩書を持っていて、ちょっとアンバランスだったので、現状に則るように肩書を変えたという感じですね。
現場の仕事のほうが好きだというのもあるし、まだ20人の会社なのでマネジメントして大きいことをやるよりは、まだ1人が現場でコードを書いて会社を大きくすることに価値がある段階かなと思っています。
もちろん、その中にもマネジメントは必要なんですが、もっと会社が大きくなってきて、それこそ会社が1000人規模になってくると、エンジニアを100人率いて働いて1人じゃできないことをできるようになるかもしれませんが、20人だとチームはせいぜい3人ぐらいなので、コードを書いているほうが影響力が大きい。
ここ1年ぐらいはずっとインフラをやっていたんですよ。はてなのサイトがよく落ちるというのでこれじゃあいかんな、と思って。サーバの交換と負荷分散と、データセンターを東京で新しく借りたので、そこに全部システムを移すという結構大きいプロジェクトがあって、それを1年間ずっとやっていました。
そして、いよいよ京都に移るというタイミングでインフラは別の人に任せて、自分はインフラチームから抜けて、もう1回サービスをちゃんと作る側になりましょう、と。サービス作る側に復帰するのは久々ですね。
はてなブックマークにはいろいろ要望もありましたし、1年間ぐらいほったらかしにしている間にかなり大きくなったのでいろいろな問題も抱えています。ちゃんと本腰を入れて作り直し始めています。
一番大きいのはやっぱりそれですね。ユーザーさんが増えると全体の雰囲気が変わってきますしね。
いま、登録ユーザーさん、要ははてなブックマークのアカウントを持っている人が15万人ぐらいで、アクティブ率は正確にはわからないんですが、半分弱ぐらい。何をもってアクティブにするかという問題もありますが、6, 7万人くらいの人がアクティブに利用していて、あとはてなブックマークを見ているだけの人が300万人ぐらいいます。
その300万人というのも、月間ユニークユーザーというデータですので、ピンキリですね。検索エンジン経由でやってきてちょこっと見たというだけの人と、ブックマークはしないけれど毎日見ている人とでは全然違うと思いますが、把握している範囲ではそういった感じです。
はてなブックマークでブックマークを登録する人も、それを見る人も伸びています。例えば、オープンした直後は、1日あたりのユーザー増加数が50人くらいだったのが、今は300人ぐらい毎日コンスタントに増えています。
まずは運でしょうね(笑)。一番大きいのは運が良かったということ。あとは、はてなはもともとコミュニティを持っていた会社なので、それをうまく使えたということと、ユーザーがたくさん集まれば集まるほど面白くなるサービスなので、ユーザーが多いところにさらにユーザーが集まってきたということだと思います。
あとはソーシャルブックマークというサービスだけで完結するのではなくて、他のサイトでブログを書いている人に、ある程度影響を与えるようなサービスにしたいと意識していました。例えば、サイトのリファラに「b.hatena.ne.jp」があったり、人のブログを見に行くと「b」マークが付いていたり、いろいろなところに痕跡を残すサービスなので、そういうことを意識してやっていて、その結果いろいろなところから人が集まってきたという感じですかね。
はてなブックマークは当初、JavaScript、CSS、PHP、Perl、Rubyのような、いわゆるウェブ系のエンジニアリングを職業にしている人がよく使っていたのが、だんだんはてなコミュニティに浸透していって、そのはてなコミュニティの中でも文化系の人たちも使うようになってきました。
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