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碁法の谷の庵にて

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2008年10月09日
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ふらりと某地裁に立ち寄ったら、刑事事件の新件が続けざまに3件。新件でないと、前までの審理がわからず意味不明になりやすいので、傍聴をやってみたい方は新件を見ることをお勧めします。私も、これはいいやとばかりに傍聴してきました。


なお、公開されている裁判でプライバシーも何もないもんだとは思っていますし、個人的傍聴で知ったので守秘義務もなにもないとは思っていますが、一応当事者の名前とかは出さないでおきます。

3件とも担当の裁判官はいかにも優秀でございというメガネの裁判官。検察官は2人。一人が新米、一人がベテランと言った風情。また、証人の方が書くカードや宣誓の時に読み上げる用紙は傍聴席に用意してありました。東京地裁だと法廷の中にあった記憶があるのですがね。


1件目。傷害事件。
途中から入ったため起訴状朗読(裁判に入る時、起訴状を検察官が読む手続)や冒頭陳述(検察官が立証する事実を読み上げる手続)は聞かれず残念。
事件は、言っては何だが相当怖い事案。あまり細かくは言わないけど、聞くからに生々しい事件です。
供述調書の読み上げ量がやや多かったように思います。予定時間をオーバーしていたのも多分それが原因かと。
事実関係にはほとんど争いがなかったようですが、写真の証拠能力について、裁判員時代を見据えるとインパクトがありすぎるので証拠能力を否定すべきと弁護人が弁論していましたが、結局診断書などを証拠調べしたうえで、裁判官が見た上で(証拠能力に争いがある場合に、見た上で採用と言うのが変な気はするのだが可能)採用ということになっていました。弁護人の立場として言ったなのかもしれませんが、インパクトあるから駄目っていうのは、個人的には裁判員制度がおかしな制度であることの自白である気がしないでもありません。

2件目。飲酒無免許運転&自動車運転過失傷害。

こちらは全手続はっきり見ました。
被告人が保釈されていてスーツ姿でした。弁護士会が、裁判員時代に備えて被告人をスーツなどきっちりした服装で出廷させたいと言っていますが、今日の3件を見ると何となくうなずけるものがあります。そういえば、法廷にミリタリーパンツで出た!反省してないなこのヤローと騒動になった事件が最近ありましたが、1件目と3件目の服装も、レベル的に差があるとは思えませんでしたね。

事実関係に争いがなく、情状主体の事件だったので、この日45分くらいの審理1回で結審、判決も2週間とたたずに出されることになっていました。
事件が複数あるので、検察官の処理に一部問題があり、結局裁判官からどうなってるの?と質問が来て、ベテラン検察官がフォローしているように見えました。
被告人の男性はどう見ても若手検察官の倍近い人生を送っている(年齢は覚えているけど一応秘匿します)のに、その検察官が被告人を攻撃的に尋問するのは、なんとなく不思議な感じがします。去年どこぞの司法修習生が取り調べの感想などを品のない言葉を使って書いて処分されましたが、彼の書いた言葉「何で自分に謝るんだろう、自分の力でないものを感じた」という点には、それなりに共感するものがありました。
また、被告人質問や被告人の情状のために呼ばれた証人に対する尋問は、弁護人からもそれなりに厳しい質問が来ていました。一方で、検察官の質問の方も、ただ単に刑罰を定めるだけでなく、こうやって被告人を監督しなさいという視点がよく感じられる尋問があり(そういえばその質問だけベテラン検事がやっていた)、その点はとても好感を持ちました。ただ刑罰を科して終わり、というのでなく、刑事裁判にさまざまな機能を持たせようとする法曹実務家の先生方の努力には心から敬意を表したいと思います。

求刑は秘密にしておきますが、私が審理を聞いて裁判官的に考えた量刑より低かったです。同種事件の量刑相場を知らないのもありますが、やっぱり私は厳罰主義なのかな?

3件目。恐喝事件。
こちらは廷吏2名に引っ立てられてきていました。1件目でも廷吏がついてましたが、入廷シーンを見るのは初めてです。手錠を見ましたが、金属の手錠ではなく、黒い手錠だったのが多少印象的でしたが、裁判と言う場では被告人は検察官と対等の当事者ですから、暴れたりしなければ手錠は外さなければいけません。

ただ、何と言って事件の筋と言うか争点が分かりにくかったです。否認事件なのか自白事件なのかさえ理解するのに一苦労でした。裁判官の先生も理解しづらそうに見えました。
原因は…当たりは付いているのですが言わないでおきましょう。

ちなみに、事件がおこった場所ははっきりいって「よく知っている場所」でした。小中高大院と私が平気で自転車をこぎまわっていた(免許を取っても車ではなく自転車が主な私の足です)町でも、こういう話が起こっているのだなあと思えば、犯罪と言うのが決して人ごとでないことが知れます。



ま、傍聴自体は何度かやったことがあるのですが、たった3件の事件を見るだけでもいろいろなことが知れます。





ちなみに、終わった後は、盛大に放歌高吟してきました。
知っている歌ならそれなりに歌えますしランキングも高い部類に属しますが、いつもより喉の調子が良く、採点機能でレコードを続けざまに出すことに成功しました。わははははっ。





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最終更新日  2008年10月10日 01時14分59秒
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